豪華で豪奢でノーブルでラグジュアリーな「パリ2021 RMサザビーズ オンラインオークション」 このクルマなんぼスペシャル 前編

85

世の中には面白いネタが山ほどある。ましてや自動車の世界は新旧の数えきれない夢の車たちが自動車好きを心から楽しませてくれる。へえ。ヒョエー! え? マジか。なんで? あ、これなら買うのも夢じゃないかも…。あーこのクルマ、昔憧れたなあ。そうそう、これこそ文字通りスーパーオークション。リアクションはいろいろとあるでしょうが、今回も、面白くて楽しい自動車の世界、思う存分エンジョイしてください。

2月13日にオンラインで開催されたRM | Sotheby’s 「パリ オークション」。
まずは面白ネタからご紹介する。

フェラーリ365 GTB/4用オーナーズマニュアル、革製フォルダー、キーホルダー
落札想定価格: 2,000~3,000ユーロ(約25~38万円)
フェラーリ365 GTB/4「デイトナ」のマニュアルセットだ。オーナーズマニュアル、ブルーバインダーのイタリア語修理マニュアル、1972年モデルの米国仕様用補足書、オリジナルレザーフォリオ(フォルダー)、そして「カヴァリーノランパンテ(跳ね馬)」のキーホルダーがセットになっている。
大林晃平: こういうのこそマニア向けの逸品。「365GTB/4」というところがミソで、絶妙に良い年代の絶妙な車種である。革のケースとキーホルダーつきなのが加点ポイントだが、欲を言えば、車輛(フレーム)何番についていたものか、まで判明するとより良い(と思う)。

フェラーリ テスタロッサ スケドーニ製ラゲッジ(純正アクセサリー)
落札想定価格: 2,000~3,000ユーロ(約25~38万円)
フェラーリ テスタロッサのためにスケドーニ社が製作したスーツケース2つ。ブラックレザーにフェラーリの「カヴァリーノランパンテ(跳ね馬)」とテスタロッサの象徴的なロゴがエンボス加工されており、スーツケース1個とハードシェルのロック付きブリーフケース1個がセットになっている。どちらも多少のシワや擦れはあるものの、それ以外は良好なコンディションだ。旅慣れたテスタロッサのオーナーには最適なアクセサリーとなるはずだ。
大林晃平: 昔はフェラーリと言えばスケドーニ、スケドーニと言えばフェラーリだった。多くのクルマ少年にとって、スケドーニは文字通りフェラーリブランドだった。そう考えればこの価格は適正価格。純粋にスケドーニのカバンを二個買うつもりで買ってもいいかも(ただし、カバンの程度にもよる)。

フェラーリ275用純正ナルディ製ステアリングホイール
落札想定価格: 6,000~8,000ユーロ(約76~102万円)
おそらくどの車にも装着されている最も有名なステアリングホイールの一つであるこの3本スポーク、ウッドリムのナルディ製ステアリングホイールは、1950年代後半から1960年代にかけて、フェラーリに装着されていた。非常に優れたステアリングホイールであるだけでなく、手作業で作られた美しいオブジェでもあり、計器類の前に飾ったり、コレクションとして飾ったりする価値がある。バネ式ホーンボタンを装備した40cmのナルディホイールは、275シリーズのフェラーリに再装着したり、自宅やガレージに飾ったりして楽しむことができる。
大林晃平: 高いけど、なんともカッコいい。こういうのこそ、我々旧世代が憧れたステアリングホイールといえる。今やエアバッグが標準になってしまったため、簡単に交換できない時代だし、こういう風にステアリングホイールだけ単体でオークションに、というのは無理な世の中になってしまっている。それにしてもこの美しさ。昨今のスイッチゴテゴテステアリングホイールのデザイナーは、こういうのを見て反省すべし。

