1. ホーム
  2. 旧車&ネオクラシック
  3. 【クラッシックカーイベント見学記】「ブリティッシュ クラッシックカー ミーティング 2026(鶴舞公園)」

【クラッシックカーイベント見学記】「ブリティッシュ クラッシックカー ミーティング 2026(鶴舞公園)」

2026年10月9日

2026年5月31日(日)、愛知県名古屋市昭和区にある鶴舞公園で開催されたクラッシックカーイベント、「ブリティッシュ クラッシックカー ミーティング 2026(BRITISH CLASSIC CAR MEETING 2026)」に「名古屋MGカークラブ」のO氏(以下Oさん)に誘われ見学してきたので、その様子を報告する。

ブリティッシュ クラッシックカー ミーティング 2026(鶴舞公園)とは

名古屋市の鶴舞公園で、鶴舞公園整備運営事業共同事業体主催、名古屋MGカークラブの協力の下で開催された英国車のクラッシックカーミーティングで、この日は1932〜1997年までに製造されたMG車21台を中心に、代表的な英国車を含め計28台が集まった。このイベントは毎年、鶴舞公園で開催されているが、この公園で開催されるクルマのイベントは、このイベントのみである。「MG車以外によるクルマのイベントは、今まで開催されたことがない」、とメンバーの1人が教えてくれた。どうやら、鶴舞公園からも厚い信頼を受けているイベントの様だ。

鶴舞公園とは

名古屋市昭和区にある公園で、1909(明治42)年に名古屋市が最初に設置した公園で、洋風庭園と和風庭園の調和の取れた公園である。西側は明治時代の雰囲気を残す「噴水塔」を中心に大花壇やバラ園が広がる洋風庭園で、東側は胡蝶池や竜ヶ池などを配した緑豊かな日本庭園になっており、「日本さくら名所100選」にも選ばれ、春にはソメイヨシノを中心に多くの桜が咲き誇り、「花まつり」が開催されている。また、ツツジ、バラ、ハナショウブ、アジサイなど四季折々の花々が楽しめる。10年程前に、スマホゲーム「ポケモンGO」のリリース時に、公園の噴水塔の形が上空から見ると「モンスターボールの形にそっくり」とSNS上で大きな話題になり、ポケモンファンの間で「聖地」として知られる様になった。今回は、公園の西にある地下鉄鶴舞線の鶴舞駅から、噴水塔に向かう公園内の通りで、「ブリティッシュ クラッシックカー ミーティング 2026(鶴舞公園)」が開催された。

中央が鶴舞公園の噴水塔。「モンスターボール」の形に似ている(Google Earthより)。

テント前に並んだ「クルマのおもちゃ」

私は昨年11月、別のクルマのイベントでOさんに初めてお会いしたが、今回、このイベントの数週間前に、Oさんから電話で、「宜しかったら、見学にお越しください」とのオファーを頂いたので、初めてMGのクルマのイベントの見学に。また、私は鶴舞公園には一度も行ったことが無く、面積がかなり広そうだったので、事前に駐車場を確認し、いくつかある駐車場のうち、当日の朝、一番大きな駐車場に到着した。

このイベントに限らないが、毎回クルマのイベントに行くと、見学者や関係者駐車場に停まっているクルマを散策するのも楽しみである。しかし今回は、意外?とイベント関係者と分かるクルマが少なく、普通のファミリーカーが殆どであった。しかし後から考えると、今回のイベントに参加した皆さんは自走で会場に来られていた様だったので、当然と言えば当然であった。その後、駐車場から公園中央を眺めると英国車の列が目に入ったので、そちらに向って歩き出した。

途中会場の一角に、ロータス ヨーロッパなどが並んでいたが、それを通り過ぎてお目当ての英国車のMGの列を目指す。すると公園内に約20台のMGの展示車両と、その横にイベントの受付テントが目に入った。テント付近には人が少なかったが、その代わりに、テント前の地面に全長30cm位の大きさの小さな「クルマのおもちゃ」が何台も並んでいるのが目に留まった。しかし、その時私は、「昔の古いクルマのおもちゃ」が並んでいるのかな?としか思わず(なので写真撮影をしなかった!)、そのままテントを後にして、会場でOさんを探しに行くことに。実は、この時見た「クルマのおもちゃ」、この後、思いもよらない姿で私の目の前に現れることになるとは、この時全く想像していなかった。

鶴舞公園の並木道

公園内を歩きながら見ているとMGのクルマ達が並んでいる場所は、両側にとても背の高い木々が並ぶ並木道になっており、その並木道の中央に、歴代の21台のMGが綺麗にほぼ1列に整列していた。ここは、鶴舞公園西側の地下鉄鶴舞線の鶴舞駅の公園入口から、公園の噴水塔に向けた直線の並木道で、MGはほぼ年代別に並んでいた。また公園入口付近のMGの列の先頭には、2台の戦前車のMG J2(1932年)とMG PA(1935年)が揃って展示されており、駅から公園に歩いてくる人々は先ずこの2台を目にすることになる。そして公園の奥の噴水塔に向け歩いて行くと、MGが年代別に順番に並んでいるので、1932年の戦前のMG J2から1997年MG Fまでを一気に観られる様に展示されていた。

