カレラ2.7の誕生50周年記念モデル ポルシェ911スポーツ クラシック(992)のドライビングインプレッション

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ダックテールが永遠に手招きする:カレラ2.7の誕生50周年を記念して、ポルシェは911(992)のスポーツ クラシックを製造。我々は早速試乗してみた。

「カレラ2.7」の誕生日に合わせて、ポルシェは記念モデルを製造した。2009年に登場した250台限定の「997.2」の特別シリーズは短期間で完売した。今回のニューモデルには、シリアルナンバー入りのバッジも用意されており、こちらは先代の5倍にあたる1,250台で終了となる。

「992スポーツ クラシック」は「ターボ」をベースに後輪駆動とマニュアルトランスミッションという古典的なレイアウトになっている。例えば、リアアクスルの構造は、ヘルパースプリングによって常にプリテンションがかけられているなど、「GTS」と同様に多くのシャシーコンポーネントが使われているが、GTSにはマニュアル車と全輪駆動車が用意されている。

定番。スポーツ クラシックはターボをベースに、後輪駆動とマニュアルトランスミッションを搭載している。

良いもの、高価なものすべてが標準装備

「スポーツ クラシック」には、良いもの、高価なものは、ほとんど標準装備されている。アクティブPDCC付き10mmロースポーツサスペンションやスポーツエグゾーストシステム、後軸ステアリング、前軸リフトシステム、セラミックブレーキも標準で装備されている。

ボディセンターには2本のストライプが施され、ドアにはゼッケンとPORSCHEの文字が貼られている。プレゼンテーションカラーは、「992スポーツ クラシック」専用のスポーツグレー。そのほか、アゲートグレー、ブラック、そして今回試乗したゲンティアンブルーがある。インテリアでは、まずペピタのセンターパネルが付いたスポーツシートが目を引き、ドアパネルの一部もクラシックなファブリック柄で覆われている。さらに、内外にさまざまな金色のバッジやエンブレムが施されている。

残念なのは、ポルシェがスポーツ クラシックのサーキットテストを禁じていることだ。

911はサーキットには入れない

残念ながら、今回はザクセンリンクサーキットやコンチドロームからのレポートはできない。ポルシェはこのクルマをレーストラックに出すことを望んでいないからだ。もちろん可能性は残ってはいるが、限定記念モデルにふさわしくないのは明らかだ。

というわけで、飛行場での測定に出発だ。ここでは、「スポーツ クラシック」がより基本的に品格のあるセットアップを披露している。ポルシェはデータシート上で4.1秒と指定しているが、これはマニュアルトランスミッション、後輪駆動の「C2S」より10分の1速いだけである。しかし、試乗車はこれを難なく超え、スムーズな4.0を記録した。

「スポーツ クラシック」は、1557kgという乾燥重量が、100kg重いターボと比較して、驚くほど少ないとはいえ、スプリントモンスターでは決してないのだ。そして、中間加速の60~100km/hも、「スポーツ クラシック」は他の「911」を上回っている。

時速100kmからセラミックブレーキを備えた911スポーツクラシックが停止するまでに要する距離は29.6メートルだ。

制動力は抜群

ギア比なのか、より快適な設計なのか。なぜなら、ポルシェのロゴが入ったピレリP-ZEROタイヤは、力を反対方向にうまく伝えることができるからだ。100km/hから29.6m、そして何よりも200km/hから119.2mの制動力は、まさに圧巻である。ブレーキ評価は間違いなく満点だ。

燃費の数値も出したかったのだが、残念ながらテスト車は1日半しか使えず、標準的な燃料消費数値からは程遠いものだった。しかし、夢のようなクルマを、飛ばせるときに飛ばさないというのも、難しいことだ。

「992スポーツ クラシック」に再び乗ることは、おそらく近いうちにはないだろう。せいぜい、いずれポルシェがダックテールの新型を出したときの「オールド対ニュー」のネタにするくらいだ。おそらく60周年記念に・・・。

ドライビングレポート: ポルシェ911スポーツ クラシック

「カレラ2.7」の節目の誕生日に合わせて、ポルシェは「カレラ」を1,250台限定の特別シリーズとして再登場させる。
「スポーツ クラシック」は「ターボ」をベースに、クラシカルな7速MTと後輪駆動を備えている。アクティブPDCCを備えた10mm低いスポーツサスペンションとスポーツエグゾーストシステムは標準装備の一部で、後軸ステアリング、前軸リフトシステム、セラミックブレーキシステムも標準装備となっている。
ボディカラーについては、プレゼンテーションカラーのスポーツグレーは「992スポーツ クラシック」専用で、代わりにアゲートグレー、ブラック、そして今回試乗したゲンチアナブルーが用意されている。
インテリアでは、まずペピタのセンターパネルが付いたスポーツシートが目を引き、ドアパネルの一部もクラシックなファブリック柄で覆われている。
さらに、内外にさまざまな金色のバッジやエンブレムが施されている。
飛行場での測定に出発。ここでは、「スポーツ クラシック」がより基本的に品格のあるセットアップを披露する。ポルシェはデータシートで4.1秒と指定しているが、これはMT、後輪駆動の「C2S」より10分の1速いだけである。しかし、試乗車ではそのようなことはなく、スムーズな4.0を記録した。
「スポーツ クラシック」は、1,557kgという実測重量が100kg重い「ターボ」と比較して驚くほど少ないとはいえ、決してスプリントモンスターではない。
中間加速の点でも、他の「911」より、60km/hから100km/hまでの数値は上回っている。
トランスミッションなのか、レイアウトの快適さなのか。
ポルシェのロゴが入ったP-ZEROは、100km/h時から29.6m、200km/h時から119.2mという優れた制動性能を発揮する。ブレーキ評価は満点。
テストカーは1日半しか使えず、標準的な燃費数値とはほど遠いものだった。
夢のようなクルマを、飛ばせるときに飛ばさないというのも難しいことだ。

結論:
「911ターボS」より5万ユーロ(約700万円)以上高い。「911スポーツ クラシック」の論拠は合理的とは言い難いものだ。しかし、いつからこういうクルマは合理性を追い求めるようになったのだろう?リアエンジン、マニュアルトランスミッション、後輪駆動という、文字通りユニークかつクラシックな組み合わせが、このクルマの面白さだと思う。

Text: Alexander Bernt
Photo: Porsche AG