ほとんど狂気? ポセイドン メルセデスAMG S 63を940馬力+1280Nmにチューンナップ 全詳細
2021年7月29日
チューニングスペシャリストのポセイドンは、メルセデスAMG S 63(W222) の生産終了モデルに、940馬力までの非常に大きなパワーアップを用意する。詳細はこちら。
ほんの数カ月前、メルセデスAMGは、将来的には、すべての燃焼エンジンに電動モジュールを組み合わせると発表した。
さらに2030年には完全EV化するとも言っている。
プラグインハイブリッドとして登場する次期「C63」は、電動アシスト付きの4気筒ターボに頼ることになるだろうが、より大きなモデルシリーズでは、少なくともV8ツインターボを維持する可能性がある。
V8プラグインハイブリッドを搭載した最初のモデルの1つは、アファルターバッハに本拠を置くAMGが、すでに偽装されたプロトタイプとして公開している「GT 73 e」かもしれない。
新しいパワーステージでは、この4ドアモデルは、最大816馬力(600kW)、最大トルク1,100Nmを発揮することができる。
これは、従来のトップモデルである639馬力、900Nmを大幅に上回るものだ。
また、このパワートレインは、後日、他のAMGモデルに搭載されることも確実視されている。
「73」の略号の候補としては、W223世代の現行「メルセデスSクラス」が考えられる。
もし、「S 73 e」の登場を待つことができない、あるいは単にさらなるパワーを求めるのであれば、ポセイドンに頼ることもできる。
このチューナーは、メルセデスの非常識な改造で知られており、最近フルモデルチェンジされて旧モデルとなった「Sクラス」の「W222」に新たな提案している。
「メルセデスAMG S 63 4MATIC+」は、標準で、612馬力と900Nmを発揮していた。
それは、2トンを超える車両重量にもかかわらず、「S 63」は、わずか3.5秒で、0から100km/hに到達する。
これは高級セダンとしては、すでに驚異的すぎる値だ。
しかし、ポセイドンにとっては十分な速さではなく、それでは満足できなかった。
チューナーは、最小の拡張段階でも、マップの最適化により、「M177」と呼ばれるV8ツインターボから707馬力と1000Nmという驚くべきパワーを引き出す。
ついでに、最高時速制限も解除され、「Sクラス」の最高速度は331km/hに達することになる。
この純粋なソフトウェアを装着するには4,200ユーロ(約55万円)かかる。
さらに、707馬力でもまだ物足りないという人は、「S 63 RSチューニングパッケージ」を注文できる。
このパッケージには、ボールベアリングターボチャージャー、スポーツキャット付きダウンパイプ、スポーツエアフィルター、および対応するソフトウェアが含まれ、そのチューニングパッケージの装着費用は50,000ユーロ以上(約655万円)となるが、その結果、最高出力940馬力、最大トルク1280Nmという驚異的なパワーが得られる。
しかし、このチューニングパッケージは、ドイツでの車検には適合しないため、輸出用にしか準備できないという難点がある。
車検取得可能な830馬力チューンナップモデル
ポセイドンが提供する、ドイツにおける最もパワフルで合法的なアップグレードレベルでは、新しいターボチャージャーを搭載して、830馬力にアップするチューニングで、これは約24,000ユーロ(約315万円)だ。
すべてのパフォーマンスレベルは、「M177」エンジンを搭載する、すべての「メルセデスAMGモデル」で利用可能となっている。
したがって、「E 63」、「GT 63」、「S 63セダン」、「GLE 63」、「GLS 63」が対象となる。
だが、940馬力でもまだまだ物足りないと思われる方へ朗報。
ポセイドン氏によれば、1,000馬力以上の出力も、近く可能になるとのこと。
人間の欲望は果てしない。
Text: Jan Goetze
Photo: Posaidon