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Eクラスクーペよりも大きいがCクラスクーペのようにスポーティ 新型「メルセデス・ベンツCLEクーペ」の全情報!

2023年7月19日

新型メルセデス・ベンツCLEは、Eクラスクーペよりも大きいが、Cクラスクーペのようにスポーティになるはずだ。さらに、6気筒エンジンを搭載する。年末からCクラスおよびEクラスクーペに代わって市場に投入される。

メルセデスCLEクーペはEクラスクーペより大きい

「CLK」はデビューして13年後、「CLE」となり、実に大きくなった。全長は4.85メートルで、Eクラスクーペより1.5センチ長く、Cクラスクーペより16センチも大きい。全幅も同様で、1.86メートルは「Eクラス」と同等、「Cクラス」より5センチ大きい。

CLEのサイズ一覧
全長:4850mm
全幅:1860mm
全高:1428mm
ホイールベース:2865 mm

シャークノーズがボンネットを視覚的に長くしている。グリルは下向きに開き、横幅が広く見える。LEDヘッドライトが標準装備され(デジタルライトはオプション)、ボンネットのパワードームは他のメルセデスモデルでおなじみだ。要するに、派生モデルではない独立したクラスであることを主張したデザインということだ。フロントは「CLA」や「CLS」に近いイメージだ。

シャークノーズ、ワイドなラジエーターグリル、細いヘッドライト。CLEクーペのフロントはうまくまとまっているが、CLAやCLSに近い感じもする。

従来のCクラス、Eクラスの派生モデルとは違って独立性が高いデザインだ。これは主にリアサイドのフレア形状によるものだ。最大20インチのホイールを装着できるスペースがある(標準は18インチ)。Cクラスクーペと比較すると、「CLE」はフロントで4センチ、リアで7センチ、トレッドが広くなっている。

リアでは、「CLE」は細いテールライトを、黒いインサートによってつなげている。そして、クロームメッキのフェイクテールパイプが「CLE」にも装着される。

Cクラスのコックピット

「CLE」のコックピットは現行「Cクラス」のそれをほぼ踏襲している。デジタルメーターディスプレイ(12.3インチ)とドライバー側に6度傾いたインフォテインメントタッチスクリーン(11.9インチ)、キーレスエントリー、シートベルトリマインダー、メモリー付き電動調整シートが標準装備だ。トランク容量は420リットルで、Eクラスクーペ(425リットル)とほぼ同等となっている。

スポーティなインテリア:コックピットはCクラスやGLCでおなじみ。着座位置は心地よく低い。

シートはスポーティな形状で、着座位置が低く心地よい。オプションのパノラミックルーフ装着車だったが、ヘッドルームは身長1.83メートルの記者にも十分すぎるほどだ。但し、後席は状況が異なる。ホイールベースが2.87メートルと長いため、「CLE」は十分なレッグルームで驚かされるが、頭上は少々窮屈だ。

ブルメスター製サウンドシステムを注文すれば、最適なサウンド体験のために、パーフォレーションの下に隠されたスピーカーが1シートにつき2つ追加される。中央のタッチスクリーンは、(ロードスターSLのように)反射を最小限に抑えるために傾きを調整することができる。

「CLE」のインテリアは、最初のチェックで、スポーティで高貴な印象を残す。仕上がりは良く、素材の選択も適切だ。ただ、硬質プラスチック製の小物入れのフタだけは、雰囲気にそぐわない。

身長1.83メートルの記者には、後席の頭上は窮屈だ。

「Eクラス」に続き、「CLE」はサードパーティ製アプリを含む最新世代のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンス)システムを搭載する2番目のモデルとなるが、ビデオ通話用カメラはなく、インフォテイメントを充実して安楽椅子を提供するのが目的ではない。つまり、「CLE」はミドルクラスのスポーティ性を取り戻し、ドライビングプレジャーを提供することを主目的としたクーペなのだ。

