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TOYOTA GAZOO Racing、 2021年のモータースポーツ活動計画を発表

2021年2月13日

数々のレースイベントが延期・中止となり、従来とは異なる難しいシーズンとなった2020年、今年も厳しい状況が続いている中TOYOTA GAZOO Racing(TGR)が活動計画を発表。
昨年、FIA世界耐久選手権(WEC)では、チーム&ドライバーズタイトル獲得とル・マン24時間レース3連覇を達成、FIA世界ラリー選手権(WRC)ではドライバー&コ・ドライバーズタイトルを獲得、全日本スーパーフォーミュラ選手権でのチーム・チャンピオンを獲得し勢いづくTGRの活躍に期待が高まっている。

WEC、WRC、全日本ラリー選手権、SUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権に加え、今回カスタマーモータースポーツ、ドライバー育成、ROOKIE Racingに関する情報を発表された。

カスタマーモータースポーツでは、本格的なレースのエントリーとしてGRスープラGT4の販売・サポートを実施、LEXUS RC F GT3もサポートを継続。ドライバー育成では、国内外で活躍できる日本人ドライバーを育成するため、引き続き若手の発掘・支援を行うと同時に、幅広くモータースポーツ活動ができるプログラムを実施。
残念ながら6月に予定されているニュルブルクリンク24時間レースへは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮した結果、エントリーが見送られた。

1) カスタマーモータースポーツ
①GRスープラGT4
GRスープラGT4は、市販のGRスープラをベースに開発されたレース専用車。
2020年3月から欧州で販売を開始し、8月から北米、10月から日本・アジアと順次発売地域を拡大している。これまでの累計販売台数は合計20台を超え、2020年には、欧州の3チーム計5台のGRスープラGT4に様々なGT4カテゴリーのレースに参戦している。
2021年は新たに2台が追加され、合計7台のGRスープラGT4が参戦する欧州に加えて、日本では7台、北米でも5台以上のGRスープラGT4が下記のような様々なレースへ参戦予定だ。

GRスープラGT4参戦予定レース
欧州GT4 European Series、GT4 France、Nürburgring Endurance Series、DTM Trophy、British GT Championship など
日本スーパー耐久シリーズ など
北米IMSA Michelin Pilot Challenge、Pirelli GT4 America など

2) モータースポーツでクルマを鍛える
昨年からは国内でROOKIE RacingがGRスープラ、GRヤリスでスーパー耐久シリーズに参戦を開始し、GRスープラ、GRヤリスともにシリーズチャンピオンを獲得。
2021年、ROOKIE Racingはチーム名を新たにスーパー耐久シリーズに参戦する。

チーム名車両名ドライバー
ORC ROOKIE RacingROOKIE RACING GR Yarisモリゾウ選手、小倉康宏選手、佐々木雅弘選手、松井孝允選手、豊田大輔選手、井口卓人選手、蒲生尚弥選手、山下健太選手などの参戦を予定
ORC ROOKIE RacingROOKIE RACING GR Supraモリゾウ選手、小倉康宏選手、佐々木雅弘選手、松井孝允選手、豊田大輔選手、井口卓人選手、蒲生尚弥選手、山下健太選手などの参戦を予定

3) ドライバー育成
2020年から、国内外のレースやラリーで活躍できる日本人ドライバーを育成するためのプログラムをTGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC:TGR Driver Challenge program)に統合し、若手レースならびにラリードライバーの育成を進めている。
①TGR WRCチャレンジプログラム
勝田貴元がWRC全戦にヤリスWRCで参戦する。

ドライバーコ・ドライバー
勝田 貴元(Takamoto Katsuta 日本)ダニエル・バリット(Daniel Barritt イギリス)

詳細URL:https://toyotagazooracing.com/jp/challengeprogram_rally/release/2020/1218-01.html

②TGR WECチャレンジプログラム
2021年は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、本プログラムは一旦休止。
③TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)
2021年は宮田莉朋が全日本スーパーフォーミュラ選手権に、平良響が全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にそれぞれステップアップする。

④TGR-DCレーシングスクール(TGR-DC Racing School)
国内外のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバー、ラリードライバーの発掘・育成と正しいドライビング教育によるモータースポーツ底辺の健全な拡大を目的に実施。
本コース受講者の中から、優秀で将来性の見込めるドライバーに対し次年度以降のレース参戦の支援を行っていく予定。
2021年のTGR-DCレーシングスクールの実施日程、内容は決定次第発表される。
⑤国内FIA-F4選手権
エントリークラス フォーミュラ・カテゴリーとして開催される国内FIA-F4選手権シリーズに参戦する若手ドライバーを支援する。

