トヨタからのハイパーカー ルマンカーをベースにした1000馬力モデル

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トヨタ ハイパーカー(2022): 価格、馬力、テクニカルデータ

速くて高価、それがトヨタの新型ハイパーカーかもしれない! トヨタがル マン24時間レースの新レギュレーションに対応するためにハイパーカーを製作し販売するという情報は数年前から知られていることであろう。そして今、そのハイパーカーの価格や性能に関する最初の噂が入ってきた。

トヨタがハイパーカーを製作!

ル マン24時間レースの新しいプロトタイプクラスに参加するためには、メーカーは最低でも20台のロードカーの小規模な公道用生産モデルを作る必要がある、少なくとも、全く新しい車両で勝負するならば…。
ネット上に第一報がアップされた!

トヨタはすでにハイパーカーをスタディモデルとして発表しているが、そのスリックタイヤとヘッドライトからは、よりレーシングカーに近い構成となっている。
そのいくつかの技術データは、我々の好奇心をあおるものとなっている。
現時点でその内容とは、ハイブリッドパワートレインに統合された2.4リッター容量のV6がパッセンジャーの後ろに配置されており、予定されている総出力1000馬力の一部をまかなうようになっている。

240万ユーロ(約3億円)という価格

thesupercarblog.comに浮上した性能に関する最新の噂は、見事に一致している。
0から100km/hまでの加速は2.5秒、立ち上がりから200km/hまでは7秒で加速するという。
もしそれが本当だとしたら、トヨタのル マンマシンの市販車版は、相当な馬力を持っていなければならない。
これは、ネット上に登場しているパフォーマンスの数字は、原則として、887馬力のポルシェ918スパイダーのものと重なるほどの高性能だからだ。
さらに、価格に関する最初の噂もある。
伝えられるところによると、購入には240万ユーロ(約3億円)を要することになっている。気になる最初のデリバリーは2022年に開始される予定だとされている。

ガズーレーシング スーパースポーツコンセプトのスタディモデルはハイブリッドシステムから1000馬力を生み出すと言われている。

ちなみに、トヨタが合法公道走行用のホモロゲーションモデルを作るのは初めてではない。
1998年にも、日本メーカーは「GT-One」の公道走行用モデルを1台だけ作り上げなければならなかった。
そのクルマは、現在もケルンにある「トヨタ モータースポーツ コレクション」には、ドイツのナンバープレートが付けられたまま、事実上の未走行車として展示されている。

数年前からその存在と販売が明言されている、GRスーパースポーツだが、いよいよ再来年には販売されて路上に走り始めるようである。今こうしている間にも、トヨタのどこかの研究所やテストコースではその開発が淡々と続けられているのだろうと思う。
トヨタがやることなので、走行性能だけではなく、耐久性も信頼性も、おそらくオートエアコンの効きでさえもきちんとテストされ、市販の暁にはかなりの完成度のスーパースポーツカーとして生まれるのだろうと思う(現在のところ、エアコンが付くかどうかはわからないが)。
3億円という価格を聞くと大手新聞社やテレビ局などは、価格だけを妙に強調した報道で「高価、高価!」とがなりたてるが、そもそもこの車はレーシングカーなわけだし内容を考えれば十分納得のいく価格だと思う。顰蹙を買うことを承知で言えば、この車の価格が安い必要などまったくないし、想定する生産台数を完売したところでその利益など世界中のRAV-4の売上、数日分程度だろう。そう考えるとトヨタにとってはGRの旗艦としてのクルマであることの必要性と、レーシングカーとして世の中に生まれることこそが大事なのである。
気になるのは先日発表されたゴードン マレーのT.50 との勝負だが、あちらもレーシングカーそのものの内容でありながらグランドツーリングできるほどの快適性を持っていると言われているため、純粋な?レーシングカーを目指すGRスーパースポーツとは若干カテゴリーもベクトルも異なるもののように感じられる。
いずれにしろ今のトヨタの底力と勢いを考えれば、素晴らしく性能の高い、完成されたクルマとして世の中に登場するのであろう。
レクサスLF-Aがそうであったように、今回はGRブランドのフラッグシップとして、ブランドそのものを牽引しながら、世界を驚かせるような一台になるよう心から願っている。

Text: Peter R. Fischer
加筆:大林晃平