直6エンジン搭載のCLE 450

「CLE 450」に搭載される3リッター直列6気筒エンジンは、381馬力、500Nm、4マチック全輪駆動を備え、ドライビングプレジャーを提供する。メルセデスは「CLE」に3種類の4気筒エンジン(すべてマイルドハイブリッド)も用意している。204馬力の「CLE 200(2リッター4気筒)」から始まり、後輪駆動と全輪駆動が選択でき、258馬力の「CLE 300(4MATIC)」がそれに続く。ディーゼルは「CLE 220 d」と呼ばれ、197馬力を後輪に供給する。

テールライトはインサートによって視覚的につながっている。

追って、プラグインハイブリッドとAMGバージョン(6気筒も!)が追加される予定だ。シャシー面では、コンフォートサスペンションが標準装備される一方、AMGラインを注文すると、より硬いスプリングとスタビライザーを備えたスポーツサスペンションが装着される。リアアクスルステアリング(2.5度)と常に連動するアダプティブサスペンションはオプションである。

リアアクスルステアリングは別料金

2ドアの「Eクラス」がやや落ち着いた走りだったのに対し、新型は結構スポーティだ。とはいえ、今日はただ乗りに行くだけだが、ここでもクーペがいかにスポーティにチューンされているかという第一印象を受ける。「CLE」はリアアクスルのステアリングシステムでカーブを曲がるため、フロントのステアリングは舵角は少なく、よりダイレクトだ。

ダイナミック: やや落ち着いた印象のEクラスとは対照的に、CLEは乗った瞬間にスポーティなクルマであることがわかる。

そして、スポーツモードに切り替えると、「CLE」は明らかに筋肉を柔軟にし、アダプティブダンパーは硬くなり、エンジンの回転数は上昇し、貪欲なエグゾーストノートがキャビンに溢れ出す。これは、ストレートシックスが発するもので、人工的なものではない。「CLEはこのクラスで初めて6気筒を搭載するモデルなのです」と運転席の開発者キューナー氏は言う。

なるほど – 今回はクールな外観とより良いスペースに加え、実際に多くのドライビングプレジャーがある。

メルセデスCLEクーペ

新型メルセデスCLEクーペは、2023年末からCクラスクーペとEクラスクーペの後継車となり、厳密に言えば、2010年まで生産されていたCLK(写真)の正当な後継車となる。
それから13年、CLKはCLEとなり、大きくなった。
LEDヘッドライトが標準装備され(デジタルライトは有料)、ボンネットのパワードームは他のメルセデスモデルでおなじみ。
プロフィールに独立性が増したが、これは主にリアサイドのフレア形状によるものだ。
シートはスポーティな形状で、低い着座姿勢をとる。オプションのパノラミックルーフ装着車にもかかわらず、ヘッドルームは身長1.83メートルの記者にも十分すぎるほど広い。
後席は事情が異なる。CLEは2.87メートルというロングホイールベースのおかげで十分なレッグルームに驚かされるが、頭部がやや窮屈だ。
トップモデルは3リッター直列6気筒のCLE 450。381馬力、500Nm、4MATIC四輪駆動を備える。CLEがコンバーチブルとしてオープンエアーのシーズンを迎えるのは来年の夏だ。
CLEには3種類の4気筒エンジン(すべてマイルドハイブリッド)も用意されている。204馬力のCLE 200から始まり、後輪駆動と全輪駆動が選択でき、258馬力のCLE 300がそれに続く。ディーゼルはCLE 220 dと呼ばれる。

ベース価格は約57,000ユーロから?

当然のことながら、メルセデスCLEクーペは、2023年11月の発売時には、Cクラス(約48,000ユーロ=約750万円から)とEクラスクーペ(約60,000ユーロ=約940万円から)の中間の価格になると予想されている。我々の予想では、少なくとも57,000ユーロ(約895万円)だ。

結論:
Eクラスクーペ並みの広さとCクラスクーペ並みのスポーティさ: CLEはその両方を兼ね備えている。6気筒エンジンがあるのは素晴らしいが、デザインにもう少し独立性が欲しかった。

Text: Thomas Geiger and Jan Götze
Photo: Mercedes-Benz Group