1. ホーム
  2. 新車&ニュース
  3. ロールス・ロイス 3.0の象徴 「ロールスロイス スペクター」が公開された

ロールス・ロイス 3.0の象徴 「ロールスロイス スペクター」が公開された

2022年10月24日

ロールス・ロイスが、2023年第四半期の納車に向けて現在も開発が続く、ロールス・ロイス初の完全電気自動車「スペクター」のビジュアルを公開した。

ロールス・ロイスの象徴でもあるパンテオン・グリルは、いかにも空気抵抗の塊のようだが、スペクターのグリルは830時間に及ぶデザインモデリングを経て作られており、磨き上げられたステンレススチール製のクローズドグリルは、ゆったりとした角度がつけられ、Cd値0.25というロールス・ロイス史上最も優れた空力性能に貢献している。その上に立つ新しいスピリット・オブ・エクスタシーはリニューアルされたデザインのものだ。

スペクターのシルエットで最も目を引くのが、ファストバッククーペということ。そして、徹底的にグリーンハウス表面はシームレス化され、ロールス・ロイス史上最も低い空気抵抗係数を達成している。ルーフラインの後端では、 ピラーからラゲッジルームまで続く、ロールス・ロイス史上最大の単一ボディパネルにテールランプが組み込まれている。縦長の宝石のようなテールランプは、どの色に対しても似あうニュートラルな無色で仕上げられている。

スペクターのエクステリアデザインを完璧なものにするために、ホイールストラテジーが見直され、およそ100年ぶりに23インチホイールを装備した市場投入向けの2ドアクーペとなった。

室内に目を向けると、スペクターには、夜空の永遠の神秘からインスピレーションを得た、
これまでで最も技術的に進んだビスポークが提供されている。また、ロールス・ロイスの
市場投入車として初めて、4,796個の淡く光る「星」を組み込んだスターライト・ドアが用
意されている。ドアは、ヘンリー・ロイス卿と設計チームが冬を過ごした南フランスの
入り江にちなんで名づけられた「カナデル・ウッド・パネリング」仕様で注文することも
可能で、ビスポークの可能性はほぼ無限だ。

「スペクターには、ロールス・ロイスの伝説を支えてきたすべての資質が備わっています。
当初からロールス・ロイス初の完全電動モデルとして開発されてきたこの素晴らしい車は、
静粛性と力強さを極め、ロールス・ロイスがいかに完璧に電動化に適しているかを証明して
います。スペクターの完全電動パワートレインは、ロールス・ロイスをロールス・ロイスた
らしめていることを劇的に際立たせ、当ブランドの持続的な成功と存在意義を保証するもの
です。」

「ロールス・ロイス・モーター・カーズにおいて、完璧を目指すということは単に最高の製
品を作ることにとどまりません。それは文化であり、姿勢であり、私たちの指針となる哲学
なのです。創業の父、ヘンリー・ロイス卿は『何事も完璧を目指せ』と言いました。スペクターはこのような文化の中で生み出されました。現代の感性にぴったりと合っています。スペクターは当ブランドの将来の方向性を示す車であるとともに、電気自動車のエクスペリエンスを向上させたいという、世界中の審美眼のある人々からの求めに完璧に応える車です。なぜなら、スペクターはロールス・ロイスの車であることを第一に、電気自動車であることを第二に考えて作られた車だからです。」

「これは私たちのブランド、私たちのお客様、そしてラグジュアリーカー業界にとって、大胆な新章の始まりを告げる車です。それゆえに、このスペクターは、ロールス・ロイスがこれまでに生み出した製品の中で最も完成度の高い車だと確信しています。」

ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者トルステン・ミュラー・エトヴェシュ

「電気自動車は完璧なまでに静かでクリーンです。匂いもせず、振動もありません。
充電ステーション整備とともに、非常に便利な乗り物になるはずです。」
チャールズ・スチュワート・ロールズ、ロールス・ロイス社共同創業者、1900年

スペクターの寸法
ドア数 座席数 :2ドア 4座席
全長 :5453mm
全幅 :2080mm
車高(無荷重時):1559mm
ホイールベース :3210mm
ターニングサークル:12.7m
車両重量:2975kg

CO₂排出量と電力消費量
消費電力: 21.5kWh/100km
電動航続距離: 520km
CO₂排出量 0g/km。

Text:アウトビルトジャパン
Photo:ロールス・ロイス・モーター・カーズ