初テスト ポールスター 前輪駆動で低価格と軽量化とより長い航続距離を実現 ポールスター2 ロングレンジシングルモーター

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すべてのパワーはフロントに伝えられる

ポールスター2ロングレンジシングルモーター。前輪駆動のポールスター2を初テスト。ポールスターは、P2コンパクトセダンに前輪駆動を採用した。これにより、全輪駆動に比べてコストと重さを削減。同時に航続距離も伸びた。試乗レポート。

ポールスターは、デュアルモーター搭載の「P2」に続き、シングルモーター搭載のモデルも発表した。
搭載する78kWhのバッテリーは、デュアルモーターと同じだが、デュアルモーターの場合、航続距離は480kmだが、シングルモーターの場合はそれ以上、つまり540kmまで可能となっている。
64kWhのバッテリーを搭載したベースモデルでは440kmが約束されている。

前輪駆動のポールスターは首を縦に振らない

移動中にはモードの調整が必要だ。
標準モードでは、パワー(最大100kW)こそ非常に強いものの、誰もが満足するものではない。
我々は、「ポールスター2」が気持ちよく抑制された方法で減速できるローモードをお勧めする。
回復量の設定は、11.15インチのタッチディスプレイからのみ行うことができる。
ハンブルクの都会のジャングルでも、周辺の高速道路でも、基本的にはほとんどミスはない。
231馬力の出力では、首をかしげるような加速はないが、信号待ちでの素早い発進も、追い越し操作も、いずれも問題なく成功する。
特に低速域での市街地走行では、中国製ポールスターはサスペンションの快適性が比較的低いことが気になる。
これが改善されるのは、高速道路での高速走行時だ。
ハンドリングは機敏で、ステアリングはダイレクトだが、フィードバックは少ないというのがボルボの特徴だ。

リラックス: あからさまなEVとしてのパンチはないが、前輪駆動のP2の231馬力は十分すぎるほどだ。

約束された航続距離はなかなか実現しない

540kmという航続距離は実際にはどうなのか?
摂氏20度の温暖な気候とスムーズな交通状況の下、我々のテストの伝統的な消費方法である、市街地、田舎道、高速道路をそれぞれ3分の1ずつとした場合の平均消費量は19.7kWhとなる。
これは航続距離にして395kmに相当する。
これは多いのか少ないのか?
それはあなた自身が決めることだ。
日常的な運転では、「P2」を責めることはない。
しかし、その実際の距離は期待を完全に満たすものではない。
例えば、「ポールスター2」は、純粋な電気自動車のプラットフォーム上に構築されているとは信じがたいほど、提供されるスペースはかなり控えめだ。
本来ならば、もっと広いスペースがあってしかるべきだ。
しかし、2列目では乗員同士がかなり接近してしまう。
頭上空間はまあまあだが。
リアトランクには、405リットルから最大で1,095リットルの容量が備わっている。
下のコンパートメントには、さらに41リットルが入り、前のカーゴコンパートメント(35リットル)には、充電ケーブルやその他の小物を入れるスペースがある。
ワークマンシップの面では、もう少し洗練されるべきだろう。

我々のテストラップでのポールスターの消費電力は20kWh弱で、これは約400kmの走行に十分な量だ。

ポールスターは、オペレーティングシステムを独自に開発し、Googleに依存している。
操作は大きなタイルで行うが、ほとんど見落とすことはない。
優れた点: 音量調節のための古典的なロータリーコントロールが残っているが、これはディスプレイの下に位置しており、とても実用的だ。
このシステムには、ほとんど慣れる必要がない。
しかし、タッチスクリーンにありがちなことだが、運転中はディスプレイから目を離さないようにしなければならない。
そのため、視線はときどき道路から離れてしまうので、この部分は改良が望まれる。

プラスパッケージは、オプションとして搭載すべきだ

ポールスター社はレジで、64kWhのヴァリアントに、41,930ユーロ(約549万円)を請求する。
78kWhのバッテリーを搭載し、231馬力を発揮する仕様には、さらに3,000ユーロ(約39万円)の追加料金がかかる。
ちなみに、デュアルモーター(2基の電動モーター)で、408馬力のトップモデルは、47,930ユーロ(約627万円)からとなっている。
毎日の生活を豊かにするオプション装備やアメニティは、2つのパッケージにまとめられている。
「パイロットパッケージ」は3,500ユーロ(約45万円)だが、「プラスパッケージ」は4,500ユーロ(約59万円)で、ピクセルLEDヘッドライト、パノラミックルーフ、アダプティブクルーズコントロール、360度カメラ、プレミアムサウンドシステムなど、「P2」を大幅にアップグレードすることができる。
したがって、マストバイなのは、「プラスパッケージ」だ。
その理由は?
このパッケージには、ヒートポンプエアコンシステムが含まれているからだ。
ヒートポンプエアコンシステムは、バッテリーと電動モーターからの廃熱を空調に利用し、貴重な走行距離を延長することができるようになっている。

結論:
たった一つのモーターでも、P2は説得力がある。
全輪駆動モデルよりも航続距離があるし、価格も抑えられている。
走行性能は問題ないが、スペースと快適性は平均的なものでしかない。
AUTO BILDテストスコア: 2-

大容量バッテリーを搭載した前輪駆動のP2は44,930ユーロ(約588万円)だ。プラスパッケージの追加された金額だ。

ボルボのポーラスターは全部EVモデルになる、と聞いた時は、ずいぶん先進的な選択をしたものだ、と思ったが、その後ボルボは全車EVになる、というコメントが発表された。
じゃあいったいポールスターの意味と魅力はなんなのか、とやや疑問ではあるのだが、とにかく例のボルボのバッチもついてないし、モデル名もボルボと違う、ということはシトロエンとDSの関係のようなものなのだろうか。
とにかく、現時点ではボルボとポールスターとの区分が曖昧で、どういうセグメンテーションなのかよくわからないが、それはいずれはっきりしてくるのかもしれない。
現時点ではポールスター、積極的に選んでいいのかどうか、ちょっとわからない、というのが正直なところ、である。

Text: Christoph Richter
加筆: 大林晃平
Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD