【新着情報】 ほぼ1000馬力のフェラーリF8トリブート ウィールズアンドモア
2021年3月28日
ドイツのウィールズアンドモア(Wheelsandmore)がフェラーリF8トリブートをほぼ1000馬力にまでチューンナップする。
フェラーリF8トリブートのオーナーたちがパワー不足を嘆くことはほとんどない。それにもかかわらず今回ウィールズアンドモアはより過激にF8をチューニングし、パワーをほぼ1000馬力にまでアップする。最新情報をお届け。
「F8トリブート」には、フェラーリの誇る最強のV8シリーズが搭載されている。
3.9リッターの排気量にツインターボを搭載し、720馬力を発揮する。
しかし、チューナーのウィールズアンドモアは、さらに大きなパワーを「F8トリブート」に与える。
最大970馬力までのパワーアップが可能なっているが、プログラムには、よりパワーの小さなパフォーマンスキットも含まれている。
さらにそのプログラムに加えて、ホイール、サスペンション、エグゾーストシステムなどのカスタマイズオプションも、別に用意されている。
新開発のターボチャージャーでフルパワーを実現
ハードウェアのチューンナップがなければ、当然ながら最大のステージには到達しない。
そこで、ウィールズアンドモアは、ソフトウェアの最適化に加えて、新しいターボチャージャー、スポーツエアフィルター、200セルの触媒コンバーターを備えたフラップ式エキゾーストシステムを取り付け、最高出力970馬力と最大トルク970Nmを実現したのだった。
このチューニングがどのように走行性能に反映されるのか、チューナーは明言していない。
しかし、ウィールズアンドモア製「F8トリブート」は、標準モデルの「F8トリブート」の0-100km/hスプリントタイムの2.9秒と、最高速度340km/hを容易に更新するだろう。
それ以下でも満足できる人は、やや大人しい「アドオンECU」パフォーマンスキットを選ぶこともできるようになっていて、それでも816馬力と890Nmのトルクが得られるという。
リモコン付きフラップエグゾーストシステムは、注文を受けてから製作され、手作業で組み立てられる。
そのシステムは、ステンレススチール、または超軽量インコネル製のいずらかでできており、オプションでスポーツタイプの触媒コンバーターを装着することもできるようになっている。
約70%の軽量化に加え、背圧の低減により、約25馬力、20Nmの向上を実現している。
また、下降スプリングもラインナップされており、要望に応じてフロントアクスルのリフトアップも可能となっている。
また、20インチから22インチまでのフルカスタマイズ可能な鍛造ホイールもラインナップされている。
970馬力で30,000ユーロ(約390万円)弱
もちろん、そのような高性能のチューニングは決して安いものではない。
970馬力へのチューンナップでは、29,999ユーロ(約390万円)を投資する必要がある。
816馬力へのソフトウェアチューニングは4,999ユーロ(約65万円)、フラップエキゾーストシステムには7,000ユーロ(約90万円)が必要となる。
フロントアクスルリフト付きサスペンションは5,940ユーロ(約78万円)、ホイールはカスタマイズなしで1セット13,210〜14,990ユーロ(約170~195万円)となっている。
「F8トリブート」の本体価格は最低でも228,661ユーロ(約3千万円)なので、チューニングによって、1割から2割程度高くなる計算だ。
Text: Moritz Doka
Photo: Wheelsandmore
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