スズキ イグニス、ジムニー スバル XV フィアット パンダ クロス リーズナブルなプライスで本当に役に立つ全輪駆動SUV
2021年9月6日
これらの全輪駆動SUVは、リーズナブルな価格でSUVとしての真価を発揮する。多くのSUVは、オフロード性能を装っているだけだ。しかし、これら4台の低価格で、頑丈な全輪駆動SUVは、本当に必要なものを備えている。
ドイツ市場で販売されているほとんどのSUVは、オフロードでの使用には、部分的にしか適していない。果たして、全輪駆動システムは、厳しい地形での成功の鍵となるだろうか?そんなことはない。このカテゴリーのほとんどのモデルは、本当の意味でのオフロードを目指していない。
全輪駆動は重量とコストがかかる
それはなぜか?全輪駆動の場合、車の重量は必ず増える。フロントのエンジンからリアアクスルに動力を伝達するために、カルダンシャフトと呼ばれるシャフトが必要になる。さらに、デフやその他のさまざまな部品も必要になる。これらはすべて、燃料消費量を増加させ、また、わずかながらパワーの損失をも、もたらす。そして何よりも、販売価格の上昇につながる。メーカーが全輪駆動システムを搭載するのは、購入客からの明確な要望があった場合に限られる。
そこで疑問が生じる。では、本格的なオフロード性能を備えた、最も手頃なモデルはいくらなのか。やはり、全輪駆動システムが必須のドライバーもいる。例えば、林業従事者や、山間部に住む人々は、常に大きなトラクションを必要とする。そのためには、事前に、ひとつのことを明らかにしておく必要がある。スズキの「イグニス」と「ジムニー」、フィアットの「パンダ クロス」、そしてスバルの「XV」は、手ごろな価格で手に入る、実用性の高い全輪駆動モデルだ。これらのうち3つのモデルは、2万ユーロ以下で購入することができる。各モデルの詳細については、以下、フォトギャラリーとともに、紹介する。
多くのSUVは、オフロード性能があるように見せかけているだけだ。これらの手頃な価格の全輪駆動車は、本当に必要なものを備えている。
フィアット パンダ クロス
昔からある車で、ホイールベースが2.30メートルとコンパクトで、オーバーハングが短い「パンダ クロス」は、オフロードでも、秘密兵器としてちゃんと活躍している。
スズキ イグニス オールグリップ
この小さな日本車は、日本の軽自動車に少し似ている。しかし、それらとは異なり、「イグニス」には全輪駆動が用意されている。フロントはほとんど牛肉のような印象を与えるが、リアは急に後ろに下がり、わずか3.70メートルの長さを実現している。エンジンは1.2リッター4気筒(83馬力)と、マイルドハイブリッドのみ。わずか985kgの車重のおかげで、それでも十分だ。「イグニス」には5速マニュアルトランスミッションが搭載されている。
スバル XV
2011年、スバルは「XV」でブランド初のコンパクトSUVを発表した。欠かすことのできないものは? そう、全輪駆動システムとボクサーエンジンだ。2代目は、2018年からドイツで発売されている。
スズキ ジムニー
小型のオフロード専門車であるジムニーは、燃料消費量が多すぎて、EUの設定した目標数値を達成できなかった。そのため、スズキは、2021年初頭にこの車をプログラムから外した。しかし、商用車として登録され、復活した(21,915ユーロ=約289万円から)。
Text: Jonas Uhlig
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