日本車は我らの誇りだ 日産も負けてないぞー この日産製ピックアップトラックの走行距離? たったの160万kmです!

1777
- Advertisement -

キロメーターミリオネアが、新型ニッサン フロンティアのために下取りされた。

アメリカ人、ブライアン マーフィーさんは、日産フロンティアで、160万kmを走破した。それも、最初に搭載されていたエンジンのみで。そして、彼は今回、新しいフロンティアを手に入れた。

「日産フロンティア(初代エンジン搭載)」で、160万km超を走破した男が、今度は新しくピックアップトラックの「フロンティア」を手に入れた。彼の今まで乗っていた160万km走破の「フロンティア」は、製造された日産の工場に展示されることになっている。面白いことに、オーナーである、ブライアン マーフィーの、新しい「フロンティア(欧州では日産ナバラ)」は、13年と1世代の差があるにもかかわらず、旧型車とほとんど変わらない。

マーフィーと新旧2台の「フロンティア」が一緒に写っている写真を見ると、本当にフロントマスクだけが変わっていることがわかる。新型「フロンティア」は、314馬力の3.8リッターV6と9速オートマチックを搭載し、マーフィーの従来のモデルは4気筒と5速マニュアルを搭載している。

1つのクラッチで100万km以上走る

そして、以下が走行距離160万kmのピックアップトラックのストーリーだ。ブライアン マーフィーが、2007年に新車で購入した「フロンティア」は、後輪駆動、5速マニュアル、4気筒のガソリンエンジンを搭載していた。現在63歳の彼は、シカゴで、自営業の宅配便ドライバーとして働いており、1日に13時間も車の中で過ごしている。ピーク時には、月に1万~1万2千マイル(約1万6千~2万km)を走行する。2020年1月27日、彼の「フロンティア」は、ついに160万kmを超える100万マイルの大台を突破した。そして、称賛に値するのは、このピックアップは、ひとつの同じエンジンとひとつの同じトランスミッションだけで、全距離をカバーしたということだ。つまり、最初から最後まで、単一のエンジンとトランスミッションで偉業を達成したということだ!純粋に素晴らしい。さらに、最初のクラッチでさえ、130万kmという驚異的な耐久性を発揮したという。マーフィーが、街中でも頻繁に走行しているというにもかかわらず。彼のクラッチの扱いは信じられないほど敏感で丁寧なのだろう。

オドメーターは999,999マイルで止まり、それ以上は計測しない。しかし、今もトリップメーターは動き続けている。

13年弱の間に、63歳の彼が、ピックアップトラックとともに過ごした時間は、約5万時間。これは、5年と8ヶ月に相当する。自営業者であるマーフィーは、すべての費用を自分で負担しなければならない。そのため、マーフィーは燃料消費量を細かく記録していた。それによれば、「日産フロンティア」は、100km走行するごとに平均9リットルのガソリンを消費していた(リッターあたり11.1km)という。

オイル交換も自分で行う

その他の部品も驚くほど長持ちした。最初のウォーターポンプは97万km走って初めて交換したし、オルタネーターとラジエーターは、71万km走ってからの交換だった。運転席のシートは80万kmで交換した。タイミングチェーンは、110万kmで交換したが、これは予防的措置であった。マーフィーは、1万6,000kmごとに、エンジンオイルを自分で交換し、その他の作業はすべて公認のワークショップで行った。その結果、車は驚くほど新鮮で、7桁のスピードメーターの数字も目立たない。マーフィーは、この驚異的な走行距離を達成した秘訣を何も語っていない。ただ慎重に運転しただけだと笑顔で言う。彼ならば、走行距離200万km突破も可能であっただろう。

ブライアン マーフィーは、これまでも、これからも、日産フロンティアに乗り続ける。

ちなみに、「日産フロンティア」は今年の夏、フルモデルチェンジされて、市場投入された。ご参考までに。

以前に260万キロ走行した「トヨタ タコマ」の話をお届けしたが、今回はライバル会社である、日産のハナシである。最近の乗用自動車の耐久性に関しては、普通に気を使わずに乗って、まあ20万~30万kmは大丈夫、と聞いたことがあるが、今回は160万kmとその5倍以上の距離である。トラックとかバスは、100万kmは当たり前、というのが業界の定説?らしいが、それにしても、良く乗り続けたもんだと思う。

エンジンもトランスミッションも丈夫なら、クラッチも驚くほどの耐久性で、びっくりするしかないタフさである。おそらく車そのものも「アタリ」だったのかもしれないが、オーナーの使い方が良かったことも大きな要因だろう。たまにエンジンをかけて乗る、というのが車にとっては良くないはずで、毎日でもちょこちょこ乗ってあげたほうがずっと良いらしい。このオーナーの場合、ちょこちょこではなく、ガンガンではあるが、そんな毎日乗るユーザーには、やっぱり日本車が圧倒的に優れていていいのかもしれないなぁ、と、しみじみ感じた。

※こちらもお楽しみください。
マジか? 絶句・・・ さすがはトヨタ このトヨタ タコマの走行距離? たったの250万kmです(笑)

Text: Moritz Doka, Katharina Berndt
加筆: 大林晃平
Photo: Nissan