21世紀になって帰ってきたセリカGT FOUR、か?? トヨタGRヤリス

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272馬力スポーツヤリス: 初の全輪駆動システムを装着した最強の生産型ヤリス登場!

ここ数年ずっと開発していたことが半ば公になっていたヤリスGRがいよいよ発表、発売となった。そのファーストエディションモデルは、すでに1月から予約はインターネットのウエブサイトと(時代を感じる)と、もちろん店頭でも受け付け中で、6月30日まで発注できるようになっている。
272馬力、370Nm(3気筒1.6リッターターボ)のパワーは同じながら、2種類のグレード(RZと、ハイパフォーマンスと飛ばれるグレード)があり、RZが396万円、パフォーマンスが456万円である。その主な違いはヘッドアップディスプレイやイルミネーティッドエントリーシステム(つまり室内灯による夜間の演出)といった細かい装備の他に、トルセンLSDがフロントとリアに装備されるのがグレードの高いほうの「パフォーマンス」である。
ちなみにミッションは6MTのみ、であり、その辺の割り切り方が心地よい。
さらにタイヤも「パフォーマンス」がミシュランのパイロットスポーツ4S、RZがダンロップのSPスポーツMAXX 050、と異なる(ここにどんな意味があるのか、一度開発者にきいてみたいところだ)。
サイズは、どちらも225/40 ZR18で同サイズとなっている。
すでに2500台以上の受注を受けたそうで、これは、久しぶりの本格派スポーツ4輪駆動モデルを待ち望んでいた人が多くいるということを示している。

トヨタのスポーツカーブランド、GR(ガズーレーシング)がヤリスをアスリートに変身させた。特に新たに開発したエンジンは圧倒的なパフォーマンスを誇る。1.6リッター3気筒ターボエンジンは272psと370Nmを発揮、GRヤリスはシリーズで最強のモデルとなった。0-100km/h加速は5.5秒以下、トップスピードは230km/hだ。

全輪駆動システムを初めて採用

この小型車には、新しく開発された四輪駆動が搭載されている。必要に応じてパワーを拡散する。理論的には全輪駆動も後輪駆動も可能だ。加えて、左右両車軸のトルセンデフが駆動トルクを左右両輪に異なる形で配分することによって車両制御を向上させる。
全輪駆動システムは、ドライビングモードを介して適用され、たとえばスポーツモードの場合であれば、リアの比率がより強調されるようになっている。専用のプラットフォームを使用しているため、このシステムはGRヤリスでのみ可能となる。フロントはGA-Bと呼ばれる標準型ヤリスと同じパーツだが、リアにはより大きなGA-Cプラットフォームが備わっている。これによってリアにはダブルウィッシュボーンアクスルも装着可能となる。ガズーレーシングはフロントにはマクファーソンストラットを採用している。

ヨーロッパ仕様の室内。スポーツシート、ステンレス製ペダル、写真でもその作りの良さがわかろう。Aピラー部のスピーカー(JBL 8スピーカー)やナビ画面の大きさを見ても、ただ単にスパルタンなモデルではないことが一目瞭然。扱いやすそうなシフトノブが、素晴らしいタッチであることを期待したい。

見た目と市場投入時期

スポーツヤリスは見た目も標準型ヤリスとは異なる。ルーフラインは9cmほど低く設定され、リデザインされたグリルとフロントスポイラー、18インチホイールを装着。スポーティに仕上がっている。
インテリアにはブラックカラーが多く使われており、赤いステッチの付いた革製のステアリングホイールやステンレス製ペダルなどの典型的なスポーツイメージと雰囲気を備えている。運転席と助手席にはスポーツシートが備わっている。
トヨタGRヤリスは3ドア車のみで、ヨーロッパへの市場投入は2020年後半に予定されている。

Text: Katharina Berndt
Photo: Toyota Motor Corporation