【この伝説のスピード記録達成車なんぼ?】60年前に時速1,000km近いスピードを記録した車がオークションに!その落札想定価格とは?
2025年3月6日

スピリット オブ アメリカ ソニックI(Spirit of America Sonic I): 伝説の記録破りの車が売りに出される!60前に時速1,000km近いスピードを記録したこの車は、マイアミでオークションにかけられる予定だ。
定義上、車と見なされるには、いくつかの条件を満たさなければならない。例えば、エンジンを搭載し、数人または荷物を運ぶことができ、通常は4つの車輪があることなどだ。
したがって、RMサザビーズでオークションにかけられるこの車両は間違いなく車だ。しかし、公道では運転しないでほしい!なんと、この60年前の車は、最高速度が時速967kmにも達するのだから!

「グッドイヤー – 世界最速のタイヤ」: これは、クレイグ ブリードラブがグッドイヤーのタイヤを装着したソニックIで、LSR(Land Speed Record=地上最速を競うモータースポーツ『スピードウィーク』で知られる。)の世界新記録を樹立した後に放映されたテレビCMのメッセージだ。
もちろん、これは普通のレーシングカーではなく、新しい陸上速度記録(Land Speed Record)を樹立するためにF-4ファントムのJ79エンジンを搭載して特別に製作されたワンオフの車両だ。この文脈で繰り返し登場する名前が、クレイグ ブリードラブだ。2023年に亡くなったこのアメリカ人は、このカテゴリーで世界記録を5回も更新した。最後の記録は1965年に樹立したもので、1kmを時速966.961kmというスピードで走り、生涯最速の記録を達成した。ブリードラブは、60年前に、この「スピリット・オブ・アメリカ・ソニック1号」でこの記録を達成したのだった。
そして、つい最近まで「インディアナポリスモータースピードウェイ博物館」の殿堂に展示されていたこの記録破りの車が、今、オークションにかけられることになった。ちなみに、「ソニックI」の記録はこれだけではない。1965年には、クレイグ ブリードラブの妻であるリー ブリードラブも速度記録を樹立している。彼女は時速496.570kmを記録し、女性陸上速度記録(LSR)を更新したのだ!
100万ドル(約1億5,500万円)で自動車の歴史とタービン推進の一片を
推定価格100万ドル(約1億5、500万円)を支払う意思のある人なら、本物の自動車の歴史の一部を手に入れることができるだろう。最終的には、次の所有者が博物館や同様の機関であることを願うばかりだ。そうすれば、「ソニックI」は引き続き一般公開されるだろう。
広大なアメリカ合衆国という国でも、個人所有のターボジェットエンジン搭載車「スピリット オブ アメリカ」で買い物に行くには十分なスペースはない。何しろ、この記録破りの車は全長10メートル以上もあるのだから!


ボンネビル ソルトレーク スピードレースとは、毎年8月、ボンネビル スピードウェイ(Bonneville Salt Flats International Speedway)で開催されるスピードレースのことだ。
たくさんの画像や動画とともに楽しめるボンネビル ソルトレーク スピードレースの記事。
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Text: Kim-Sarah Biehl
Photo: RM Sotheby’s