【2025年最高の1台】「トヨタ GRスープラ A90ファイナルエディション」この希少なファイナルエディションが我々の心を奪った理由とは?
2026年2月10日
トヨタ スープラの希少な「ファイナルエディション」は、テストを通じて、豊田章男氏とそのチームがいかに完璧に“走る歓び”を定義しているかを証明してみせた。ピュアで、ダイレクトで、そして中毒性がある。
いや、普段タバコを吸わない私がタバコを吸ったわけでも、クリスマスにグリューワインを飲み過ぎたわけでもないし、大晦日にテーブルの下で寝ていたわけでもない。だが、このスープラ、このマットブラックのスーパーカー―世界限定300台―を、私は2025年に他のどんなスポーツカー以上に称賛した。
それは、ザクセンリンクでのスーパーテストで現行「BMW M2」を打ち負かしたからではない。理由はもっとシンプルだ。豊田章男氏とそのチームが、再びすべてを完璧に仕上げてきたからである。
このスープラを称えたいのは、そのハンドリングだ。コクピットに座った瞬間から笑みが消えず、遠慮なく限界まで攻めたくなる。常に自発性を感じさせながらも、ラインは寸分違わず正確にトレースする。この感覚は、過去の一部のBMW、そしてごく限られた特別な911でしか味わったことがない。

日本の開発陣が当初考えていたのは、5代目スープラにふさわしい有終の美を与えることだった。その結果、ここまでダイナミックなクルマになることは、最初は価格からうっすらと想像できる程度だった。灼熱のスペインで行われた最初の試乗時点でも、これほどのチューニングが最終的に何を生み出すのかは、完全には見えていなかった。
【試乗レポート】トヨタ スープラがスタイリッシュに幕を閉じる GRスープラ ライトウェイトEvoとA90ファイナルエディションで力強いフィナーレを告げる:https://autobild.jp/59480/
トヨタ GRスープラ A90 ファイナルエディション:チューニングではなくGT4の血統
ただし、このクルマを「チューニング」と表現するのは正確ではない。実際には、GT4レースカーからの影響が数多く取り入れられている。441psの出力、マニュアルトランスミッション、大型ラジエーターとLSDハウジング用の冷却フィン、KW製サスペンション、包括的な補強パッケージ、BMW M5由来のブレーキ、M4 GTSと同じミシュラン・カップ2タイヤ、リアウイング、そしてフルカーボン製バケットシート。一見すると荒々しい寄せ集めに聞こえるが、最終的には驚くほど完璧に調和している。無数の味のニュアンスを持ちながら、結果として完璧な一皿を提供する高級レストランの料理のようだ。

だからこそ、この「ファイナルエディション」を再びラウジッツリンクでのハイライトラウンドに連れ出すことは当然だった。そして限界域で、またしてもあの満面の笑みが戻ってきた。これ以上ない締めくくりか? もちろん、その通りだ。
主要諸元:トヨタ GRスープラ A90 ファイナルエディション(Toyota GR Supra A90 Final Edition)
エンジン:直列6気筒ターボ
排気量:2998cc
最高出力:441ps
最大トルク:571Nm
駆動方式:後輪駆動
トランスミッション:6速マニュアル
車両重量:1580kg
加速性能:0-100km/h 4.3秒
最高速度:275km/h
価格:14万2800ユーロ
最高のものは最後に!スープラA90世代の最終特別仕様「GRスープラ A90ファイナルエディション」と「GRスープラ ライトウェイトEVO」:https://autobild.jp/54625/
Text: Guido Naumann
Photo: Lena Willgalis

