【このクルマなんぼ?】 希少なオリジナルカラーの初代VWゴルフGTI(1983) eBayで販売中

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レアなカラーのオリジナルVWゴルフ1 GTI(1983モデル)が販売中。この希少なカラー「プラチナム ダイアモンド メタリック」のオリジナルVWゴルフ1 GTIは、わずか84,500kmしか走行していない。現在、このクラシックカーはeBayで販売されている。全ての情報をお届け。

フォルクスワーゲンが1976年に「VWゴルフ1 GTI」を発売したとき、すべてのVW幹部は、この小型コンパクトスポーツカーが成功するとははなから思っていなかった。
45年と7世代後の今、明らかになっているのは、「ゴルフ1」が伝説のモデルであるということだ。
「GTI」という略称は、事実上、コンパクトスポーツカーの象徴であり、初代は今やクラシックカーとして人気を博している。
しかし、「ゴルフ1 GTI」が安価で手に入った時代はとうに過ぎ去った。
メンテナンスの行き届いた個体の供給は非常に限られており、1万ユーロ(約133万円)以下では、ほとんどがスクラップ状態のものとなっている。
そんな中、希少なカラーである「プラチナム ダイアモンド メタリック」のオリジナル「ゴルフ1 GTI」がeBayに出品されて話題を呼んでいる。

出品された「VWゴルフ1 GTI」は、1983年に製造されたもので、走行距離はわずか84,500kmに過ぎない。
後期型のため、ボンネットには、それまでの1.6リッター4気筒(110馬力)に代わって、1982年に導入された1.8リッターDXエンジン(112馬力)が搭載されている。
また、1979年には4速マニュアルに代わって5速トランスミッションが搭載された。
「GTI」は1トン弱の車重で、0から100km/hまで9秒という滑らかなスピードで駆け抜け、最高速度は187km/hを記録した。

バンパーは後からVWディーラーで塗装したもの。

VWゴルフ1 GTI最初の季節限定車、その後6年間保管
eBayに出品されたGTIに話を戻そう。
売り手によれば、今までの車歴は完全に追跡可能で、走行距離(84,500km)は正確な数字だ。
2005年まで、このゴルフは最初に手に入れたオーナーの下で、VWディーラーでのみサービスを受けていた。
2005年には2番目のオーナーに売却され、2012年まで季節限定の車として、5ドア「GTI」を運転していた。
その後、登録が抹消され、保管されていた。
その6年後、つまり2018年に現在の販売者がこの初代「GTI」を手に入れ、長い保管期間を経て、最初の整備を行った。
これには、タイミングベルトの交換、点火ケーブル付きのすべてのスパークプラグ、両方のホイールベアリングの新品化を含む大規模なサービスが含まれていた。
しかし、最近では、現オーナーはゴルフをほとんど運転しなかった。
この「ゴルフGTI」はオリジナルの13インチのスチール製ホイールに、古いタイヤが装着されたかたちで販売されている。

eBayに出品されたGTIには、小さな欠陥しかない
ボディカラーに塗装されたバンパーこそオリジナルではないものの、これも初度登録後すぐにVWディーラーで塗装されたものだそうだ。
厳密に言えば、この「ゴルフ」のボディは再塗装されていないし、少なくとも無事故であることは間違いない。
正直なところ、売り手は欠陥やトラブル部分のリストも出しているが、これは修理や整備が趣味の愛好家やメカニックにとっては、あまり問題にならないはずだ。
欠陥としては、バックの際にライトが作動しないことが挙げられるが、これは販売者によるとリバースギアスイッチの不良によるものだという。
また、ヘッドライトの再調整も必要だという。
検査に関係のない、その他の欠陥としては、ラジオの不良、オイル交換の保留、走行距離計が確実に作動しなくなったことなどが挙げられる。
この欠陥は、過去数年間の低走行距離のために、カウンターが動かなくなっただけなので、走行距離の信憑性には影響しないはずだ。

全体的に手入れの行き届いた内装。ただし、広告によると、運転席には小さな焼け跡があるとのこと。

1万ユーロ(約133万円)以下で買える良い「ゴルフ1 GTI」は存在しない。
全体として、これは「コンディション1」の完璧にレストアされたミュージアムカーではなく、小傷のある誠実な「GTI」であり、後付けのサイドウインカーを除いて、オリジナルの状態であり、完全な歴史と非常に珍しいカラーコンビネーションを備えた、誇ることのできる個体だ。

「ゴルフ1 GTI」の中古車は供給が非常に限られているため、価格比較は必ずしも容易ではない。
基本的には、こう言えるだろう。
10,000ユーロ(約133万円)以下には、あちこちいじくられた跡やお幅に改造された個体が多い上に、酷い状態のものが多い。
運がよければ、1万2,000~1万5,000ユーロ(約160~200万円)という手ごろな価格のものも見つけることができるものの、「GTIピレリ」のような人気の高いスペシャルモデルは3万ユーロ以上(約)400万円)で取引されることもある。
ちなみに、1976年のオリジナル価格は13,850マルク(約92万円)だった。

「フォルクスワーゲン ゴルフ」、そして「GTI」、それは本当に偉大な存在だったなぁ、とつくづく思う。特に「ゴルフⅠ」と「ゴルフⅡ」はこれからも永く記憶されるモデルで、おそらく今後どんなゴルフが登場したとしても、それらの輝きは霞むことはないだろう。
本文中にも記されている通り、「GTI」はフォルクスワーゲン本社の開発者たちが考えた以上に成功し、新たなジャンルを確立したといえる。そんな「ゴルフⅠ」の「GTI」ももはや登場から40年以上。もうミントコンディションのモデルはほとんどなくなり、今回の一台もちゃんと?8万5千キロを走行し、いくつかの不良個所を持つ個体である。
黒とかシルバーの印象が強い「GTI」にとっては、珍しいともいえる一台だが、最終的にはいくらで取り引きされたのか気にはなるところだ。
それにしてもジウジアーロのデザインしたボディは今でも全然古臭くない。やはり彼は天才的なデザイナーであることを認識する次第である。

Text: Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo: eBay/brownie2906