フェラーリ250GT用ジャック性純正ツールキット
落札想定価格: 7,000~10,000ユーロ(約89~128万円)
このフェラーリのツールキットは、1960-64年式ティーポ128エンジン、3.0リッターV型12気筒エンジンを搭載した250GTとともに付いてきたフェラーリのオリジナルツールキットだ。オリジナルのビニールとレザーのツールバッグ、ベータNo.55レンチ7本、ドライバー2本、ハンマー2本、グリースガン、水色の「M. リガンティ」ジャッキが含まれている。
大林晃平: ジャッキもケースも揃っているとはいえ、100万円前後という価格とは!さすがは、1台の価格が何億もするフェラーリ250GTの工具セットだけはある、と妙に納得してしまうのは私だけだろうか。
ジャッキはちゃんと(?)使われた感じに傷んでいるのが、なんとも歴史を物語る。ちなみに黄色いハンマーは、ホイール(センター)を叩いて緩めるためのもの。ちゃんと使っていると、ハンマーのほうがへこむはずなので、未使用品であることがわかる。

フェラーリ330 P2ジュニア(by De La Chapelle)
落札想定価格: 5,000~10,000ユーロ(約64~128万円)
・ フェラーリの名機「330 P2」を美しくミニチュアで再現
・ 5.0馬力のホンダエンジンを搭載
・ サイズ: 全長236.22×全幅101.6×全高66.04cm

ブガッティのレプリカを作り始めた一族の子孫で、元「ヴェントゥーリ」のディレクターが1970年代にフランスで設立した「ドゥ ラ シャペル」は、独立系の自動車メーカーだ。同社は主にBMW、プジョー、メルセデスベンツのエンジンを搭載した様々なレプリカを製造していたことで知られている。これに加えて、ガソリンエンジンを搭載した「ジュニア」レプリカも製造していた。これらのレプリカは同社にとって大きな成功を収め、BMW自身が2度も328の限定シリーズを依頼したほどだった。ル マン24時間レースの主催者であるルイーズ自動車クラブは、現在もル マン クラシックで子供向けのイベントを開催しているが、この魅力的な「330 P2ジュニア」はその候補に挙がっている。
シリアルナンバー28、1990年代初頭に生産されたこの個体は、全体的に素晴らしい状態で、使用して楽しむこともできる。5.0馬力のホンダエンジンを搭載し、他の「ドゥ ラ シャペル」のジュニアカーと同様に、完全に特注で製作されたものだ。
「330」が製造された1980年代には、ガレージにフルサイズのフェラーリを持っている人にとっては、子供のおもちゃとして欠かせない存在だった。この「330 P2ジュニア」は、市場に出回ってから40年が経過した今でも、保存状態は良好で、究極の贈り物となるはずだ。
大林晃平: 30年落ちとはいえ、なんとも程度の良さそうなジュニアカー。メーターがちゃんとついていたり、ドアのチリが左右ともそろっていたりと、かなりの逸品。もちろん子どもに、ボッコンボッコンと荒乗りさせるためのものなどではなく、本物の330を持っている人が、その隣に並べて一人悦にいってニタニタするような逸品である。

ショパール クロノグラフ ラトラパンテ ストップウォッチ(Ref. 50/8181)、製造数250個中5番目
落札想定価格: 2,000~3,000ユーロ(約25~38万円)

高級腕時計メーカー、ショパール製のクロノグラフ ラトラパンテ ストップウォッチだ。ホワイトフェイスにブラックの数字、ケースの外側には赤い針とナンバリングが配されている。
裏蓋にはシリアルナンバー「005/250」が刻印されており、その下には小さいフォントでリファレンスナンバー「50/8181」が記載されている。加えて、裏蓋には、ヨット、複葉機、メルセデスベンツ300SLロードスターの文字も刻印されている。
革製スリップケースとランヤードが付属しており、このストップウォッチは、時計や自動車のタイムキーパーのコレクションとして魅力的な存在だ。
大林晃平: 欧米の自動車イベント、特にスワップミートなんかで、人気の高いのが、クラシックで、希少な「ヴィンテージストップウォッチ」だ。どうしてヨットと複葉機と300SLなのかはわからないが、最近のショパールと比べても意外と安い感じがする。

さあ、それでは自動車のオークション部門に移ろう。まずは、フェラーリF1のショーカーからという、珍妙奇天烈な1台からだ。

フェラーリF2004ショーカー(シャシーナンバー: F2004 R14 0104)
落札想定価格: 100,000~150,000ユーロ(約1,280~1,920万円)

