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【動画付き】エンジン音で対決 ポルシェ911ターボS対タイカン ターボS さあ速いのはどっち?

2020年8月8日

これらのポルシェターボSモデルのどちらがより速く加速するだろうか? 

「ターボS」、それはポルシェでは、豊富なパワーを持つモデルだという意味だ。それが内燃機関であるか電動モーターであるかに関係なく。
そんな2台、タイカン ターボSと911ターボSを対決させてみよう!

一つだけ確かなことがある。
「ターボS」の名を冠したポルシェは、絶対的なハイパワーなモデルということだ。
しかし、どのターボSが一番速いのだろうか?
ポルシェ911ターボSとタイカン ターボS、新型のターボSが一騎打ちで加速を競い合う。

761馬力を発揮するタイカン ターボSと650馬力を発揮する911ターボS

まず、データシートをざっと見てみよう。
タイカンシリーズの最も強力な派生モデルであるタイカン ターボSは、2基の電動モーターから最大761馬力のパワーと1050Nmのトルクを発揮する。
そしてポルシェは最強のタイカンの0から100km/hまでの加速時間を2.8秒と公表している。
静止した状態から200km/hまでは、9.8 秒で到達するとしている。
たとえ紙の上の数字であっても、それは2.3 トンの4 ドア車にとっては巨大な値だ。

フルE加速。761馬力のポルシェ タイカン ターボSは、2.8秒で0から100km/hまでスプリントダッシュするように設定されている。

対するもう1台のターボSは、全体的に軽いが、2人乗りだ

911ターボSの車重はドライバーなしで1640キロ。
タイカンとは対照的に、自然吸気3.8リッター6気筒ボクサーエンジンを搭載している。
そして、その名にふさわしく、2基のターボチャージャーを兼ね備えている。
出力は650馬力と800Nmの最大トルク。
911ターボSの工場出荷時のスペック表には、0から100km/hまで2.7秒、0から200km/hまで8.9秒という加速数値が記されている。
はたして、計測してみてどうだろうか?

911ターボSが先行

911ターボSは、テストでロケットのように発車し、GPSでの計測で、0-100k/m加速を2.5秒でこなした。
そして8.5秒後にはスピードメーターに200km/hが表示されていた。
ポルシェの公式設定数値よりも、はるかに速い。
タイカン ターボSの加速はそれほど激しくなく、メーカーの公表した0-100km/h加速タイムを下回ることはできなかった。
テスト車両は静止状態から正確に2.8秒後に100km/hマークを突破した。
0-200km/h加速で、タイカン ターボSは、スペック表の数字をかろうじて0.1秒縮めることができた。
0-200km/h加速9.7秒というのはそれでも別世界からの値だが、最終的にはターボSの決闘で、911ターボSの前を行くには十分ではなかった。
こうして911ターボSは、ターボSのロゴが入った最速のポルシェであることを立証してみせた。
とりあえず今のところは…。

静止状態から2.7秒で100km/hまで加速とポルシェは言う。しかし我々のテストでは、911ターボSはもっと速かった。

 テスラのルーディクラス(Ludicrus)+(プラス)モードの加速のすごさはとにかく有名で、このモードで加速された同乗者はたいてい顔面蒼白になって気持ち悪くなるか、むち打ちになるほど、なのだという。そういうモードを耐久性とか必要性をひとまず無視してつけてしまうところに、イーロン マスクのしたたかな商売っ気が感じられるわけだが、とにかくテスラの加速がすさまじい、というのはここ数年で浸透した事実に違いない。

 もちろんそんなシリコンバレーの新参者をむざむざとバイザッハの技術者が許しておくわけもなく、ガソリンモデルでも、電気自動車でも、テスラを叩きのめすべく用意されたのが「ターボS」なわけである。
 実際問題テスラは0~100㎞/h加速が3秒と言われているが、このポルシェ兄弟はそれよりも速い。そして加速だけが速いだけではなく、そのあとの最高速度でも、コーナリングでもテスラとは比較にならない高性能であろうことは十分予想できる。
 
 じゃあガソリンの911ターボと、電気自動車のタイカンターボではどちらが速いのか、という外野の興味を満足させようと準備されたのが今回のテストではあるが、今回は911の勝ちとなった。
 まあこれは当たり前と言えば当たり前で、911のほうがコンパクトで軽いから速い、というのは物理的に自明の理なのである。どんなパワーユニットを用いたとしても結局はトラクションとトルクがあれば加速力はとにかく発生できるし、そこに全映投影面積と車重の軽さが有利に加われば911が勝つことは自然のことなのである。
 だから……911を電気自動車にして、モーターが回転時からいきなり発生するトルクを与えたのであれば、それが一番速いことは誰にでもわかる。
しかしタイカンのすごいところは4ドアセダンでこれだけ速い、というところにもあるし、テスラと同じ土壌でチャンピオンベルトを獲得するのであれば、やはりタイカンの速さは必要条件なのだろう。
唯一馴染めないのは、なんで純粋な電気自動車なのに「ターボ」なのか、ということだが、そういう突っ込みは無粋かもしれないし、ポルシェの高性能バージョンのことを「ターボ」というのだ、と思い込むことで強引に解決することにした。

Text: Peter R. Fischer
加筆:大林晃平