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【新着情報】テスラ初のオープントップモデル EVカブリオレ登場!?

2021年1月27日

テスラ モデルSカブリオ チューンナップモデルとは?

テスラ モデルSのコンバーチブルモデル登場! イタリアのチューナー、「アレス デザイン(Ares Design)」が電動セダンのテスラ モデルSを電動コンバーチブルにコンバート、変身させた。実際のところ、その出来栄えの良さから、この車はテスラ自身が要請してコンバーチブルへ改造させたとの噂さえあるほどだ。最新情報。

Cool? Or not cool?

フレッシュなエアの楽しさと、フィルターのかかっていない官能的で心地よいエンジン音は、コンバーチブルの「醍醐味と喜び」」という決定的な利点だ。
しかしその2つ目の利点である「フィルターのかかっていないエンジン音」は、このオール電動のテスラ モデルSコンバーチブルでは忘れてほしい。
その代わり、「テスラ モデルSコンバーチブル」の魅力は、その排他性(独占性)にある。
結局のところ、テスラ自身はモデルSをセダンとしてしか製造しておらず、コンバーチブルは設定されていない。
今回の車輛を手掛けた「アレス デザイン」は、ランボルギーニの「デトマソ パンテーラ」の新モデルも手がけているイタリアモデナのチューナーだ。
そしてこのテスラのコンバージョンはかなり成功しているように見える。
まあ見た目はもちろん好みの問題だが。
モデルSのプロポーションとコンバーチブルの相性の良さには正直驚かされるほどだ。

「アレス デザイン」のモデルSコンバーチブルには、電動で折りたためるソフトトップが付いている。
ソフトトップを開くと、後席のスペースのほとんどが失われてしまうが、その代わりに、フロントシートの後ろに2つのエマージェンシーシートが装着されている。
これは考えよう(取りよう)によっては決して悪いことではない。
コンバージョンの過程で、リアドア(BピラーとCピラーを含む!)が消えたので、ねじり剛性も高くなったように思える。
さらに、これに対応するために、サイドパネルとリアのボディ周りが強化された。
乗員の安全のために、「アレス デザイン」は差し迫ったロールオーバーの場合に自動的に飛び出すロールバーを2本装備している。
乗員は、ブラック、ホワイト、オレンジのレザーふんだんに施されたインテリアとシートで贅沢に時を過ごせるようになっている。
また、コンバーチブルにはカーボンボディキットと新しいホイールが採用されている。

見た目コンバージョンは全体を通して成功していると言える。モデルSのプロポーションはコンバーチブルとしてもよく似合う。

購入に興味のある人だけが知ることのできるコンバージョン価格
現在のところ、コンバージョンはまだワンオフ(1台きり)だが、「アレス デザイン」は要望に応じて、より多くのオープンモデルを作る用意があるという。
オリジナルのモデルSのパフォーマンスは、最大585kW(795馬力)を維持しているため、性能的にも大変優れている。
カブリオレへのコンバージョンにどのくらいのコストがかかるのかについては、「アレス デザイン」は、購入に関して真剣に関心を持っている人からの問い合わせにだけ応えると述べている。
だが少なくとも、そのコンバージョン(チューニング)コストに加えて、81,990ユーロ(約1,050万円)というモデルSの新車価格がかかるということは言うまでもない。

3色のレザーで、ショーカーは何が可能かを示している。色は自由に選択できる。

今回のモデルはあくまでもワンオフであり、イタリアで製作されたものだが、デザイン自体はなかなかきれいにまとまっていると思う。特にこのテスラモデルSはもともと大柄でのびやかなデザインなため、このような4座クーペカブリオレの雰囲気などは失われることなく成立しているといえよう。
もともとテスラは電気自動車ということだけではなく、圧倒的な加速とか、モデルXの電動ガルウイングドアとか、自動運転システムなどの付加価値によってシリコンバレーやロサンゼルス近郊などのオーナーにアピールしてきたが、だったらこういうオープンモデルもあったほうがより訴求できるのではないだろうか。
もちろん安全技術や信頼性がおざなりになってしまっては問題外だが、こういう方向の電気自動車があったとしたら、よりターゲットとする層にはアピールしそうである。また、オリジナルよりもちょっと洒落て凝った素材を使用したインテリアも、なかなか華があり、こういう部分も加点ポイントになりそうである。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: ARES DESIGN