【新着ニューモデル情報】新型M440d xDrive 性能と価格を含めたディーゼルM440dの全情報

127

BMWが新型4シリーズの最強ディーゼルモデル「BMW M440d xDrive」を発表。ディーゼルM4モデルの一種である、新型「M440d xDrive」は、今回初めてオプションでカーボンルーフも注文できるようになった。その詳報

BMWのこの春のアップデートのハイライトは5シリーズのフラッグシップモデル、「M5 CS」だった。
しかし、そのM5 CSの下のクラスにも、もちろんBMWはエキサイティングなイノベーションを用意している。
例えば、「M340d」に搭載されている3リッターディーゼルパワーユニットは、2021年3月からは、4シリーズにも搭載される。
また、スポーツレンジの拡大に伴い、新型「M440d」、「M440i」、「3シリーズセダン」には、初めてカーボンルーフがオプションで用意されることになる。

700Nmのトルクを発揮する直列6気筒ディーゼル
M440dでも、6気筒3リッターツインターボディーゼルは340馬力を発揮し、クランクシャフトに700Nmのトルクを供給する。
そして全輪駆動と8速オートマチックが標準装備されている。
BMWによれば、これにより0-100km/hスプリントは4.6秒で完了するという。
逆に、セルフイグニッション(自己点火)式の直列6気筒は、リッターあたり17.5kmという好燃費性能を発揮するという。
しかし、そんな燃費性能は、名前に「M」がついたBMWを買う人には、マイナーな問題かもしれない。
なぜなら、彼らにとっては、「燃費」よりも「スポーツ走行」のほうが優先されるからだ。
そんな流れの中で、BMWは今、「M3」と「M4」の下のクラスのモデルにも、初めてカーボンルーフを提供する。
カーボンルーフの価格は2,800ユーロ(約35万円)で、「M440d」、「M440i」、および「3シリーズセダン」に用意される。

カーボンルーフは、ある程度の軽量化に貢献し、重心も低くすることができる。

BMWは、そのカーボンルーフ採用によって、どのくらい重量を節約できるのかは明らかにしていない。
しかし、「M440d」の1.8トンをはるかに超える乾燥重量では、微々たる軽量化に過ぎないだろう。
ちなみに、「M440d」の下のモデルとして、286馬力、650Nmのトルクを発揮する「430d」も同時に投入される。

M440dの価格: 67,800ユーロ(約867万円)から

BMWは2021年のモデルイヤーに向けて、さらに多くのイノベーションを用意している。
例えば、「220i xDrive」は、名前の通り2シリーズのグランクーペ全輪駆動だ。
「7シリーズ」には4輪操舵の「アクティブ リアアクスル ステアリング」が標準装備され、「X5」、「X6」、「X7」、「8シリーズ」とともに「ナノ パーティクル フィルター」を備えた新しい「4ゾーンクライメートコントロールシステム」が採用されている。
また「M8」には、新しいカーボンバケットシートが用意される。
「M440d」と「430d xDrive」の受注はすでに始まっており、2021年3月よりディーラーでデリバリーが開始される(ドイツ国内)。
価格はノーマルのディーゼルモデル「430d xDrive」が57,600ユーロ(約737万円)から、M440d xDriveは最低でも67,800ユーロ(約867万円)からとなっている。

BMWのフラッグシップモデル7シリーズにも、 メルセデス・ベンツSクラスが先行している4輪ステアリングが標準装備される予定だ。

BMWのMの戦略に異変を感じたのは、「M760」の登場した時である。まさか7シリーズのMが12気筒を搭載し4輪駆動モデルで登場するなどとは当時思っていなかったし、「M535i」とか昔(マニュアルトランスミッションだけだった頃)の「M5」を知っている者にとっては驚き以外の何物でもなかった。
実際に「M760」に試乗してみると滑らかさの中に不気味なほどのハイパフォーマンスをひそめ、おおよそ日本の公道上ではその性能の10分の1くらいしか感じ取ることのできないすさまじい高性能サルーンであった。その後、最近の「M3」や「M4」もかなりの変貌ぶりを見せているし、「M5」にもCSモデルや、EVのMなども登場予定されているなど、Mシリーズの変わりゆく姿は昨今驚くほど速く激しい。
そんな中、今回レポートされたニュースはなんとディーゼルエンジンのMの登場である。ディーゼルエンジンのMというのはなんとも興味深く、日本に導入された場合にはなんとしてでも乗ってみたい一台ではあるのだが、果たしてちゃんと日本にも輸入されるのだろうか? あまりにも特殊なモデルであるがゆえに、導入は見送られてしまわないだろうか……。新車で簡単に買えるような価格でないにもかかわらず、日本導入を妙に心配してしまう私である。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: BMW Group