【動画付き】クラッシュ オートパイロットで走行中のテスラ モデルS パトカーに激突

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テスラ モデルS: オートパイロット、事故、クラッシュ、破損

テスラ、運転手が映画を見ている間にパトカーに激突。またしてもテスラの自動操縦車が絡んだ奇妙な事故。ドライバーが「オートパイロット」モードで、ゆったりと映画を見ていたモデルSがパトカーに衝突。

「オートパイロット(自動運転)が人間の運転の代わりになることはないだろう」。
これは多くのドライバーの意見だけでなく、米国ノースカロライナ州のキース ストーン警察官の発言でもある。
彼は同僚と別の事故を調査していた際に、彼らのパトカーにテスラのモデルSがブレーキなしで衝突し、命からがら逃げ出したのだった。
ノースカロライナ州ナッシュ郡のハイウェイ64号線で、8月26日に発生した信じがたい衝突事故について、警察官は、「簡単な鑑識の結果、死に至るかもしれないレベルのクラッシュだった」とコメントしている。
幸いなことに、結果は比較的軽微なものだった。
事故ではテスラと彼らのパトカー、ダッジ チャージャーが大きなダメージを受けた。
モデルSの片側が裂け、パトカーの後輪1つが引きちぎられたほどだ。
しかし、車両とは異なり、関係者、運転手と2人の警官は、ほぼ無傷のままであった。
この動画でクラッシュの写真を見れば、3人がいかに幸運だったかがすぐにわかる。

携帯電話の映画に気を取られていたテスラのドライバー
警察のレポートによれば、テスラのドライバーは、電動セダンを自律走行(オートパイロット)モードで作動させており、道路や交通に注意を払わなくても安全だと感じていた。
彼は、警察の聴取に事故の瞬間に携帯電話で映画を見ていたと供述している。
そのため、道路脇に停まっていたパトカーにモデルSが突っ込んだ時には、反応できなかった。
無謀なパイロットは、今後、追突事故と、運転中の映画鑑賞に対する責任を取らなければならない。
自立運転あるいはオートパイロットという、誤解しやすい無責任なネーミングのせいで、多くの無知なドライバーが、車が自分で運転できると勘違いしているが、オートパイロットはまだまだ万能ではなく、むしろ、人命にもかかわる完成度の低いドライビングモードだということをよくよく認識しておく必要がある。

YouTube動画にアップされたCBSニュース(英語)をどうぞ

AUTO BILDに登場するテスラの記事は、事故だったり、ぶつけたり、間違えて大量発注したり、燃えたり、と、ろくな目に合っていないが、とにかくそういう話題にこと欠かないのがテスラなのである。
先日、6か月間の平均時価総額が1000億ドルを超えたとか、イーロン マスクの報酬が5兆円(!)だとか、ものすごい金額の話題が出ているが、実はテスラの総生産台数は年間40万台程度で、言うまでもなくトヨタの足元にも及ばない。
ではなんでこんなに時価総額が高いほど投資する人が多いのか、というと、冷静に未来の可能性を見ている人も多いだろうが、イーロン マスクのことが大好きで、まあお布施みたいに投資をしているのではないか、とも思う。

そしてそのように、イーロン マスクをリスペクトする信者?がテスラを購入しているのではないか、とも考えられるが、そんな熱心な顧客に、あまりに淡泊なのがテスラの対応だと思う。
事故やトラブルに対してもそうだし、肝心の車の安全や信頼に対する対応というものがあまりに淡泊で冷たいのではないだろうか?
今回の事故もそうだが、テスラのオートパイロットは決して自動運転ではなく、補助装置の粋を超えたものではない。誤動作する可能性も高いし、条件によっては全く対応できないことも多い。ドライバーはそのことを認識して、あくまでも補助装置と思っていればまだよいが、イーロン マスクを信ずるあまり、オートパイロットが完成度の高い自動運転装置ととらえてしまっているのであれば、こういった事故は今後も発生してしまうだろう、残念なことに。

聞くところによると、イーロン マスクは車好きではなく、自動車そのものには興味がない人間なのだそうだ。そんな自動車に興味がないボスの会社の自動車、やはりどこか馴染めないのである。

Text: Julian Rabe
加筆:大林晃平