またこの日は、公園を訪れる人々を見ていると、多くの若い女性達がコスプレ姿で、公園の噴水塔に向けて歩いていたので、おそらく公園内でコスプレに関するイベントが行われていた様だった。改めて幅広い層の人々にクラッシックカーを見て頂けるとても良い場所だと感じた。

高い木々に囲まれた並木道の中央にほぼ一列に並んだ21台のMG。奥には公園の噴水塔が見える。
一番手前の青のツートンのクルマは1935年MG PA。写真右奥には、今回私を誘ってくれたOさんご夫婦が椅子に座っている姿が写っている。

名古屋MGカークラブのOさん

今回私を誘ってくれたOさんは、MGを2台所有されており、1台は1947年MG TCで、もう1台は1958年MGマグネットZBである。実はこの1958年MGマグネットZBは、カーグラフィック誌の創始者であり、初代編集長を務められた故小林彰太郎さんが昔8年間所有されていたクルマである。

今回Oさんは、1947年MG TCで参加予定、と事前に聞いていたので、私は、公園の噴水塔の方から公園入口を目指して歩き、公園入口近くにOさんのクルマを発見。クルマの横で辺りを見回すと、Oさんご夫婦が近くの木の下で座っておられたので、早速お二人にご挨拶。この日は、雲が多いが日差しがしっかり届く天気で、高い木々に囲まれた会場は、クルマ達は日光を浴び、オーナーや見学者は、木の下の日影の涼しい場所で、クルマ談義を楽しめる素晴らしいロケーションになっていた。その涼しい日影でOさんご夫妻に挨拶を済ませると、しばらくOさんの1947年MG TCを見せて頂いた。

一番手前がOさんの1947年MG TC。ラジエターグリルとシートの色が統一されているのが印象的。当日は愛知県西部から自走で参加。
一番手前は1964年MG B Mk.1。
一番手前は1974年MGミジェットMk.Ⅲ。その隣は1997年MG F。

また、近くには、MG以外の英国車も並び、その様子を見ていると、木々の緑は落ち着いた雰囲気があるのか、英国車の背景に、緑がとても良く似合っていると感じた。

英国車の背景に、青々とした木々の緑がとても良く似合う。

「バグパイプ」の音楽

その後、イベントの開会式が始まるので、Oさんと一緒に、イベントテント近くに移動。その時、テント付近に、英国の「バグパイプのBGM」が流れていることに気が付いた。イベントの音楽は、テンポの良いロックなどのイメージが強いが、まさに「英国」の雰囲気を醸し出す演出だと感じた。今まで、色々なクルマのイベントに行ったが、「バグパイプの音楽」は聞いたことがなく、クルマを文化として扱っている証だと感じた。

イベントの開会式に集まった参加者の皆さん。

テント前には約20-30人のオーナーが集まり開会式が始まったが、この時、私が知っているMGのオーナーはOさんの1人だけであった。そしてテント右横の地面には、やはり「昔のおもちゃの様なクルマ」が目に止まり気になっていた。

「ロッカー カバー カー レース」

開会式が終了すると、テント近くで、MGのオーナー達が集まり、何やら始めている様子が。側にいたOさんに聞くと、「今から「ロッカー カバー カー レース」を始めます」と。「ロッカー カバー カー レース」とは、初めて聞いた言葉だったので、「なんですか、それ?」と聞くと、皆さんが準備をしている近くで、Oさんが教えてくれた。「ここにある30cm位の大きさのクルマですが、これは全て、今回参加しているMGオーナーの手作りのクルマです。“ロッカー カバー カー”と言います。レギュレーションで細かい条件は決まっていますが、現在のエンジンのヘッドカバーに相当する「ロッカー カバー」をクルマのボディに見立てて、それにタイヤを4つ付けたクルマで、そのクルマを今そこで設営している、ベニア板で作ったスロープを使い、2台並べて転がして競争させるんです。どちらが速くスロープの先にあるゴールまで走って行くか、を競うレースです」。

MGオーナー手作りの「ロッカー カバー カー」。クルマのボディになっている「ロッカー カバー」にはエンジンオイルの注入口があり、フレームやタイヤが4つ付いている。そしてゼッケン番号も。
MGオーナー達がカメラの3脚を幾つも組み合わせて、ベニア板でスロープを作っている様子。この時点では、全容がまだ分からない。

Oさんが説明してくれた時は、他のオーナー達が幾つものカメラの3脚とベニア板を組み合わせて、スロープを製作していた最中だった。