キャンプは夏にするもの？キャンピングカーは春から秋にかけて使われるもの？ 違う！ ウィンターキャンプとモーターホームの楽しさとは？
2023年3月3日
カイザーヴィンクルで冬のキャンプ チロルのインペリアルキャンプ。クヌーデル、カービング、キャンプサウナ-ジェニーが訪れたチロルのカイザーヴィンクルという小さな地域は、今でも雪を愛するキャンパーにとって本当の内緒の場所なのだ。
カイザーヴィンクルのインペリアルウェザー – 私たちは雪の王様のように幸せだ。特に、壮大なキームガウとキッツビューエルの間に広がるこの魅惑的なアルプスを眺めながら、王子様のようなランチを食べた後は。
野性味あふれるアルプスの風景
この地名の由来には諸説ある。ザーマーカイザー山群とともにこの地方を特徴づける山塊、ヴィルダーカイザーの山頂が皇帝の冠のトゲを連想させ、冬の雪化粧がそれにふさわしい白鹿のコートを連想させるというのが最も有力な理由である。また、この山々が人を寄せ付けないため、農業に利用することができないことも、ワイルドな理由のひとつである。いわば、未開の地である。
家族で楽しめるスキー場
チロル州北東部のカイザーヴィンクルには、ヴァルヒゼー、ケッセン、シュヴェント、レッテンショースといった小さな町があり、オーストリアのウィンタースポーツ地域の中でも、まさに宝石箱のような存在だ。富裕層や美男美女が集まるキッツビュールからそう遠くないにもかかわらず、この地では過度なヒットパーティーを見かけることはない。
色とりどりにライトアップされたパーティーの神殿の代わりに、素朴な木製の小屋でアフタースキーの飲み物を楽しむ。ザーマーカイザー、ホッホケーゼン/ウンターベルク、アンバーリフトの3つのスキー場は、いずれも家族連れにとても優しく、合計22kmのゲレンデで、カイザー山地の夢のような景色を背景にゆったりとスキーを楽しむことができるようになっている。
熱気球で山々の上空を飛ぶ
一週間もゲレンデを闊歩するのはちょっと・・・という雪バカは、カイザーヴィンクルに注目してみることもできる。毎年1月、カイザーヴィンクルアルパインバルーンという特別なショーが開催される。5カ国から集まった50以上の気球チームが、ターゲットクロス投げなどの競技を行い、無数のカラフルな熱気球が冬のアルプスのパノラマを彩るのである。
なお、イベント期間中でなくても、乗客はいつでも歓迎される。空の冒険の料金は、1人280ユーロ（約4万円）。気球の組み立てや解体はみんなで行うので、気球に乗りたい人は手を貸したほうがいい。高所恐怖症の人には悪いが、気球は標高3,000メートルまで上昇し、雪に覆われたカイザーゲビルゲの山々の上をゆっくりと浮遊する（最高の場合=私たちのツアーのように晴天の場合）。息をのむような光景は、生涯忘れることはないだろう。
そりに乗ってクヌーデル（ベーコン団子）を食べる
興奮と感動を味わった翌日、私たちはチロルの素朴な楽しみを選ぶ。チロル風ベーコン団子（クヌーデル）ほど、私たちを幸せにするものはないだろう。アルペンガスタウス アッシンガー アルムで食べるチロル風ベーコン団子は格別においしい。
凍てつくヴァルヒゼーでキャンプ
チロルの伝統に満ちた一日を過ごした後は、キャンプの定番、居心地の良いキャンプファイヤーが欠かせない。この夜は、冬バージョンだ。凍りついたヴァルシュ湖畔にあるゼースピッツキャンプ場では、焚き火用のボウルの前で、羊の毛皮を敷いた椅子で、夕暮れ時を快適に過ごすことができる。
しかし、日が暮れるとすぐに、雪が大好きな私たちキャンパーにとっても寒くなりすぎてしまう。それなら、暖かいベッドに入った方がいい。モーターホームには断熱材がしっかり入っているので、快適だ。そして明日はクロスカントリースキーの体験コースに行くので、忙しい一日になりそうだ。
初心者のためのクロスカントリースキー
カイザーヴィンクルには、スケートとクラシックなクロスカントリーの両方が楽しめる250km以上のコースがあり、スポーツ好きな冬の愛好家にとってはまさにエルドラドのような場所だ。しかし、経験豊富なスキーヤーにとっては、遊びのように見えても、初心者にとっては、本当に難しいものだ。子供の頃からカービングスキーでゲレンデを突っ走ってきた人でも、かなり幅の狭いクロスカントリースキーで移動すると、かなりグラグラしてしまうのだ。「クロスカントリースキーは、最も健康的なスポーツです。体の重要な筋肉をすべて鍛えられます。肺や心臓血管にもいいしね」と、マルクス ヴァインガートナー氏は説明する。彼はケッセンのノルディックセンターでスキーのインストラクターをしており、ハンブルクから来た低地チロルの人たちにクロスカントリースキーコースでの正しい姿勢を教えている。
クラシックスタイルの動きのシークエンスを学ぶには、集中力が必要となる。特にバランスの取り方が難しい。転んだら、尾骶骨を痛めるのと同じように、喉も痛める。