2004年のF1世界選手権は、フェラーリにとってまさに画期的なシーズンとして歴史に刻まれている。
ドライバーズ選手権ではミハエル シューマッハが1位、ルーベンス バリチェロが2位に入り、「スクーデリアフェラーリ」がコンストラクターズ選手権を制した。
F2004は、18レースのシーズン中に15勝と8回の1-2フィニッシュを記録し、シーズンを通して圧倒的なマシンであることを証明した。コンストラクターズ選手権2位の「BAR-ホンダ」の獲得ポイントは、「スクーデリアフェラーリ」の262ポイントの半分以下だった。
今回出品されたのは、「フェラーリF2004ショーカー」だ。フェラーリが製造し、シューマッハカラーリングで仕上げられたこのマシンは、年間を通じてスクーデリアのプロモーション用として使用され、2014年3月まで保管されていたが、フェラーリの長年の顧客である委託者のグレイポール ノッティンガムを経由してフェラーリから譲り受けたものだ。工場所有を離れて以来、彼のコレクションとして保存されていたこのモデルは、購入以来、彼の空調設備の整ったガレージに保管されていたため、全体的に素晴らしいコンディションを保っている。言うまでもなく、これはどんなフェラーリコレクションの中にあっても、ハイライトの1台となるだろう。
大林晃平: これはレースに出た車ではなくショーカーである。そう、モーターショーとかに出品されるショーカーだ。フェラーリでは、こういうふうにメーカー自身が所有していたものが、人手に渡って、オークションに出品されることになったりする。イタリア人は大切な歴史的資産でもなんでも売ってしまうのかと思うと実に興味深い。他にもF1レースが終わった後で、そのレース用のタイヤやホイールとか、フェラーリF1マシンのパーツが外部に持ち出されて売り買いされることも過去にはあったと聞く。フェラーリとは、こういう不思議なエピソードが多いメーカーでもある。
エンジンなしということもあり、価格ははっきり言ってかなりのバーゲン。どうせ買ったって普通は乗らないわけだし、ガレージに飾る分にはこれで十分だろう(と思わないのが、本当のマニアであり、コレクターではあるのだが)。
たしか本物のステアリングホイールは、それだけでうん百万と聞いたこともあるので、妥当な価格だと思う。

フェラーリ365GT4 BB(1974)
落札想定価格: 260,000~310,000ユーロ(約3,328~3,968万円)
・ オロ キアーロ(Oro Chiaro=シャンパンゴールド)で仕上げられた「GT4 BB」は、3台しかない365台のうちの1台
・ 綺麗なオリジナルインテリア
・ 米国に納入され、その後スウェーデンのオーナーに寄って長期保存
・ 最近施された、キャブレター、燃料ホース、フロントアクスル、ブレーキ、ステアリングボックスなどへの包括的なサービスとメンテナンスには32,000ユーロ(約409万円)が投じられた

先代の伝説的な「365GTB/4デイトナ ベルリネッタ」から大きな変化を遂げたフェラーリのミッドエンジン「365GT4ベルリネッタ ボクサー」は、1971年の「トリノショー」でプロトタイプとしてデビューし、1973年にほぼそのまま生産を開始した。4.4リッター4カムの「ボクサーエンジン」は、マラネロで世界選手権を制したフラット12気筒F1やスポーツレース用ユニットで得た経験を活かし、7,700rpmで360馬力以上を発生させた。プロトタイプのボクサーは時速290km/h以上で走ると噂されていたが、生産モデルでは時速280km/h程度しか出なかったにもかかわらず、失望した顧客はほとんどいなかった。ミドマウントされたエンジンは、ほぼ完璧なバランスを保ち、ボクサーのハンドリングとその驚異的な直進速度を両立させていた。
ミッドマウントエンジンと5速トランスアクスルを搭載したチューブラー/モノコックの組み合わせのシャシーは、モーターをギアボックスとファイナルドライブよりも上に配置することで、ホイールベースが長くなりすぎないように工夫されている。このアンサンブルには、ピニンファリーナのエレガントで低めのベルリネッタのコーチワークが施されている。大規模な風洞実験の結果、スカリエッティがモデナで組み立てたピニンファリーナの傑作は、アルミ合金とスチールパネルを組み合わせた上部構造と、フロントとリアのオーバーハングの下にあるマットブラック仕上げのグラスファイバー製エレメントで構成されている。
「365GT4ベルリネッタ ボクサー」は、導入当時、世界最速で最も高価な車だった。1973年から1976年の間に製造されたのは365台のみで、そのうちシャンパンゴールドで仕上げられたのは、ここで紹介する個体を含めて3台のみだった。
大林晃平: シャンパンゴールドというのが、ツウというかコニサーな感じのBB。一般的には不人気色らしいが、タンの内装とともにこっちのほうが、エンスー向け指数が高いともいえる。全体の程度を考えれば価格は妥当だが、ちゃんと乗るのであれば年代が年代だけに、もう一度オーバーホールなどの重整備は必須。

