アウディ、Audi charging hubを東京・紀尾井町にオープン すべてのBEVユーザーが150kW充電器を利用可能
2024年5月1日
アウディ ジャパンは、4月26日、Audi charging hub(アウディチャージングハブ)紀尾井町をオープンした。これは、アウディ全体で7番目、ヨーロッパ以外では初となる。無料で使えるキャンペーンを6月30日まで実施する。
Audi charging hub紀尾井町は、蓄電池を備えた超急速EV充電器2基4口の急速充電施設で、最大150kWで充電が可能。すべての電気自動車(BEV)モデルユーザーを対象に急速充電の利便性を提供することで、「充電拠点不足」「自宅で充電できない」「充電にかかる時間が長い」といった都市部における電気自動車の課題解決に貢献し、アウディを含めた電気自動車の普及を目指す。
なお、Audi charging hub紀尾井町のオープンを記念し、充電サービスを無料で利用できるキャンペーンを6月30日まで実施している。二次元コードを読み取り、必要情報を入力することで、1ユーザーにつき期間中最大2回まで、Audi charging hubの急速充電を体験できる。
アウディは、その電動化戦略に基づき、電気自動車の新モデルの導入にとどまらず、充電ネットワークの拡充にも注力し、電気自動車を検討しやすい環境づくりに取り組んでいる。特に都市部では、充電器を設置するスペースが限られ、集合住宅が多いことなどから、「充電拠点不足」「自宅で充電できない」といった課題が電気自動車の利便性の妨げとなっていて、また、充電の順番待ちや充電自体に要する時間を確保することは、大きな負担となるため、「充電にかかる時間が長い」ことも解決すべき重要な課題となっている。
Audi charging hubは2021年にドイツのニュルンベルクに開設。次にスイスのチューリッヒ、ベルリン、ザルツブルク、ミュンヘン、フランクフルト、そして東京での開設となった。発表会で、アウディのブランドディレクターを務めるマティアス シェーパース氏は「ニュルンベルクに開設した際に、日本にも開設したいと懇願したが、日本はBEVへの関心が低いとの理由で否定されたが、日本に電気自動車を普及させるために何度もドイツ本社に懇願した結果、日本に開設することが許された」と話していた。ただ、決まってからの本社の対応は非常にスピーディーだったと付け加えた。
Audi charging hub紀尾井町は、Audi のe-tron取扱店であるAudi City紀尾井町の向井に位置し、東京都心でも特にオフィスやホテル、商業施設、官公庁などが密集するロケーションで、電気自動車の充電を取り巻くこれらの課題が深刻化しやすく、急速充電拠点のニーズが高いエリアで、これらの課題解決に貢献する。紀尾井町に次いで東京の芝公園にもAudi charging hubのオープンを予定している。
2台同時に急速充電可能な蓄電池型EV充電器。太陽光パネルの電力も利用
Audi charging hub紀尾井町では、蓄電池を備えた急速EV充電器を2基4口設置しているが、この充電器は、2023年1月20日に発表した株式会社パワーエックスとの事業提携に基づき、パワーエックス社製の蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger(ハイパーチャージャー)」を採用している。1基につき2つのポートを持ち、電気自動車2台同時の急速充電が可能で、1台充電時の最大出力は150kW、2台同時の場合は1台当たり最大120kWの高出力で充電を行う。充電需要の低い時間帯に内蔵の蓄電池にカーボンニュートラルの電気を蓄え、充電需要が高まる時間帯に充電を提供する。また、Audi charging hub紀尾井町の屋上には、太陽光パネルを設置し、Audi charging hubの運営に必要な電気を補い、脱炭素に貢献しながら、電気自動車ユーザーにより高い利便性を提供していく。
必要な時に短時間で。プレミアムな充電体験をすべてのBEVユーザーに提供
アウディは、Audi charging hub紀尾井町をアウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェのBEVオーナー対象に提供するプレミアム チャージング アライアンス(PCA)のメンバー以外も利用できるようにした。アウディとポルシェ、フォルクスワーゲン3ブランドのオーナーを対象としたPCAのメンバーには、Audi charging hub紀尾井町の1基2口をPCAメンバー専用基として設置し、優先的にご利用できる。今後、PCAメンバー向けには予約システムを導入し、待ち時間なく利用できる予定となっている。なお、現在PCAメンバー数は6000名を超え、PCAメンバー向け最大150kWの急速充電ネットワークは全国356拠点に拡大している。
電気自動車への移行において充電インフラは重要な成功要因であり、私たちはAudi charging hubにより、この課題を解決します。ニュルンベルグにある、アウディ初のAudi charging hubで充電するユーザーの約70%はリピーターで、これは時代の流れをとらえた、アウディのユニークなコンセプトが受け入れられているからであり、今後、日本の皆さんにも、このコンセプトに沿って作り上げられたAudi charging hub 紀尾井町で、その最新技術をご体験いただけるのを楽しみにしています。
AUDI AG プレミアムチャージング担当シニアディレクター ラルフ ホルミッグ(Ralph Hollmig)
アウディがグローバルで推進する電動化戦略の要の一つであるAudi charging hubを日本に導入することができ、大変うれしく思います。Audi charging hubの開設は、都市部の電気自動車に対する不安要素の解消に貢献したいという、アウディ ジャパンの電気自動車推進に対するコミットメントを表しています。紀尾井町は隙間時間に気軽に立ち寄れるロケーションにあり、充電時間には休憩したり、アウディの新型モデルを見ていただいたりしている間に充電が完了し、充電に費やしていた時間を最小限にし、有効活用できます。このプレミアム体験を、多くの皆様に実感いただきたいと思います。
アウディ ジャパン ブランド ディレクター マティアス シェーパース
充電ネットワークとe-tronモデル双方の進化を遂行
急速充電の利点を最大限に活用するには、環境の整備と共に電気自動車側の進化も必要だ。アウディが現在日本で販売しているAudi Q8 e-tron / Audi Q8 Sportback e-tron / Audi SQ8 Sportback e-tron / Audi e-tron GT quattro / Audi RS e-tron GTはすべて、150kWでの充電に対応したモデルで、150kWでの充電の場合、航続距離100km分の充電は、Audi Q8 e-tronなら約8分、Audi e-tron GTなら約6分で済む。また、アウディ ジャパンは、アウディ初の電気自動車Audi e-tronの充電能力を最大150kWに引き上げる急速充電レトロフィットキットを無償で装着するサービスも行っている。
なお、Audi charging hub紀尾井町をご利用すると「Audi e-tronお乗り換えキャンペーン」の対象となる。Audi Q4 e-tron、Audi e-tron GT購入時の適用金利が店頭表示金利から1%引かれるというもので、より手軽にAudi e-tron各モデルへの乗り換えが可能になる。
【Audi charging hub紀尾井町の概要】
所在地 :東京都千代田区麹町5丁目7番15
運営時間:年中無休 24時間利用可能
利用方法:充電器に設置の二次元コードをPCAアプリまたはスマートフォンのカメラで読み取ることで利用可能
利用料金:PCA月額会員は75円/分、PCA都度会員は200円/分、一般利用は250円/分
急速充電30分無料体験キャンペーン:2024年4月26日から6月30日(1ユーザーにつき、期間中最大2回まで)
公式サイト:https://www.audi.jp/e-tron/charging/ach/
Text:アウトビルトジャパン
Photo:アウディ ジャパン