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【ランド ノリスの500ジョリーなんぼ?】F1ドライバーのノリスが愛車の18馬力フィアット500ジョリーを販売 その落札価格は?

2023年11月5日

F1ドライバーのランド ノリスが18馬力のフィアット500ジョリーを販売。F1ドライバーになった気分?このフィアット500ジョリーは、ランド ノリスが所有する小さなイタリアンだから可能だ!

彼のの仕事車は約1,000馬力、プライベートカーは18馬力と控えめだ。F1ドライバーのランド ノリスは、かつて夢の車のひとつと語った車を売りに出している!

次のようなシナリオを想像してみてほしい。あなたは19歳で、マクラーレンF1と契約を結んだばかりで、将来は何百万ドル(何億円)も稼げるだろう。最初に頭に浮かぶのは何だろう?フェラーリだろうか、それともランボルギーニ、あるいは「メルセデス300SL」のようなクラシックカーがいいだろうか?さて、ランド ノリスには別のアイデアがあった!

51歳、18馬力の強さ

23歳のイギリス人F1レーサーが選んだのは、1972年に製造された「フィアット500ジョリー」で、499.5ccの2気筒エンジンを搭載し、18馬力を発揮する。このライトブルーの「フィアット500」は、オースティンで開催されたアメリカGPで2位に終わったノリスが、初めて自分のお金で買ったクルマだと言われている。

フィアット500ジョリーは完璧なビーチモビリティであり、レプリカであるため、宝石の行方を常に心配しなければならないほど貴重ではない。

一風変わったクルマの選択だが、正直なところ、この小さなフィアットは、現在のスーパーカーの多くよりもはるかにスタイルがよく、ノリスの故郷であるモナコの狭い道にぴったりだ。

「フィアット500ジョリー」は現在、”Car & Classics”のオークションプラットフォームで競売にかけられたが、これはGhia(ギア)が改造したオリジナルの「ジョリー」ではなく、いわゆる”エボケーション”、つまりレプリカであることを断っておく。

一般的なコンディションは非常に良いが、ジョリーには小さな傷がある。

高額だった500ジョリーのオリジナル

コーチビルダー、Ghia(ギア)によってわずか650台しか製造されなかったオリジナルの「ジョリー」は、その間に貴重なコレクターズアイテムとなった。つい最近、1959年に製造されたオリジナルの「ジョリー」が、ボナムズのオークションで13万5,000ユーロ(約2,160万円)+手数料という高額で落札された。

ノリスの「ジョリー」はもっと安いだろう。フィリグリー模様のヴェリア製スピードメーターは約3万6,500kmを示し、ビーチに出かけた際についたと思われる鉄粉状の錆や小さな塗装の吹き出物などの小傷があるが、推定価格は2万8,000~3万3,000英ポンド(約518~610万円)相当でオークションが始まった。

落札価格は32,000ポンド(約600万円)

落札者が有名なF1ドライバーが以前所有していたクラシックカーを所有していると主張したい人かどうかはわからないが、最終的に32,000ポンドで落札された。

36,539kmの走行距離は、ヴェリア製のスピードメーターに刻まれているが、5桁の数字しか表示できない。

ノリスは?彼が最後にモナコで目撃されたのは、自分仕様にレストアされた「ランボルギーニ ミウラP400」に乗っていたときだった。
https://autobild.jp/29219/
つまり、彼はイタリアンクラシックには目がないようだ。しかし、正直に言おう。モナコの狭い道では、「フィアット500ジョリー」の方が実用的なのは間違いない!

Text: Jan Götze
Photo: Car And Classic Ltd.