ポルシェ356A 1600スピードスター(1957)
落札想定価格: 325,000~375,000ユーロ(約4,160~4,800万円)
・ 「ウッドストックロックフェスティバル」のプロデューサー、マイケル ラングによる半世紀に渡るシングルオーナーシップ
・ 新車から4人のオーナー
・ オリジナルとマッチしたボディパネルを保持
・ 最近ヨーロッパで3年間の修復作業、走行距離は限定

1970年にはすでにポルシェはアメリカのスポーツカーシーンに永続的な影響を与えていたが、音楽業界におけるポルシェの評判は、1970年にジャニス ジョプリンの「メルセデスベンツ」がリリースされたことで確固たるものとなった。ジャニスの「ポルシェ356カブリオレ」は、今では伝説的なサイケデリックな塗装で、その時代の最も有名な自動車の一台となった。
注目を集めたもう一人の音楽業界の著名人は、東海岸を拠点とする音楽プロデューサーであり、コンサートのプロモーターでもあるマイケル ラング氏だった。ラングは1968年に「マイアミポップフェスティバル」を主催し、その1年後にはニューヨーク州のウッドストックに移り住み、驚くほどの低予算で「ウッドストックミュージック&アートフェスティバル」を共同で開催した。「ウッドストック」を企画し、制作事業を行っている間、自動車好きのラングは、ポルシェ912をレンタルして運転していた。
その後、サンフランシスコに出張した際、小さな中古車屋に立ち寄り、そこでこの「356A 1600スピードスター」に出逢った。グリーンで仕上げられたシャシーナンバー82967は、前オーナーは、オリジナルの赤から再塗装され、内装がベージュから黒のビニールに変更されているにもかかわらず、かなり良い状態であった。機械的にも良い状態だったようなので、彼はロサンゼルスまで南下してトランスポーターに積み込み、ニューヨーク北部まで輸送した。
スピードスターはそれから50年間、天気の良い日には定期的に運転され、冬になると片付けられるというかたちで保存愛用された。スピードスターは「世界で最も運転するのが楽しい車だった」と彼は語る。「私はその形が大好きだったし、田舎道を走るのにも最適だったし、トラブルを起こすこともなかった。いつも始動して、よく走るんだ」。
このスピードスターは1957年式の初期型「T1」で、ダウンスウェプトテールの下には616/1型エンジンが搭載され、4,500rpmで60馬力を発揮した。このアメリカ仕様のスピードスターには、密閉ビームヘッドランプと、ノーズとリアエンドの板金を保護するためのクロームチューブラーバンパーオーバーライダーのフルセットが装着されている。
50年の所有期間を経て、ラング氏の長年の友人であり、音楽業界の同僚に譲ることとなった。2014年、この車はベルギーに送られ、ウォータールーにあるポルシェの専門家である「テクニークヒストリック」によって、丸3年の歳月をかけて完全な修復が行われた。ドア、エンジンカバー、フロントトランクリッドなど、ボディパネルはすべてオリジナルで、独自のシリアルナンバーを保持しているという。エンジン内部もオリジナルを保っている。全体的に美しく保たれている。そして、その魅力的なストーリーは、この種のスピードスターの中でも特に魅力的な例と言える。
大林晃平: ポルシェマニアの言うには、「356」はAとCのクオリティが高いとのこと。ましてや、このスピードスターは当時も現在も大人気という。テクニークヒストリックによって3年かけてレストアしたとのことだが、確かに(張り替えた内装も含めて)新品のような状態といえる。EV全盛の未来にも、こういうクルマだけは趣味のものとして永遠に整備されながら生き残ってほしい。

