ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド「ランボルギーニ レヴエルト」登場! 20枚以上もの画像と車両データ付き 文字通りすべてで全ての情報!
2023年3月31日
ランボルギーニ レヴエルト(2023)
インテリアはモダンだ。12.3インチのデジタル計器のディスプレイはシンプルになっている。センターコンソールの縦型8.4インチディスプレイは、新しいHMIの一部となっている。
そして、コンテンツは1つのスクリーンからもう1つのスクリーンにスワイプするだけで表示されるようになった。真新しいのは、助手席用の9.1インチディスプレイだ。マラネロは明らかにこれをコピーしている。
1.85mを超える人向けにも
ディスプレイやコネクティビティ、これらはすべて良いことだが、私の目には、スーパースポーツカーにとって決定的なものには見えない。ランボルギーニが顧客の声に耳を傾け、コックピットにもっと広いスペースを求めたことが決定的なのだ。これこそ、ランボルギーニの真骨頂といえるだろう。
身長1.85メートルを超える人でも、「レヴエルト」にはゆったりと座ることができるようになっている。これは、「アヴェンタドール」との比較で、ヘッドルームが26mm、レッグルームが84mm拡大されたことを意味する。
ラゲッジスペースに2つのトランクを搭載
ちなみに、ラゲッジスペースには2個のトランクが入ることになっている。ただし、カラー「アランチオアポディス」のプリプロダクション車のトランクは開けられなかったので、これを確認することはできなかった。さらに、収納スペースも増え、必要であればシートの後ろに荷物を収納することも可能となっている。これで、次のアルプスの旅に荷物の心配をしなくて済む。
4つのダイヤルを備えたステアリングホイール
レーシングカー「エッセンツァSCV12」にインスパイアされ、タッチパネルを一切排除した新しいステアリングホイールは、サンタガータのメーカーの自信作だ。その代わり、触覚的に美しい4つのロータリースイッチを備えている。これらは、「ドライビングモード」、「リフト」、「ハイブリッド」、「スポイラー」の設定に使用することができるようになっている。「レヴエルト」では、4つのドライビングモード(Città、Strada、Sport、Corsa)と3つのハイブリッド設定があり、合計13種類の組み合わせが可能となっている。
最高速度350km/h以上
「レヴエルト」は、V12と戦闘機をミックスしたような人工的なサウンドを奏でる。どんな音なのか?今回、残念ながら、その音を確認することはできなかった。
0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は350km/h以上、レーストラックでは「アヴェンタドールSVJ」よりも速いというのだから、これは期待できそうだ。
これまで述べてきた技術的なハイライトに加え、全輪操舵(最大3度)、ブレンボ社との共同開発によるブレーキシステム(フロントアクスルに10ピストンキャリパーと410ミリディスクを装備)も搭載されている。
レヴエルトは2025年まで完売している
まだ正式な数字は出ていないが、「レヴエルト」は「アヴェンタドールSVJ」よりも高くなると言われている。わかりやすくするために、ベース価格は、50万ユーロ(約7,250万円)前後と想定しておこう。
しかし、「レヴエルト」はすでに2024年と2025年の分は完売していおり、最初の顧客車両は、2023年の最終四半期に納車される予定で生産は進んでいるとされる。キャパシティがフルに活用され次第、1日あたり7台の「レヴエルト」が製造される予定だ。
ちなみに、この新しいV12トップモデルは、工場の最も古い部分で生産される予定だ。「ミウラ」や「カウンタック」が手作業で製造された場所だ。そういう意味では、V12万歳だ!
結論:
1,015馬力、3基の電動モーター、全輪駆動、デュアルクラッチ、しかし、私にとって「レヴエルト」は自然吸気V12こそが命だ!この時代に9500rpmで回転する6.5リッターV12を発表することは、ランボルギーニにしかできないことだ!イタリア人が約束を守り、「レヴエルト」が感動を与えてくれるなら、すでに伝説となっている「アヴェンタドール」の後継車としてふさわしいものになるはずだ!
Text: Jan Götze
Photo: Automobili Lamborghini S.p.A.