バキューン オリジナルMiniクーパーSに507馬力のパワー

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ミニ クーパーSクラシック チューニング: ギルドレッドレーシング スーパー クーパー タイプS

クラシックミニに、信じがたいことに507馬力を備えた3.2リッターV6!! アメリカのチューナー、「ギルドレッド レーシング」が、3.2リッターV6エンジンをオリジナルミニに積み込んだ。結果は驚異の507馬力! 10台のみの限定モデル(って、10台もあるのか!)。

オリジナルのミニは、クラシックな自動車の中でも特に優れた1台だ。
全長わずか3メートル、10インチまたは12インチのホイールで、本物のゴーカートのような感覚が生まれ、クーパーSの最大70馬力は、我々を十分に楽しませてくれる。
しかし、アメリカのチューナー、「ギルドレッド レーシング(Gildred Racing)」は、この小さなクーパーSがさらにパワーアップできることを証明した。

シリーズ生産モデルより430馬力以上のパワー

カリフォルニアのギルドレッド レーシングは、オリジナルのミニを改造する最初のチューナーではない。
英国のチューナー、デビッド ブラウンと「スウィンドンパワートレイン」もオリジナルミニの電動化の面で進歩を遂げている。
しかし、ギルドレッド レーシングは本当に一歩先に進んでいる。
1974年のミニ クーパーSで、アメリカ人はオリジナルの55馬力の4気筒エンジンを捨て、3.2リッターV6を搭載した。
このエンジンはアキュラCLタイプSのもので、264馬力を発揮する。

1リッター4気筒の代わりに3.2リッターV6。ヤンキーはオリジナルミニをアキュラエンジンに託した。

しかし、ギルドレッドにとっては264馬力では不十分だった。

彼らのオリジナルミニクーパーSのチューンナップモデル、「スーパー クーパー タイプS」では、チューナーはそのエンジンを約2倍の507馬力にまでパワーアップ。
これに加えて519Nmのトルクが加わり、これは新しい6速マニュアルギアボックスによってコントロールされる。
比較のために:初代ミニ クーパーは72Nmのトルクを発揮した。
パワーをさらに有効活用するために、ギルドレッドはリアシートを取り払ってさらなる軽量化を図った。
そのため、スーパーミニは0から時速100km/hまで4秒未満で疾走する。
13インチの後ろのブレーキも調整されているのは言うまでもない。
さらにチューナーは、エアコン、LEDライト、インフォテインメントシステムとしての9.7インチiPad、シート暖房&冷却機能付きレカロ製シートをインストール。
むろん、このスーパーミニは、バーゲン価格では利用できない。
計画されている10台限定の「スーパー クーパー タイプS」は、約150,000ドル(約1,600万円)の費用がかかる。

先日、ゴルフⅡに1200馬力を積み込んだ正気の沙汰ではない一台をご案内したばかりだが、今度はミニ、である。
ミニといってもBMWがコンピューターを駆使し、現代のテクノロジーで作った今のミニではなく、アレックス イシゴニスさんが三角定規と手まわし計算機(想像)で作った本物のミニ、である。
僕は昔、普通のミニ(メイフィア)を所有していたことがあるのでよーくわかるが、あんなくるま(失礼!)に507馬力を搭載することなんて、本当に危険だし、身体を壊しちゃうからやめときなさい、と羽交い絞めをして止めたい騒ぎである。
 
まったく、こんなモン(失礼!!)乗ってみなくたって、ろくにまっすぐ走らず、ドアンダーステア大会で曲がらず、首都高速1週だって大冒険になってしまうような車であることがわかる。
でも…、その一方で、もっとやれやれ!という応援?したい気持ちもあって、ここまできたら1000馬力でも、2000馬力でも積めるだけ積んで、グッドウッド フェスティバル オブ スピードに出て、洒落のわかるイギリス人からやんやの、喝采を受けてもいいんじゃないか、とも思う。
だが1台だけならまだしも、10台も作って販売するのは危ないからやめておきなさい、といいたい。

Text: Michael Gebhardt
加筆:大林晃平