【初テスト】フェイスリフトを受けた新型BMW X3に初試乗 ドライビングインプレッションと最終評価!

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直列6気筒ディーゼルを搭載したX3。

生産開始から4年が経過したBMW X3がリフレッシュされた。我々は早速、直列6気筒ディーゼルを搭載したパワフルな「X3 xDrive 30d」に試乗した。

やはり、BMWは素人ではない。
フェイスリフトされた「X3」の初ドライブでは、直列6気筒ディーゼルが登場した。
最高出力286馬力の排気量3リッター、ツインターボディーゼルに加え、48ボルトのマイルドハイブリッドシステムにより11馬力を発揮、ZF製8速オートマチックトランスミッション、などなど、運転する喜びを感じさせてくれる。
しかし、「X3 xDrive 30d」が、最低でも60,600ユーロ(約805万円)するというのも事実だ。

フロントとリアの研ぎ澄まされたデザイン

まず何が新しくなったかを見てみよう。
例えば、フロントだ。
よりシャープでフラットなLEDライト(標準装備、レーザーライトはオプション)、より目立つ大きなキドニーグリル、縦型エアインテークを備えた新しいフロントエプロン。
立体的なLEDテールライトや、精巧な塗装によってプラスチックではなく、アルミニウムでできているように見えるアンダーライドガードを備えた改良型リアエプロンなど、ミッドサイズSUVのリアも慎重にリフレッシュされている。
幸いなことに、BMWは、テールパイプは、左右ともに本物で、偽物ではない。
ラゲッジルームの容量は550リットルで、側面にはカーペットが敷かれ、ネットなどの道具を収納できるロードフロアもある。
リアドアの棚板もしっかりと発泡されていて、すべてが丁寧に仕上げられている。

絶対的なスムーズさ: スタート・ストップ時にディーゼル車が荒れていたのは過去の話で、BMWのシステムは極めてスムーズに作動する。かなりバンパーなどはアグレッシブなデザインとなった。

X3に搭載されたマイルドハイブリッド技術は非常によく機能する

さあ、それでは、フェイスリフトを施された新型「X3」を試してみよう。
もちろん、直列6気筒を思い切り回転させてみたい。
「30d」には、他の「X3」用エンジンと同様に、48ボルトのスタータージェネレーターを備えたマイルドハイブリッドシステムが搭載されている。
赤信号に向かって走行すると、ジェネレーターが運動エネルギーを電気に変換し、フロントの48Vバッテリーに蓄える。
信号が再び青になると、車は電動で発進し、気づかないうちにエンジンのスイッチが入っている。
「ストップ&ゴー」モードでディーゼルエンジン音がする??
それは昔の話だ。

この技術と全輪駆動を搭載した「30d」は、テストでは、リッターあたり15.1kmと、燃費はリッターあたり、約1.2km悪くなった。
「X3」がより太く(重く)、より大きくなったせいだろう。
その走行性能?
掛け値なしでトップレベルだ。
アクセルを踏むと、11馬力の追加された電動馬力が後押しし、強力に前進する。
そして、自問自答するようになる。
私のお尻の下には本当に2トンあるのだろうか?
その上、車長は4.71メートルもあるにもかかわらず、田舎道のワインディングでは、それも気にならない。
ミッドサイズSUVの中で、これほど俊敏なクルマは他にはない。
また、ダイレクトなステアリングと、しっかりとしたシャシーによる、スポーティなパフォーマンスと、ふんわりとしたサスペンショントラベルによる快適性を、これほどまでに完璧にバランスさせているものも他にない。

忠実に従う。インフォテインメントシステムは、音声コマンドにとてもよく反応する。iDriveは非常に高いレベルで動作する。

完璧といえば?

そう、我々はBMWの音声コントロールに話かけた。
我々を、あそこに連れて行って、ああしてこうして、と。
彼女はちゃんと理解してくれた。
「iDrive 7」システムは、音声コントロールによる目的地の入力を数秒で処理し、音声、タッチスクリーン、iDriveコントローラーで接続を操作することができる。
これまたトップクラスの機能だ。
もしスマートホームを持っていれば、AmazonのAlexaを介して、バスルームの暖房を入れたり、リビングルームの照明をつけたりして、運転中に管理することもできる。

価格: 最低でも6万ユーロ(約800万円)の予定

最終的に、我々は、この「X3」に感銘を受け、その理想的な構成まで決めてしまった。
「30d」に、スポーツパッケージ、20インチホイール、レザーシート(電動調整とヒーター付き)を装着して、7万ユーロ(約930万円)だ。
そして、電気自動車がもてはやされていて、このような直6の時代は終わりつつあることから、私たちは「このディーゼルのためにもXを買って守り続けるぞ!」という思いをあらたにした。

テクニカルデータ: BMW X3 xDrive 30d
● エンジン: 直列6気筒、ツインターボ、フロント縦置き ● 排気量: 2993cc ● 最高出力: 286+11HP@4000rpm ● 最大トルク: 650Nm@1500rpm ● 駆動方式: 全輪駆動、8速AT ● 全長×全幅×全高: 4708×1891×1440mm ● ガソリンタンク容量: 68リットル ● 乾燥重量: 2010kg ● トランク容量: 550~1600リットル● 最高速度: 245km/h ● 0-100km/h加速: 5.7秒 ● 燃費: 16.1km/ℓ ● CO2排出量: 162g/km ● 価格: 60,600ユーロ(約805万円)より

結論:
ブラボー、BMW!
「X3」は、このSUVリーグの中で、常に最も魅力的なモデルだった。
今回、アップグレードされたことで、マルチメディアは最新のものになり、直6ディーゼルは本当に素晴らしいものになった。
AUTO BILDテストスコア: 1-

iシリーズの情報ばかりが多く、ちょっと(個人的に)寂しい感じだったところに届いた今回の「X3」のレポートは、もう絶賛ともいえるべき内容で、ちょっと嬉しい気持ちになった。直6ディーゼルエンジンの完成度も全体的なブラッシュアップも、実に魅力的かつ実力のあるもので、BMWというのはかくあるべきとも言うべき評価である。
まだまだ内燃機関をこれだけ洗練させてくるとは、さすがBMWと思うと同時に、でもこんなエンジンを持つ魅力的な自動車を、自由に買える時間は日に日にカウントダウンされてしまっている、という事実。以前だったら晴れ晴れとした気持ちでお届けできるのに、なんだか切ない気持ちにさえなってしまうのだから、複雑な時代である。
でも、まだまだBMWも他のメーカーも、EV技術だけでなく、自動車の純粋な魅力を磨き上げていくことを願ってやまない。

Text: Andreas May
加筆: 大林晃平
Photo: BMW AG