フェラーリF8トリブート 802馬力とゴールデンホイールのチューンナップモデル登場

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ヨーロッパのチューナー、ノビテック(Novitec)が、フェラーリF8トリブートをチューンアップし、802馬力のパワーを与えるとともに、カーボンを多用し、もともとスポーティで高級感漂うフェラーリに、さらなる高級感とスポーティさを演出する。

チューニングとフェラーリ。
それは喜びや冒涜を意味するかどうか、誰もがここで、自身で、答えを出さなければならない。
チューニングに終わりはない。
ノビテックの最新プロジェクトが、そのことを再び証明している。
この高貴なチューナーは、「F8トリブート」を広範囲にアップグレードした。
何よりもまず、3.9リッターのツインターボV8を標準モデルの720馬力と770Nmのトルクから最もパワフルなチューンアップステージでは、802馬力と898Nmにチューニング。
これにより、この後輪駆動車は2.6秒で0から100km/hまで加速し、最高で340km/hをマークする。
そのパワーは、追加のコントロールユニットとカーボンテールパイプを備えたスポーツエキゾーストシステムからもたらされる。
この技術は決して新しいものではなく、1990年代初頭にはすでにマクラーレンの象徴的なスーパースポーツカー、F1に採用されていたものだ。

ノビテックによると、パフォーマンスチューニングを行っても、ツインターボV8の耐久性には影響しないという。

マルチパーツカーボンボディキット

カーボンボディキットは、空力特性のさらなる向上のために設計されている。
中でもボンネット用のインサート、新しいサイドスカート、ミラーキャップ、リアエアインテーク用のエアディフレクターなどがカーボン製となっている他、リアエプロンには、カバー、フィン、エアインテークからディフューザーまで、さまざまなカーボンパーツが使われている。
リアエンドは、大型ウイングまたは目立たないティアオフエッジのどちらかで仕上げることができるようになっている。
また、アメリカの大手ホイールメーカー、ヴォッセン(Vossen)と共同開発した様々なホイールも用意されている。
NF10と呼ばれるハイエンドホイールはセンターロック仕様で、タイヤはフロント21インチ、リア22インチのミックスタイヤが装着されている。
また、ホイールのカラーオプションは72色(!)もの種類から選択することができるようになっている。
新しいスポーツスプリングは、ホイールとフェンダーの間の空気をより少なくする。
ノビテックは、フェラーリを約35ミリメートルローダウンしているが、フロントアクスルリフトを付けて対応している。

大きなリアウイングや力強いディフューザーの代わりに、より目立たない選択肢も用意されている。

「F8トリブート」を自分自身だけのものとして独占するために、当然、インテリアもレザー、アルカンターラ、カーボンでカスタマイズすることができるようになっている。
チューナーは要求に応じて価格を明らかにするが、チューニングは確かに決して安いものではない。
基本価格は23万ユーロ(約2,944万円)弱だが、それは「F8トリブート」のオーナーであれば、おそらく許容範囲であろう。

ノビテックは、F8トリブートのインテリアをレザー、アルカンターラ、カーボンファイバーなどでアップグレードしている。

フェラーリの世界にも(もちろん)昔からチューナーが存在している。古くはケーニッヒなどの「派手派手」なモデルも覚えている方も多いと思うが、日本にもパイオニア的な存在としてIDINGがある。
今回のチューンアップモデルは、老舗チューナーならではの、なかなか寸止めの効いたモデルで、派手になりすぎることも、1,000馬力を無理に超えようとすることもなく、内装などもかえってオリジナルよりも上品で落ち着いた仕上げになっているところはなかなか好ましい。
だがこういうチューンアップモデルの常で、価格だけはなかなかな強烈ぶりで、チューニング代金だけで3,000万円、ということはざっと車輛価格の倍ほどの価格設定となっている。
これぞハイエンドチューニングカーの世界なのだ!

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: NOVITEC GROUP