笑って楽しんで クラシックカーオークション アメリカ編 いかにもアメリカならではの、アメリカらしいクルマのラインナップ!
2021年9月19日
ポンティアック ファイヤーバード エスプリ カスタム(1981年)
価格: 要応談
• 工場出荷時のカラーリングを再現した改造モデル。
• ブルーの布地のインテリアにライトブルーのディテールを施したツートンカラーのエクステリア。
• キャブレター、電子制御式イグニッション、ヘッダー、カムシャフトなどの性能を向上させたGM製V8エンジンとオートマチックトランスミッションを搭載。
• パワーステアリング、AM/FMラジオ、パワーブレーキ、バケットシート、センターコンソールを装備。
大林晃平: アメ車の定番その2。ポンティアック ファイヤーバード。ハル ニーダムやバート レイノズルなどの映画で、スターだった自動車。特にマッスルカーであったというわけではないが、ホイールスピンは常にお決まり(トラクションとタイヤのグリップが弱いのだろう)。
ちょっと地味な色が残念だが、ボンネットデカールのカラーが映えるのはこの色かも。乗る際にはテンガロンハットと、カーボーイブーツ忘れずに。
シボレー コルベット(1961年)
落札価格: 66,000ドル(約725万円)
• 保存状態の良い初代「コルベット」は、過去25年間、ミシガン州の愛好家が所有。
• 1961年はシボレーが象徴的な丸い4つのテールランプを導入した最初のモデルイヤーで、「コルベット」のスタイリングの柱となっている。
• ボディを分解してファイバーグラスをむき出しにするなど、プロの手による高品質な再塗装が施されている。
• 赤色の内装に白色のトリムでの仕上げ。V8エンジンと4速マニュアルトランスミッションを搭載。
• 当時のホワイトウォールタイヤとレッドペイントされたスチールホイール(フルカバー付)を装備。
大林晃平: アメ車の定番その3。シェビーのコルベット。725万円が安いか高いかは、その人の価値観によるが、決して法外な価格ではないと個人的には思う。略歴を見る限り、保存状態もよさそうだ。メッキの状態も、くすみなどもなく、安心して所有愛用できそうなレベルである。「ルート66」巡りに好適。
フォードF100ピックアップ カスタム(1955年)
価格: 要応談
• アグレッシブなローダウンスタンスを持つオールスチールのF100カスタム。
• キャデラックV8、オートマチックトランスミッション。
• イエローにブラックのアクセント&イエロー&グレーのカスタムインテリア。
• ティンテッドガラス、チルト/テレスコープステアリングコラム、パワースプリットベンチシートなどを装備したキャビン。
• パワーステアリング、パワーブレーキ、クルーズコントロールを装備。
• ローダウンサスペンション。
• 木製ピックアップベッド。
大林晃平: 典型的なアメリカ流レストア。極限までピッカピカに仕上げている。1955年当時のオリジナルモデルのボディサーフェイスからは100%かけ離れたものだが、アメリカ人にはこういうオリジナルからかけ離れた姿を愛好する人が多いのも事実。フロントグリルの「Ford」のロゴなども、センスは決して悪くなさそうだ。
ウィリス クーペ カスタム “ウィドーメーカー(The Widow Maker)”(1941年)
価格: 要応談
• 高性能V型8気筒エンジンを搭載したカスタムウィリスクーペ。
• オハイオ州メンターのオートクラシック社が製作したスチール強化ファイバーグラス製の1941年型「ウィリス クーペ」のボディは、一体型の傾斜したフロントエンドを持ち、1992年型「シボレーS10」のシャシーに取り付けられている。
• 1991年製の「ポンティアック ファイヤーバード」に搭載されていたGM製V8エンジンを強化し、10:1フラットトップピストン、パフォーマンスカムシャフト、アルミニウム製デュアルプレーンインテークマニホールドなどを採用。
