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【新着ニュース】第6世代オペル アストラはプラグインハイブリッドとして斬新なデザインとモダンなコックピットとともにやってくる 全情報!

2021年7月14日

6代目となるオペル アストラは、新鮮なデザインと現代的なコックピットを備え、さらに初めてプラグインハイブリッド車が登場する。VWゴルフのライバル車の情報をお届け。

「オペル アストラ」はいよいよ6世代目に突入する。
しかし、先代の「カデット」を含めると、「アストラ」はすでに11世代目(!)となる。
リュッセルスハイムといえば、「アストラJ」は、ドイツで開発され、2022年初頭からリュッセルスハイムの主要工場で生産されることになっている。
「VWゴルフ8」や「フォード フォーカス」に対抗するために、オペルは新型「アストラ」の開発を本格化させ、多くの技術を投入した。
さらに、新世代の「アストラ」には、プラグインハイブリッド車も用意されている。

スペック: 新型オペル アストラ
● 「EMP2」プラットフォームをベースに開発されたアストラL
● 5ドアモデルのみ
● 全長: 4.37m(先代モデルとまったく同じ長さ)
● 全幅: 1.86m
● ホイールベース: 2.68m
● トランク容量: 422リットル
● 始めてプラグインハイブリッドモデルとしても登場(2パフォーマンスバージョン)
● システム出力は110馬力から225馬力
● 6速マニュアルトランスミッションか8速オートマチックトランスミッション
● フロントに「Opel Vizor」デザイン
● 「ピュアパネル(Pure Panel)」フルデジタルコックピット
● 168LEDエレメント装着「インテリ‐ラックス(Intelli-Lux)」ヘッドライト
● 2021年秋より予約開始
● 2022年初よりデリバリー開始
● 価格は先代モデルと同じレベルの20,800ユーロ(約275万円)からの見込み

➤ デザイン
➤ インテリア
➤ テスト
➤ エンジンラインナップ
➤ 装備
➤ 価格と市場ローンチ時期

新型アストラのフロントは明確に描かれており、スポーティでありながら、それほど押し出しの強くない印象だ。「 Opel Vizor 」が新しい。

「アストラ」にも「Opel Vizor」と呼ばれるフロントデザインが採用されている。
オペルの新型「アストラ」が注文できるようになるのは2021年秋からだがが、リュッセルスハイムに本拠を置く同社は、すでにこのコンパクトモデルを披露している。
2015年に登場した、先代の「アストラK」と比べると、新型はほとんど見分けがつかない。
モダンでスポーティな印象でありながら、決して過剰なスタイルではない。
SUVの「モッカ」、「クロスランド」、「グランドランド」に続いて、「アストラ」にも特徴的な「Opel Vizor」によるブランドフェイスが採用されている。
ガラスの向こう側には、兄貴分のインシグニアでお馴染みのLEDヘッドライト「インテリルー」がオプションで装着されており、ヘッドライト1つにつき84個、合計168個のLED素子が配置されている。
リアエンドも明確に描かれており、幅の狭い2分割のLEDテールライトが標準装備され、3つ目のブレーキランプは縦に配置されている。
中央に「アストラ」のレタリングが入ったトランクリッドは、軽量のプラスチック製で、オペルのロゴの上で開けることができるという。
「EMP2」プラットフォームを採用した新型アストラの特徴は、視覚的に大きく前傾したCピラーと、先代にはなかったツートンカラーの塗装をオプションで用意したことだ。

タッチスクリーンに完全に依存しないオペル

オペルはインテリアでも中途半端なことはせず、「アストラ」を2021年に向けて飛躍的にバージョンアップさせた。
まず、フルデジタルメーターを標準装備したが、アストラでは、モッカで導入した「ピュアパネル」を採用している。
これは、コンパクトのトップモデル(2種類のバージョンがあるという)に、10インチのスクリーンを2つ備えたワイドスクリーンコックピットを搭載するというものだ。
右側のタッチスクリーンは、ナビゲーションとインフォテインメントに使用され、ドライバーに向かって傾斜している。
「モッカ」と比較して、ピュアパネルは「アストラ」のために、新たに開発されたもので、上部のバイザーカバーは一切ない。
ヴォルフスブルクの競合モデルとは対照的に、オペルはボリューム調整用のロータリーコントロールを残しており、クライメートコントロールやその他のコントロールも、クラシックなピアノキーで操作できるようになっている。
ホイールベースが13mm延長されたおかげで、アストラは先代よりも室内のスペースが広くなったとも言われている。