4) ニュルブルクリンク24時間レース
本年6月3~6日に開催が予定されている「ニュルブルクリンク24時間レース」への参戦は見送ることで決定。

5) e-Motorsports
2020年は、新型コロナウイルスの影響でリアルなモータースポーツにとっては苦難の年だったが、一方でe-Motorsportsは大きな飛躍の一年となった。
「FIA GTチャンピオンシップ」の「GR Supra GT Cup2020」を開催し、グローバルで約2.7万人が参戦。12月には決勝もオンラインレースとして行われ、日本の宮薗拓真選手が優勝した。
2021年も「FIA GTチャンピオンシップ」のオフィシャルパートナーを継続する。

6) FIA世界ラリー選手権(WRC)
2017年の復帰以降5シーズン目となる2021年は、ヤリ-マティ・ラトバラ新代表のもと、3タイトル(マニュファクチャラー、ドライバー、コ・ドライバー)同時獲得を目指す。
参戦車両はフィンランドを拠点に開発されたヤリスWRC。搭載するエンジンはドイツ・ケルンのTOYOTA GAZOO Racing Europe GmbHにて開発した1.6L直噴ターボエンジンGI4A。

チーム名TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team: WRT)
チームオーナー豊田 章男
チーム代表ヤリ-マティ・ラトバラ(Jari-Matti Latvala フィンランド)
車両ヤリスWRC(全長 4085mm; 全幅 1875mm)
エンジンGI4A(1.6L直噴ターボ 最高出力380馬力以上)
タイヤピレリ製

詳細URL:https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/release/2021/0115-01.html

7) FIA世界耐久選手権(WEC)
2021年より同選手権の最高峰として新たに始まるハイパーカー・カテゴリー(LMHクラス)に参戦。
参戦車両は、GR010 HYBRID。
ドイツ・ケルンのTOYOTA GAZOO Racing Europe GmbHを本拠地として2台で参戦。
2021年シーズンは6レース。4月の第1戦ポルティマオ8時間レースから始まり、6月の第3戦ル・マン24時間レース、9月の第5戦富士6時間レースを経て、11月のバーレーン8時間レースが最終戦となる予定。

チーム名TOYOTA GAZOO Racing
チームオーナー豊田 章男
チーム代表村田 久武
車両GR010 HYBRID(全長4900mm; 全幅2000mm; 車重1040kg)
エンジン3.5L V6ターボエンジン
タイヤミシュラン・ラジアル(31/71-18)

詳細URL:https://toyotagazooracing.com/jp/wec/release/2021/0115-01.html

8) ダカールラリー
2021年1月にサウジアラビアを舞台に戦われたダカールラリー2021に、最新型のラリーレイド仕様のハイラックス4台体制で参戦した。

9) SUPER GT
①GT500クラス
2021年もGRスープラGT500で参戦。
株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)を通じ、6チーム・6台をサポートする。
②GT300クラス
GT300クラスには、トヨタプリウスPHV2台、GRスープラ3台とLEXUS RC F GT3 2台が参戦。

10) 全日本スーパーフォーミュラ選手権
TRD(Toyota Racing Development)より、直列4気筒2リッター直噴ガソリンターボエンジン(TRD 01F)を6チーム11台に供給。
タイヤは、横浜ゴム製のワンメイク。

11) 全日本ラリー選手権
2021年はGRヤリス2台体制で、トップカテゴリーのJN1クラスに参戦。新たに勝田範彦がドライバーに加わる。
社員がエンジニアおよびメカニックとして参加する。

12) 参加型モータースポーツ

①TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race
主管:トヨタカーズ・レース・アソシエイション(T.R.A.)

2013年にスタートした86/BRZ Raceは、TOYOTA86「86Racing」とSUBARU BRZ「RA Racing」だけで競うワンメイクレース。2021年シリーズは全国主要7サーキット、全8大会の開催を予定。

詳細URL:https://toyotagazooracing.com/jp/pressrelease/2020/1214-01.html

②TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup
主管:トヨタカーズ・レース・アソシエイション(T.R.A.)

TGR Yaris Cupは、2000年から始まった日本初のJAF公認ナンバー付き車両によるワンメイクレース「TGR Netz Cup Vitz Race」の21年の歴史を引き継いで、今シーズンより新たな参加型ワンメイクレースとしてスタートする。参加車両は、新型Yarisをベースにした「Yaris Cup Car」。
2021年シーズンは、全国を東西2つのシリーズ(東日本・西日本)に分け、主要6サーキットを舞台に開催予定。

詳細URL:https://toyotagazooracing.com/jp/pressrelease/2020/1214-01.html

③TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ
主管:TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ事務局

TGRラリーチャレンジは、誰でも手軽にエントリーできる参加型ラリーをコンセプトに、国内ラリーの入門編として、日本全国で開催している。

詳細URL:https://toyotagazooracing.com/jp/rallychallenge/release/2020/1224-01.html