【動画付き】希少な自然吸気V8搭載高性能セダン レクサスIS 500Fスポーツパフォーマンス デビュー 第1報

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今後消えゆく希少な自然吸気V8スポーティセダンを買うなら今しかない。そんな数少ない一台、レクサスからのニューモデル、IS 500Fスポーツパフォーマンスがアメリカで発表された。BMW M3の対抗馬として、自然吸気V8を搭載したミッドサイズクラスのシャープなトップモデルだ。残念ながら、このクルは今のところアメリカ市場のみとなっているが、日本にも導入されるとも噂されてはいる。自然吸気V8と後輪駆動を組み合わせたIS 500Fスポーツパフォーマンスの全情報をお届けする。

レクサスと言えばハイブリッド?
いや、ハイブリッドだけではもちろんない!
レクサスは、今、ますます希少な存在になりつつあり、これが最後となる可能性の高い自然吸気V8を、ミッドサイズセダン「IS」に移植した。
それにもかかわらず、今回発表された「IS 500Fスポーツパフォーマンス」は、「レクサスRC F」のような本格的なスポーツモデルであることは望んではいない。
その代わりに、BMWの「Mパフォーマンス」モデルに似た新しい「パフォーマンス」シリーズとしての登場となる。
そして性能面では、479馬力の「IS 500F」は、新型「BMW M3」とまったく同等の性能を備えている。
市場投入は2021年秋を目標としているが、レクサスはまだ価格は明らかにしていない。
ただし、欧州市場にはすでに4代目の「IS」は投入されないことは既定の事実であり、現時点でこの「IS 500F」を楽しめるのは米国のみとなっている。
自然吸気エンジンにとって欧州はますます厳しい場所となりつつある。

魅惑的なサウンドの自然吸気V8

大排気量の自然吸気エンジンは枯渇しつつある。競合他社はほとんどダウンサイジングターボしかない。

自然吸気の5リッターV8は、かなり長い間レクサスのラインナップに含まれており、2007年には、「IS-F」に動力を供給した。
性能的には、479馬力と536Nmのトルクは、8速オートマチックを介して後輪にデリバリーされる。
レクサスによれば、0から60mph(96km/h)までは4.5秒で加速するとのこと。
蛇足ながら、ライバルで480馬力の「M3」はそれよりも約0.3秒速い。
エンジンを搭載するために、レクサスはボンネットを上げ、フロントエプロンを伸ばす必要があった。
さらに、エンケイ(ENKEI)製の19インチホイール、ブラックのロゴ、目立たないリアスポイラーリップ、対角線上に斜めに配置された4本のエキゾーストテールパイプなどが、際立った特徴的な装備だ。
その他、アダプティブダンパー、リアアクスルリミテッドスリップデフ、大型ブレーキディスクなどの装備も充実している。

市場投入時期: 2021年秋(アメリカ市場のみ)

斜めに積み重ねられたテールパイプはレクサスが先鞭をつけたが、今ではBMWも採用している。

インテリアでは、アルミペダルとデジタルコックピットの新しいスタートアニメーションのみが新型トップモデルの存在を示している。
「500Fスポーツパフォーマンス」は、通常の「IS」から豪華な標準装備を引き継ぎ、その中にはレクサスの新世代運転支援システム「レクサスセーフティシステム+2.5」も含まれている。
2021年秋からアメリカでの販売を予定しているが、現時点では価格は明らかにされていない。

この時期にあえてノーマルアスピレーションのV8を積んだISを出す、なんとも今のトヨタは勢いがあって、自動車好きのつぼをピンポイントで狙ったような自動車を出してくる。
一番の関心事は、この「IS 500F」、日本で売るのか、売らないのか、という一点にあるあろうことは間違いない。個人的には売ると予想しているし、売るべきだろうとも思う。GRヤリスもそうだし、これから正式発表されるGRハイパースポーツも、今のトヨタだからこそ出すことのできるクルマである。そしてそれは他の国(もっと言ってしまえば、韓国や中国)にはまだ量産することのできない領域の自動車であるともいえる。
レクサスのラインナップの中のイメージリーダーとしても、日本車の勢いを牽引する存在としてもアメリカだけなんてことを言わず、世界にぜひ旅立って行ってほしいし、こういう時代だからこそ、あえて発表するその心意気はちょっと拍手したくなる。
また妙にSUV(しかもここ数年内にはミニバンも出そうな雰囲気だ)ばかりになってしまったレクサスのラインナップの中にも、(あえて)必要なセダンの一台だとも思うし、生まれ故郷の?日本でも売るべきである、というのが個人的な希望である。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Lexus