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ついにBMW 4シリーズが電気自動車に! 2021年発売予定

2020年3月6日

BMWコンセプトi4(2020):テスト、4シリーズ、電動、BMW i

このコンセプトi4を通してBMWは4シリーズの電化方法を示す。
BMW i4は将来的に発売化も見据える。

このコンセプトをとおして我々は初の完全電動BMWグランクーペモデルを垣間見ることができる。 BMWコンセプトi4は、ミュンヘンのメーカーの電動4シリーズの具体像であり、2021年には市場に正式デビューする!

BMW 4シリーズコンセプトがベース

シリーズ化を来年に見据えた電動4シリーズの研究開発は、明らかにBMW 4シリーズのコンセプトカーをベースにおこなわれている。
フロントグリルのキドニーグリルにはトレードマークだけでなく、クルーズコントロールおよび半自動運転用のセンサーも搭載している。そして、他のモデルと同様に、i4にもボンネットの下にヘッドライトが4つ備わっている。
キドニーグリルのエプロンはほぼ閉じられており、空力要素としてサイドエアインテークが両サイドに備わっている。

リアに備わった2基の巨大なディフューザーは、従来の排気管に代わるものだ。
新しいBMWのマークにご注意。

サイドからは、ともにロングなボンネットとホイールベースが際立っている。そのホイールベースは、ブルーのBMW iトリムストリップによって視覚的に拡張されている。4ドアでデザインにもかかわらず、ルーフラインは素晴らしく平坦で、クーペのサイドラインとしても適している。コンセプト i4のドアハンドルは、ドアに埋め込まれている。
特製の21インチリムは、鋳造アルミ製のリムスターとエアロダイナミック向上のために開発されたセンターホイールで構成されている。

ルーフラインからリアは、流れるようなエレガントなラインで構成されている。またテールライトは現行BMWクーペのものを流用している。さらに従来の排気管の代わりに、2部構造のディフューザーがリアにスポーティな印象を与えているが、ここにもiのイメージカラーであるブルーがあしらわれた。
ボディ全体は「Frozen Light Copper」という色でペイントされたコンセプトi4はほとんどクレーモデルのように見える。

このBMWの新しいロゴは他の生産モデルにも採用されるのだろうか?

新しいブランドエンブレムが定着する?

BMW i4には、ブランドロゴの新しいバージョンがいくつか備わっている。
ヘッドライトには、「BMWプロペラ」があり、テールライトの側面にも小さなブランドロゴがある。しかしそのハイライトは、フロントとリアに備わった2つのロゴだ。
それらは従来の典型的な黒いリングを使わずに、代わりにボディカラーを使用している。今後、他の研究や将来のシリーズモデルに使われるかもしれないデザイン要素だが見慣れないうちは、ちょっと違和感をかんじるかもしれない。

インテリアは(カラーリングとも相まって)さっぱりと風通しがよく、見た目もかなり整理整頓されている。本革を使用せず、マイクロファイバーを使用したざっくりした生地のシートはかえって新鮮にみえるし、全体として大変カジュアルな雰囲気を与えている。

広大なビューを備えたインテリア

BMW i4コンセプトのインテリアは、明るい色が特徴的で、ラウンジ的雰囲気を醸し出している。また一目でこの電動BMWが自律走行モデルではなく、ドライバーがコントロールするクルマだということがわかるディテールも多い。スポーティなステアリングホイールも、手に快適な感触と、その形などをみるというまでもなく、ドライビングにフォーカスが当っている。その後には、生産モデルにも装着される新しい「曲線ディスプレー」が備わっていて、2つのモニター、インスツールメントクラスター、およびダッシュボード上のインフォメーションスクリーンで構成されている。
ディスプレーは非常にレーザーシャープ的で、BMWの次世代のインフォテインメントシステムの今後を象徴するかのようだ。
中央に備わったモニターは、すべての一般的な入力方法で操作できるようになっている。もちろん他のBMWと同じようにボイスコントロールに加えて、ジェスチャー認識、タッチコマンド、および従来のiDriveコントローラーも使用できる。
インテリア用の素材に、BMWはオリーブオイルでなめした薄木(ライトウッド)、マイクロファイバー生地、レザーの組み合わせを選択している。そしてそれは大変カジュアル、かつ未来的な雰囲気だ。
巨大なガラスルーフを備えているので、室内にはスペース感と開放感が兼ね備わっている。そのことは、クーペルーフラインにもかかわらず非常に快適な空間を備えるリアシートに特に顕著だ。全高1.8メートル、ヘッドスペースも十分に存在し、閉所恐怖症になる恐れはない。特に素晴らしいのは、バッテリーがi4のアンダーボディに取り付けられているため室内スペースを邪魔しないため、リアシートのパッセンジャーは足を曲げる必要もなく、のびのびと過ごせることだ。

リアシートには十分なスペースが備わっている。巨大なガラスルーフにより、スペース感がさらに向上している。シートベルトのアンカーさえも未来的だ。
i4は1回のバッテリーフル充電で最大600キロメートルを走行できると言われている。

530馬力で最長航続距離600キロ

現段階ではコンセプト i4はまだ研究開発中ではあるが、BMWはすでにパフォーマンスデータを公開している。
バッテリーの容量は80kWhであり、1回のフル充電で約600キロメートルの航続距離能力を備える。そして530馬力の電動モーターが推進力を生み出す。
BMW i4の量産バージョンは、2021年からミュンヘンの組立ラインで生産される予定だ。そしてそのことは通常の4シリーズが製造されるのと同じ生産ラインで行われることを意味する。
現在のコンセプトi4のスタディやアイデアが生産モデルにどれだけ残るかが興味のあるところだが、BMWの広報担当者は、コンセプトi4と生産モデルは、わずか数パーセントしか異ならないと教えてくれた。それが事実であるのであれば、未来的で先進的なモデルとして認められよう。

Text: Andreas Huber
Photo: BMW AG