• オートマチックトランスミッションとフロアマウントシフターを搭載。
• 赤と黒のインテリアに炎のディテールが施されたフラットブラック仕上げ。
• ゲータースキン柄のシート、ビンテージルックのメーター、チルト機能付き本革巻きステアリングホイール、パワーウィンドウとドアロック、電動ドア&トランクリリースなど、フルカスタマイズされたインテリア。
• オートクラシック社製の証明書、製造およびサービスに関する書類付属。
大林晃平: アメリカと言えばこれ。どこから見てもアメリカですねえ。(笑) 世界のどこを探したって、こんなクルマ、ありません。ウィドーメーカー(未亡人を作るクルマ)って、典型的な旧き良き時代のアメリカンジョークだ。欲しい人にとっては絶対の一台。そうでない人には、眉をひそめてしまうような一台だが、たまにアメリカの街角で見る時もあるけれど、その瞬間、アメリカを強烈に感じるクルマでもある。
※番外編(アメ車以外):
トヨタFJ40ランドクルーザー(1967年)
落札価格: 27,500ドル(約300万円)
• 綺麗にレストアされた個体。
• 3.9リッター「F135」直列6気筒エンジン+マニュアルトランスミッション。
大林晃平: 60年代のランクル。ランドローバーかと思ったのは私だけ? 落札価格300万円はフルレストアされていることを考えると意外とリーズナブル。ピッカピカの「ランドクルーザー300」のとなりに乗りつけて遊びましょう。何とも言えないボディカラーが郷愁をさそう。「野生の王国」とか「兼高かおる世界の旅」に出てきたのは、こういうランドクルーザー。
フィアット500L(1970年)
落札価格: 8,250ドル(約90万円)
• クリームホワイトとブラックのビニールで仕上げられた愛らしいカラーリング。
• ルッソの美しいインテリア、スポーティなモモのステアリングホイール。
• 魅力的な手動式ビニールサンルーフを装備。
• スペアホイールとジャッキが付き。
大林晃平: チンクのなんと慎ましくて、キュートでエレガントなこと(ドアミラーだけは元に戻しましょう)。でも会場では、でっかいアメ車に埋もれて、どこにあるか、見あたらなかったことだろう。(笑) それでもちゃんと落札されている。映画「カーズ」でもわかるように、「500好き」はアメリカにも多い。日本での高騰ぶりを見ると、価格は妥当。
ダットサン240Z(1973年)
価格: 要応談
• ホワイトにブルーを組み合わせた希少性の高いカラーリング。
• 151馬力の2.4リッター直列6気筒エンジンと4速マニュアルトランスミッション。
• ケーニッヒ製15インチホイール、フロントリップスポイラー、MSDイグニッション、スポーツヘッダー、ドライバーズサイドミラー、フロントパワーディスクブレーキを装備。
• 2つのキー、サービスマニュアル、スペアパーツ、サービスレコードが付属。
大林晃平: アメリカ人の大好きなダッツン240Z。要応談って、いくらくらいするんだろう。教えてー(by 片山 豊)。若干の改造はみられるが、まだちゃんと元に戻りそうなレベルなのに安心(ただし、白い内装だけはズィーカーらしくなく、認めがたい。
ゲブリエル ブルーチャル チャイルドカー(1938年)
落札価格: 19,550ドル(約215万円)
大林晃平: このあいだレポートしたF40のチャイルドカーより、こっちのほうが好きだ、個人的には。1938年製なのに、これまたピッカピカ。価格を考えればアンティークの王道品。間違えても子どもになんて乗せちゃあいけません。
説明抜きというか説明不要。
大林晃平: これ、ほしい。理屈抜きで欲しい。ガソリンスタンドのマシンはガレージの演出用に。ジュークボックスは、中に入っているLP完品セットでほしい。どのグッズもゴードン マレーの家にはありそう。(^^♪
Text & photo: RM SOTHEBY’S
加筆: 大林晃平&田仏 呑