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OBD2診断機ってどうなの? OBD2スキャナー「CARLY」で愛車診断 フォルクスワーゲン ポロ編

2023年11月2日

クルマはとても便利な乗り物だが、クルマの維持には何かとお金がかかる。機械である以上故障するのは仕方のないこと。でも故障や必要となるメンテナンスのタイミングを事前に把握できたら、お金の都合がつけられるし、整備コストも抑えることができるかもしれない。

「CARLY」はカーライフを楽しむためのスマホアプリサービスだ。スマートウォッチやスマートホームと同じようなもので、「CARLY」があれば、スマホアプリで愛車の健康状態を把握できるだけでなく、整備の仕方、必要な部品の情報を教えてくれて、コミュニティにも参加できる。さらに、中古車の購入にあたっての判断ツールとしても使えるスグレモノだ。今なら割引価格で購入できる。

例えば、アマゾンでは1,000円くらいから10,000円くらいまで非常に多くのODB2診断機がある。低価格のものは、Bluetoothの接続が不安定、動作しないものが届くなど問題がありそうだが、主な使い道としては、ワークショップへの入庫を促すメッセージ、アラートメッセージの消去に使われているようだ。確かに、ワークショップに払うメッセージ消去、データ更新にかかる数千円の費用は一度診断機を購入すれば元が取れてしまう。

前回のレポートのように、「CARLY」のスマホアプリには様々な機能があるため、使い方次第で整備費用を抑えて、無駄な時間を省くことができれば、ゆとりあるカーライフを楽しむことができるだろう。

「CARLY」は2001年以降に製造されたすべてのクルマで使うことができる。今回はアウトビルトジャパンスタッフの愛車2013年式フォルクスワーゲン ポロで「CARLY」の購入から使用するところまで、実際に体験した。

アウトビルトジャパンスタッフの愛車2013年式フォルクスワーゲン ポロ。

「CARLY」の機能
1.CARLY診断
車の状態が手に取るようにわかるので、起こりえる不具合を未然に防ぐことができる。
2.CARLYスマートメカニック
修理やメンテナンスについて、専門メカニックが手がけた詳細なアドバイスがもらえる。修理方法もスマートフォンから直接確認できる。
3.CARLYエンジンライブデータ
リアルタイムでエンジンのデータにアクセスするので、エンジン回転数、水温、瞬間燃費などをスマホの画面で見ることができる。
4.CARLYメンテナンス
スマートフォンで簡単に点検間隔を記録したり、アラート、警告灯をリセットできる。
5.CARLY中古車チェック
中古車をチェックする時に使うとクルマの状態が把握できるので購入した後のメンテナンス費用が算出できる。さらに!走行距離改ざんがあると教えてくれる。中古車選びの必需品になる?
6.CARLYカスタマイズ
ライトの設定変更やデジタルスピードメーターの表示などをカスタマイズできる。
7.CARLYバッテリー
車載バッテリーの充電状態だけでなく健康状態(SOH)が把握できるので、バッテリーの交換時期を計画できる。

「CARLY」を購入する

まずはCARLYのWEBサイトでスキャナーを購入する。
1.CARLYのWEBサイト(https://bit.ly/Carly_AutobildJapan)にアクセス。
2.ベーシックパッケージとプレミアムパッケージのどちらかを選択。
3.オンライン決済で購入。
※上記リンクから割引価格でご購入いただけます(有効期限2023年11月30日)

CARLYユニバーサルスキャナーがドイツから届いた。

ベーシックパッケージは「CARLY」ユニバーサルスキャナー本体の購入代金なので、基本的にはプレミアムパッケージを選択することをお勧めする。購入後にアップグレードすることも可能だ。

スキャナーが届くまでにスマホアプリ(無料)をApple StoreまたはGoogle Playストアからダウンロードしておくとよいだろう。

「CARLY」のスキャナーはドイツ製で永久保証がついているので安心だ。

接続して使ってみる

届いたスキャナーをクルマに接続する。アプリを立ち上げてイグニッションオンでスマホに各種情報を表示することができる。スキャナーとスマホはBluetoothでつながるが、基本的に車内で操作、チェックするようになっているので、クルマを降りて数メートル離れると切断する。実際に使ってみると非常にわかりやすい表示とナビゲーションで迷うことなく操作ができる。わからないことがあれば、CARLYのホームページにあるFAQで大抵のことは解決するし、問い合わせフォームで相談することも可能だ。

CARLYユニバーサルスキャナーをOBD2ポートに差し込んで、アプリを立ち上げると診断が始まる。

想定外の診断結果

なんと愛車のポロに2件の不具合が検出された。自覚症状がないだけに、ちょっと意外だ。正直言って気持ちのいいものではない。しかし、簡単に直せる部分だったので自分でパーツを購入して整備もできた。交換方法も「CARLY」が教えてくれた。結果的にはワークショップへ行かずに済んだのでコストも時間も節約できたと言える。

診断過程の画面。一番右の画面に問題が2件あることが表示されている。

結論
今回、実際に「CARLY」を購入するところから、使用して、修理するまでを体験することができたわけだが「CARLY」を使わなかったら、この先突然故障する、あるいは点検整備で不具合が検出されたのだろう。その時はそれなりの金額と時間を要するはずだ。実際「CARLY」のキャッチコピー「車の修理やメンテナンス費用を年間で最大2千ドル節約できます」の通りの展開になってしまったのは事実なので、素直に便利グッズであることを認めよう。これは、お勧めできる商品であることは間違いない。意外と皆さんの愛車も多少の不具合を抱えているのでは?

Text&Photo:アウトビルトジャパン