アルファロメオ ジュリア スプリントGTA(1956) デザイン: ベルトーネ
落札想定価格: 260,000~330,000ユーロ(約3,328~4,224万円)
・ 初期ハンドメイドの「プレシリーズ」シャシーで、15台目に生産されたGTA
・ 1984年から現在までのオーナーは4人
・ 「チーム ルシアン ビアンキ」に新車で納入され、1966年から1970年まで同チームでレースに参戦
・ 完璧に修復されており、トゥールオート(Tour Auto)、グッドウッドリバイバル、U2TCなど、多くの歴史的なイベントに参加する資格を持っている

アルファロメオは、当時のホモロゲーション規制に従って、1965年から1968年までの間にわずか500台のジュリアGTA1600を生産し、その後7年間に490台のGTA1300とGTAmの派生モデルを生産した。
この車は、1965年に製造されたプレシリーズの「1600GTA」の最初のグループの1台であり、有名な「セッティ モミラネーゼ」の工場を出た15台目の例として知られている。当然のことながら、このモデルの軽量性を考えれば、この初期ロットの車両はレースを重視したものであり、超軽量シャシーは、フロアパネルにスチールではなくアルミニウムを使用していることで、後のバージョンとは一線を画していた。
このGTAは、当時のベルギー人GPドライバーであり、後にル マンの勝者となるルシアン ビアンキの名を冠したチームに引き渡された。「チーム ルシアン ビアンキ」は、それからの4年間、国内およびヨーロッパのツーリングカー選手権にGTAのチームと共に参戦し、活躍した。
その後3人のオーナーを経て現在に至る。現在のオーナーは、1965年のオリジナル仕様に戻すことを意図して、1990年代にこの車の完全な修復に着手した。マグネシウム製の電子サンプとバルブカバーを装備した、その時代相応の「GTA 1600エンジン」に、適切な「マネッティ マレリ」製S119Aツインスパークディフューザー、オリジナルのオートデルタ製エアボックスとインレットマニホールド、正確な仕様のウェーバー製45 DCOE14キャブレターが装着された。修復に使用されたその他のGTA専用アイテムには、オリジナルタイプのギアボックス(マグネシウム製電子ベルハウジング付き)のほか、正しいエキゾーストシステム、ラジエーター、オイルクーラー、ダッシュボード、リアアクスル、ドライブシャフト、1965年仕様の7インチ幅、14インチ径のカンパニョーロ製ホイールなどが含まれる。また、ナロー仕様のホイールアーチ、オリジナルのオートデルタ製スポーツシート、「GTA 1600」のダッシュボード、オリジナルのヘレボア製ウッドリムステアリングホイールの装着など、オリジナルの外観に戻すための適切な処置が施された。
「トゥール オート」から「モデナ チェント オーレ」、スパ6時間レースまで、あらゆるツーリングやレースイベントに参加できる使い勝手の良さは、アルファの傑出した「オールラウンダー」、GTAの他にはないだろう。実用性を高めたこのモデルは、信じられないほど希少な初期のシリーズの1台という魅力的な歴史と相まって、競技に焦点を当てた本格的なカーコレクションの「必携品」となることは間違いない。
大林晃平: 生粋のアルファファンなら、究極の憧れの1台だ。本当にベルトーネは美しいクルマを数々生み出したと思う。おそらく世界中のアルファロメオファンなら、このクルマを大好きだし、コレクターなら外せないはず。とはいっても、もうじき5,000万円の大台に乗りそうな価格はさすがに敷居が高い。

Text & photo: RM | Sotheby’s
加筆: 大林晃平