0-100km/h 加速 3.6 秒、最高速度315km/hの真打登場「メルセデス AMG SL 63 4MATIC+」がV8ツインターボを搭載してやってくる

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メルセデス・ベンツ日本は、新型「メルセデス AMG SL 63 4MATIC+」を発売した。

・最高出力430kW(585PS)、最大トルク800N・mのV8ツインターボエンジンを搭載
・SLとして初めて4輪駆動システム「4MATIC+」とリア・アクスルステアリングを採用
・アンチロール機能を備えたAMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンション

新型SL(R232)はメルセデスAMGが開発したモデルとして生まれ変わった。SL専用の高剛性プラットフォーム、2+2シートレイアウト、そして「SL63 4MATIC+」はSL史上初となる4輪駆動を採用して、AMG製V8ツインターボエンジンが搭載される。電動化されていない!

初代SLの「300 SL」(W198)が1954年に発売されてから、70年を迎えるようとしている。

M177 V8ツインターボ エンジン

SL 63 4MATIC+に搭載されるエンジンは、現在のAMG最強エンジンで、メルセデス AMG社が完全自社開発した、最高出力 585PS(430kW)、最大トルク 800N・m を発揮する4.0リッターV型 8気筒直噴ツインターボエンジン「M177」だ。SL 63への搭載にあたっては、高出力を発揮するだけでなく、エンジン回転数が 1,000~3,250 回転で低負荷の際に、2/3/5/8 番の 4 気筒を休止することで燃料消費量と CO2 排出量を抑えることができる「AMG シリンダーマネジメント」も搭載している。

2基のターボチャージャーは V型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイド V」レイアウトとしており、採用されたタービンは、レスポンスをさらに改善する狙いから、ツインスクロールターボチャージャーを採用している。

AMG製M177エンジン。上部にターボのフィンが見える。

また、エンジンと車体との接続部には磁性流体の可変マウントである AMG ダイナミックエンジンマウントが採用されている。これは、各種センサーからの情報によりドライビングの状況を検知して、マウントの硬さを自動で調整するというもので、通常走行時は柔らかいマウントによってドライブトレインからのノイズと振動を効果的に遮断し快適性を高るが、ダイナミックなドライビング時にはマウントを硬くすることでドライブトレインのロールモーションを減少しクイックなコーナリングを実現する。

AMG スピードシフト MCT 9 速トランスミッション

SL 63 4MATIC+にも AMGスピードシフト MCT 9速トランスミッション(MCT=Multi-Clutch Transmission)が搭載され、特別なチューニングが施されている。シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能によってダイナミックな走りを実現する。ドライブモードは、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能によって燃費を優先する「Comfort」、よりスポーティなドライビングが愉しめる「Sport」「Sport+」「RACE」、滑りやすい路面を安全に走行する「Slippery」、様々なパラメーターを個別に設定できる「Individual」の 6 つのモードが設定されている。

ふくよかで安定感のあるリアビュー。

【6つのドライブモード】
Slippery:パワーを落とし、トルクカーブをフラットに保つことで、滑りやすい路面や凍結路面に対応するモード。具体的には、滑らかなギアチャンジを行うこと、シフトアップタイミングを早めることにより、安定性重視の走りを実現する。
Comfort:快適かつ低燃費の走りをサポートするもので、そのためにシフトアップのタイミングを大幅に早めるほか、サスペンションとステアリングの設定では快適性を強調。また、ECO スタートストップ機能も作動する。
Sport:スポーティな特性を持つモード。ドライバーのアクセル操作に対してより俊敏に反応するほか、シフト時間が短くなり、シフトダウンのタイミングが早まります。さらに、ブリッピング機能により、通常よりはるかにエモーショナルなギアシフトが行われ、サスペンションとステアリングもよりダイナミックな設定となる。
Sport+:きわめてスポーティな特性。スロットルレスポンスがさらに鋭くなるほか、シフトダウン時のブリッピング機能のエンジンサウンドが強調され、シフトアップ時にはシリンダー抑制による目的に沿ったトルクコントロールによってシフト時間が最適化され、アイドリングの回転数を高め、より速やかな発進を可能にする。サスペンション、ステアリング、パワートレインはいっそうダイナミックな設定となる。
Individual:個々のパラメーターを個人の好みに応じて選択・保存できるモードで、パワートレイン設定を「リデュースト」または「モデレート」にすると、セーリング機能も使えるようになる。
Race: サーキットでの走行専用モード。

連続トルク可変配分式四輪駆動システム「4MATIC+」

SL 63 4MATIC+には初代以来70年近くにおよぶ SL の歴史の中で、今回初めて四輪駆動が採用され、AMG のパフォーマンス志向連続トルク可変配分式四輪駆動システム「4MATIC+」を標準装備している。このシステムは、駆動トルクの前後配分比を無段階で連続的に変化させることで、物理的限界まで最適なトラクションを確保するだけではなく、ドライ、ウェット、スノーといったあらゆる走行条件下で後輪駆動から四輪駆動、またその逆の移行が間断なく行われることで高い操縦安定性と安全性を実現することができる。

