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【面白ネタ】え?この20年落ちのBMW M5の走行距離ですか? たったの87万km超です(笑) エンジンも新車の時からのオリジナル!

2022年8月19日

世界一周21回を達成したBMW M5。アメリカのテキサスに、87万km以上も走ったBMW M5 E39がある。しかもなんと、このパワーセダンのエンジンは新車からのそのまま!

ちょっと変わった持久系ランナー!多くのBMWファンにとって、「E39」世代の「M5」は歴代最高の「M5」である。その理由は、時代を超えたクラシックなBMWデザイン、5.0リッター自然吸気V8エンジン(S62B50)、6速マニュアルギアボックス、後輪駆動、そしてよく称賛される製造品質の高さだ。

ユニークなV10エンジンだけで伝説となった後継の「M5 E60」は、時折エンジンや電子系統の部品のトラブルに悩まされたが、「M5 E39」はそれよりも一般的に信頼性が高く、壊れにくいと評価されている。

873,069kmという驚異的な走行距離を記録したBMW M5

Mモデルの信頼性の高さを証明する米国発のYouTube動画が公開された。テキサス州では、2002年式の「M5 E39」が542,500マイルという驚異的な走行距離を記録して走っている。換算すると、873,069キロメートルという驚異的な走行距離数だ。これは世界22周近く(40,030km×22)に相当し、その走行距離は「M5 E39」の歴代最高と推定される。つまり、この20年間、この「M5」は年間平均43,653キロメートルを毎年継続して走行していたことになる。

さらに素晴らしいのは、このエンジンが完全にオリジナルであると言われていることだ。オーナーによれば、400馬力の5.0リッターV8はまだ改良されておらず、タイミングチェーンまでが最初のもののままだという。もちろん、このような天文学的な走行距離は、適切な手入れとメンテナンスがあってこそ達成されるものだが、興味深いことに、ビデオのコメント欄には、ここ数年、「M5」を世話してきたメカニックだという人が、オーナーは約6,000マイル(9,650キロメートル)ごとにオイルを交換し、10W40エンジンオイルに切り替えていると説明する。

残念ながら、外装色「スターリンググレー」の「M5」耐久レーサーについては、これ以上の情報はない。例えば、クラッチが何回磨耗したのか、6速ギアボックスの一般的な状態はどうなっているのか、などが分かるとさらに面白いのだが・・・。

ぱっと見は良く見える

レプリカのヘッドライト、ブラックのエクステリアミラー、オリジナルカラーに再塗装されていないホイールを除けば、この「M5」の印象は悪くない。

ところで、なぜ「M5」にはボンネットがないのかというと、現在、再塗装のために取り外していると言われている。この調子でいけば、3年後くらいには100万kmを突破できるだろう。この「M5 E39」は、最も走行距離の長いMモデルの座を狙えるかもしれない。しかし、以前レポートした250万kmロ走った「トヨタ タコマ」と比べれば、ちょうど慣らし運転程度だ。(笑)

※走行距離250万kmの「トヨタ タコマ」のストーリーはこちらをどうぞ。

【ABJのコメント】
870,000km(ゼロあってますよね)走った「M5」。さすがに欲しいとは思わないけれど、今回のレポートと写真を見る限り、なかなかピンしゃんとした感じであることが伺える。もちろんここまでの程度と実用性を成立させるためには、かなりの出費とそれなりの努力が必要であることは言うまでもないが、このころの「M5」のほうが機構的にも現行モデルよりも複雑ではないし、特に電子デバイスに関してのトラブルは少ないのではないかとは思われる。

だがそれにしても、20年で87万キロである。月平均4,000kmだから、やはりその走行距離の多さには驚いてしまう。おそらくタイヤは20回以上交換しているだろうし、その間にどれだけのパーツを交換したのか(ウオーターポンプとかバッテリーとか)気になってしまうし、その総費用をぜひ知りたいものでもある。

まあ以前にリポートした「トヨタ タコマ」は、250万キロ(250,000km)だからその3分の1弱くらいと言ってしまえばそれまでだが、5万km程度で過走行(笑)とか騒ぐ日本のマーケットでは、腰を抜かすような距離数であることは間違いない事実である。(KO)

Text: Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo: https://youtu.be/6U0TnEm9A_s