先代モデルに比べて、コックピットは超モダンな印象だ。とはいえ、ちゃんとまだノブやボタンは残されている。

アストラ プラグインハイブリッドの初テスト

我々は、すでに、そのシートを試し、ハンドルも握っている。
また、ほんの数週間前には、プロトタイプを運転する機会も得た。
1.2リッターの3気筒ガソリンエンジン(110馬力と130馬力)と1.5ディーゼルエンジン(110馬力)はすでに知られているが、特に興味を惹かれたのは、真新しいプラグインハイブリッドだ。
1.6リッターの4気筒ターボガソリンエンジンには、フロントアクスルに電動モーターが搭載されている。
そして、バッテリーはリアシートの下に格納されている。
その結果、小さい方のバージョンで180馬力、大きい方のバージョンで225馬力のシステム出力を得ることができる。
我々が試したのは180馬力バージョンで、内燃機関と電動モーターのパワーで、「アストラ」は説得力を持って前進する。
ドライブモードスイッチで純電動モードを選択することができた。
ほとんどの場合、毎日の通勤にはこれで十分なはずで、60%のバッテリーで、38kmの走行が可能となっている。
しかし、シャシーには少なからずさらなるチューニングが必要だ。
なぜなら、段差のすべてをオンボードの人員に伝えていたからである。

豊富なエンジンラインナップ

リュッセルスハイムで、「シトロエンC4」とともに生産されている、「アストラ」のエンジンは、エントリーレベルの110馬力のガソリンエンジンから225馬力のプラグインハイブリッドまで、通常と同様に幅広いラインナップとなっている。
クラシックな内燃機関には、6速マニュアルまたは8速オートマチックを選択することができる。
また、アストラは、見た目がスポーティなだけでなく、走りもスポーティだ。
ねじり剛性が14%向上し、走行安定性とドライビングプレジャーに特別な注意が払われている。
この2つのポイントは、プロトタイプでの最初の試乗を終えた時点で、すでに確認できている。
さらに、オペルは後日、もう1台の「アストラOPC」を発売するという噂も根強くある。
このトップモデルは、約300馬力のプラグインハイブリッド車として登場する可能性がある。

派手な18インチのホイールは、オプションで、標準装備ではないが、アストラにとてもよく似合っている。

アストラのハイテク装備

一方で、高級感もおろそかにしてはいけないので、オペルはリクエストに応じて多くのハイテク装備をアストラに用意している。
デジタル計器やApple CarPlayまたはAndroid Autoによるスマートフォンの利用は標準装備されているが、ヘッドアップディスプレイや超近代的な「インテリラックス」LEDヘッドライトなどのその他の装備は追加料金が必要になるようだ。
オペルは安全性にも妥協しない。
フロントガラスに設置されたカメラに加え、さらに4つのカメラと5つのレーダーセンサーが搭載されている。
この技術は、スピードアシスタントにも採用されており、先行車との距離を維持し、オートマチックトランスミッション搭載モデルでは、自動的に再発進することもできるようにできている(ストップ&ゴー機能)。
ドライバーズシートは、新型アストラでは先代モデルよりも12mm低い位置に取り付けられている。

最後に、新型「アストラ」の予想価格と市場投入時期だが、オペルの新型「アストラ」は、2021年秋から注文を受け付け始め、最初の顧客向け車両は、2022年初頭に納入される予定だ。
オペルはこれまでのところ、価格については沈黙を守っている。
しかし同社は、新型「アストラ」は最新のテクノロジーを搭載しているにもかかわらず、先代モデルと比べて、それほど高価にはならないだろうと指摘している。
後者のエントリーモデルは、前回、110馬力のガソリンエンジンを搭載して20,800ユーロ(約275万円)から販売されていた。
今回の価格もそれを踏襲する程度の価格と思われる。

いよいよ日本にやってくる(はず)オペルの、一番ボリュームゾーンであるはずのクルマがこの「アストラ」である。ライバルは言うまでもなく「VWゴルフ」で、常にどちらからも気にされ、比較される立場にあるといえよう。
今回の写真を見るかぎり大変スタイリッシュだし、室内の質感などもかなり高そうだし、価格設定によってはゴルフの票田をかなり食うことも予想される。
またその内容もゴルフに劣らないものだし、ステランティスグループの中の一台として、かなり重要な位置づけのクルマなのである。そう、もはやこれもライバルであるはずの「プジョー308」や「シトロエンC4」なども同じグループだし、そういう兄弟げんかのような状況でシュアをせめぎ合うことにもなるのである。
そういった場合、オペルの魅力とは……? 実直ながらも、ちょっと感じられるスタイリッシュさのようなもの、だろうか。日本でも代々オペルを愛用している人たちは多いし、きちんとマーケティングをした上で、ぜひ魅力的な価格で上陸してほしい。

Text: Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo: Opel Automobile