SL63に搭載される「4MATIC+」はいかに速く、快適に走るかを実現するために採用された。

マルチリンク フロントサスペンションとアクティブアンチロール安定化機能

SL 63 4MATIC+のフロントには、メルセデス AMG の量産車としては初めて 5 本のリンクをホイールの内側にすべて収めたマルチリンク式が採用されている。リアサスペンションにも、5 リンク式が採用された。また、サスペンションには、メルセデス AMGの量産モデルとしては初となる新たに開発された AMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンションが採用された。ロールを抑えた、きわめて正確なコーナリングが可能になる。また、AMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンションの油圧回路は、フロントアクスルリフトシステムにも対応しているため、必要な場合にフロントエンドを30mm 上昇させることあ可能。地下駐車場への進入や減速バンプを乗り越えるのを容易にすることができる。フロントアクスルリフトシステムを使用した場所を GPS を利用して記憶することも可能なので、その場所を再び通る際は、フロントエンドが自動的に上昇する。

リア・アクスルステアリング

SL 63 4MATIC+には長い歴史を誇る SL に今回初めて、リア・アクスルステアリングが標準装備として導入された。車速に応じて、左右の後輪に前輪と同方向あるいは逆方向に舵角を与えるもので、SL 63 4MATIC+の特性に合わせて精密にチューニングされており、アジリティと操縦安定性を同時に実現する。リア・アクスルステアリングの電気機械式アクチュエーター(スピンドル駆動装置付き電気モーター)は、ステアリングホイールには機械的に接続されておらずフライバイバイワイヤでシステムにより、あらかじめ設定した特性マップの範囲内で後輪に対して電子制御の調整が行われ、後輪の最大操角は2.5度となっている。100km/h 以下では、後輪は前輪とは逆方向に操舵され、100km/hを超えると、後輪は前輪と同じ向きに舵角が与えられます(最大舵角0.7度)。リア・アクスルステアリングのレスポンスは、AMG ダイナミックセレクトのドライブモードによっても変わるため「Sport+」モードでは、低速でいっそう敏捷でダイレクトなレスポンスとなる。

内外装デザイン

SL 63 4MATIC+の内外装は、1952年製「300 SL」から取り入れた「パナメリカーナグリル」を筆頭に前後に長い平たいボンネットは、2本のパワードームと相まってSLの歴史に対するオマージュとなっている。サイドは、力強く際立つショルダーとマットブラックペイント21インチAMGマルチスポークアルミホイールの組み合わせによって、力強く迫力のある足元を演出している。格納式のシームレスドアハンドルは標準装備となっている。リアエンドは、省スペース軽量型 Z フォールドのソフトトップを採用することで、高さを抑えることに成功。リトラクタブルリアスポイラーはトランクリッドにほぼ境目を感じさせることなく組み込まれている。丸味が際立つリアエンドは、新型 SLの特徴でもある。スリムな LED リアコンビネーションランプのデザインは、ヘッドライトの形状に対応しており、水平に伸びる直線状の部分と光るドット部分により、SLと見分けられるデザインとなっている。

ステリングホイール裏側のアルミ製パドルでAMG スピードシフト MCT 9 速トランスミッションをコントロールできる。

インテリアデザイン

新型SLの内装は、上質な素材と丹念なクラフトマンシップによって綿々と受け継がれるSLの歴史に現代の最先端技術が融合されている。コックピットには、センターコンソールに配置された電動角度調整機能を備えたメディアディスプレイのドライバー重視のデザインに加えて、2+2 シートレイアウトを採用したことで、先代に比べて機能とスペースが同時に拡大された。リアシートは実用的とは言え、着座できる乗員の身長は150cmまでとなっている(チャイルドセーフティシート装着時は135cmまで)。後ろに誰も座らない場合は、リアシート背後にドラフトストップを装着することで、室内に乱気流が侵入することを防ぐ。後席シートはまた、ゴルフバッグなどを積み込む追加の収納スペースとしても利用できるようになっている。左右対称のダッシュボードは彫刻的で力強い翼形をしており、上下2つのパートに分かれている。大きな特長の1つとなっているのが、4 つの新開発タービンノズル形エアアウトレットで、タービンノズル形状の面がパワフルなパワードームの形でダッシュボードに溶け込んでいる。コックピットは左右対称形でありながら、明確にドライバー重視のデザインで、コックピットの12.3インチ液晶ディスプレイはメーターバイザーがディスプレイを覆う形で、視認性を高めている。11.9インチの縦長のメディアディスプレイへは、ソフトトップ開放時に日光の差し込む向きが変わることで生じる光の反射を防ぐため、傾きを電動で調整する機能を備えている(調整範囲12~32度)。

オプションのクリスタルホワイト内装のAMG スポーツシート。

テレマティクスサービス「Mercedes me connect」と安全運転支援システム

・ アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)
・アクティブステアリングアシスト
・渋滞時緊急ブレーキ機能
・アクティブレーンチェンジングアシスト
・アクティブエマージェンシーストップアシスト
・アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)
・緊急回避補助システム
・360°カメラシステム
など最先端のシステムが装備されている。

メーカー希望小売価格(消費税込み)

モデル MP202301パワートレインメーカー希望小売価格
メルセデス AMG SL 63 4MATIC+4.0L V型8気筒ツインターボ ¥28,900,000

Text:アウトビルトジャパン
Photo:Mercedes-Benz Japan