未来の都市交通はどうなるのか? 市街地では時速30km? 「ITS世界会議ハンブルク2021」のテーマとは?

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未来のビジョン、道路。都市の交通。これが未来の道路の姿か? 自転車の通行権? 都市部ではどこでも制限速度が30km/h? 大都市の交通は、建設の面でも変化する。どのように? これは熱心な研究の対象であり、以下のような初期の結果が出ている。

交通渋滞、騒音、空気の悪さ。
多くの人々が大都会での生活に飽き飽きしている。
特にドライバーはもう十分だとうんざりしている。
2021年10月に、ハンブルクで開催される、「ITS世界会議(ITS World Congress for Intelligent Transport Systems and Services)」では、新しい、異なる、より良い輸送ルートに変換された道路が、このような都市の改善と発展にどのように対応できるかについても検討されている。

ヘッセン州立カッセル大学の、統合交通計画・モビリティ開発学科でも、未来の道路に関する研究を行っている。
カッセル大学では、未来の道路に関する研究も行っており、人口190万人の都市、ハンブルクのために、「ストリートデザインガイド」を作成した。
このガイドでは、スマートな技術、巧みな計画、創造性によって、どのように交通状況を改善できるかを、厳選された道路を使って紹介している。
そして、これらのシナリオのほとんどすべてにおいて、将来的には交通空間が自動車、自転車、歩行者の間で、再分配されることが明らかになっている。

特定の地域での交通が禁止されれば、他のルートがその分を補わなければならない。

ハンブルグ交通・モビリティ変革局によれば、モビリティーミックスは「再考」されなければならないという。
これは、カッセル大学のシュテファニー ブレマーとそのチームの仕事だ。
この再編成がうまくいくのは、「高速道路や一般道路などの他のルートが、これらの輸送手段をしっかりと受け入れることができる場合に限られます」と、科学責任者は強調している。
人々のモビリティニーズは、単に数えたり、願ったり、考えたりするだけでは解決しないとブレマーは言う。
その上で、「この国の人々が元気で、経済的に豊かな時代である限り、全国的に交通量は増え続けるでしょう。私たちは、あらゆる形態のモビリティを、より気候にやさしく、より社会的で、よりスマートに、よりよく組織することに成功しなければなりません」、と語る。

道路渋滞を解消するためのさまざまなアイデア

ドローンやマイクロケーブルウェイ(micro-cableway)がハンブルクの道路の渋滞を解消するかもしれない。

道路の混雑を解消する具体的なアイデアは、いわゆる「保護された自転車レーン」、つまり自動車レーンと、構造的にも分離された自転車レーン、配達渋滞を解消する輸送用ドローン、トロント(カナダ)ですでにテストされているようなダイナミックな車線制御のためのインテリジェントな縁石など、多岐にわたる。
また、「空気浄化パッチ」は、その場で排気ガスを除去することができるようになっている。
カッセル大学の研究者たちは、道路の上で、人や物を運ぶためのマイクロケーブルウェイ(ケーブルを使った輸送方式)まで考えている。
また、交通の研究では、時間帯によって道路を使い分けることも検討されている。
例えば、「夏の道路」では、寒い季節よりも、より細かく分割して使い分けることが考えられている。
ステファニー ブレマーによれば、時速30kmのゾーンも、よりインテリジェントに、つまりダイナミックに設計することができるという。
速度制限は状況に応じて切り替えられ、インテリジェントな交通標識や、通知によってコックピットに直接表示される。
ハンブルクでは、すでに道路網全体のほぼ60%に、速度制限が適用されており、その傾向は高まっている。

いわゆる「ドライブ ターンアラウンド(drive turnaround)」が何よりも優先される

未来の道路についての考察の背景には、いわゆる「ドライブ ターンアラウンド(ドライブの転換)」がある。

とりわけ、科学者たちが「ドライブ ターンアラウンド(ドライブの転換)」と呼んでいるのは、局所的にクリーンで静かな「e-ドライブ」への完全な切り替えだ。
未来の道路を実現するためには、ハンブルクのような大都市だけでも、2030年までに、約1万ヶ所の新しい公共充電ステーションが必要になると、経済局は推定している。
ここでも、誘導充電や、街灯に設置する充電ポイントなど、革新的な方法を取らなければならない。
一方で、ゲリラ的なキャンペーンとして、活動家が自ら道路を再設計している。
ポップアップ式の自転車レーンや、最近ベルリンで行われたように、ペンキとブラシを使って駐車中のクルマを描き、交差点を車の通らない場所にしたりしている。
しかし、これは現時点では合法的な行為とはならない。

Text: Hauke Schrieber
Photo: ITS World Congress Hamburg 2021

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