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【新車情報】これってひょっとしてSUV? 新型DS4公式発表 すべての情報

2021年7月4日

新型DS 4は、エキサイティングなインフォテイメントと上質なインテリアを備えている。角張ったデザイン、整然としたインテリア、カメラで制御されたシャシーを備えたDS 4の新バージョン。我々はそのすべての情報を入手し、実際に乗って、座り心地もチェックした。以下にレポート。

➤ 市場ローンチ時期
➤ サイズとデザイン
➤ インテリア/インフォテインメント(最新情報!)
➤ リア/トランク(最新情報!)
➤ 装備
➤ エンジンラインナップ

2021年秋に発売される新型DS 4

先代モデルの「DS 4」の終了から3年、2021年初頭に新世代のコンパクトが発表された。
「DS 7クロスバック」や「DS 9」シリーズと同様に、PSAグループの「EMP2」プラットフォームを採用している。
「DS 4」は、次期「オペル アストラ」とともに、リュッセルズハイムのオペルで製造される若いブランドの最初のモデルとなる。
「DS」は、通常モデル、より頑丈な外観の「クロス(Cross)」バージョン、そしてスポーティな「パフォーマンスライン」の3つのバリエーションを一度に発表した。
「DS 4」は、2021年秋にディーラーで販売される予定だが、28,900ユーロ(約387万円)からの価格で、すでに予約注文することができるようになっている。

DS 4は、より大きく、よりたくましく、より角張ったデザインになった

ビジュアル的にも、「DS 4」は従来モデルよりもかなり大きくなっている。
一見するとSUVと見間違えるほど頑丈なフォルムになっている。
フロントには、さらに進化した「DSライトシグネチャー」が採用されており、マトリクスLEDヘッドライト(最上級モデルに標準装備)のデイタイムランニングライトがエプロンにまで続いている。
もちろん、「DS」の特徴である大型グリルも見逃せない。
サイドでは、フラッシュドアハンドルと、シャープなエッジで強調されたCピラーが際立っている。
リヤエンドはさらにかなりワイドに見える。
ボディデザインだけでなく、幅の狭いテールランプがその幅を強調している。
「DSダイヤモンド」をあしらった印象的なパターンは、リアウィンドウの側面にスクリーンプリントされている。
そして、左右のエプロンには、角張ったテールパイプトリムが埋め込まれている。

ルーフはリアスポイラーと一体化しており、オプションでブラックに塗装できるようになっている。また、リアウィンドウには特別なパターンが施されている。

先代モデルと比較して、新型「DS 4」はわずかに大きくなっている。
● 全長: 4.40メートル
● 全幅: 1.83メートル
● 全高: 1.47メートル

厳選された素材を使用したインテリアのDS 4

コックピットもエクステリアと同様に特別なもので、非常に高品質で、様々な種類のレザーが、クールなアルミニウムや美しいパターンと交互に配置されている。
また、アルミ製トリムパーツのザラザラとした表面は「クル ド パリ(Clous de Paris)」と呼ばれ、時計業界ではよく知られている。
また、ドアの収納部にはフェルトが張られているなど、細かな部分にもこだわりが感じられる。
シートはシートシェルをベースにした新開発のもので、我々の最初のシートテストでは非常に快適に感じた。
また、ウィンドウレギュレーターをセンターコンソールからドアパネルに戻したのも使いやすく、良い点だ。
試行錯誤の結果、より良い結果が得られることもあるという好例だ。

遮音ガラスを使用したサイドウィンドウは、室内の静粛性を確保するためのものだ。センタートンネル内: コントロールスクリーン。

DS 4のコックピットには専用のインフォテイメントコントロールを搭載

DSは、インフォテイメントに特別なアプローチをしている。
ボイスコントロール、タッチコントロール、ジェスチャーコントロールに加えて、5インチの独立したスクリーンでも操作が可能となっている。
ここでは、例えば、住所の目的地を手で入力したり、スワイプジェスチャーでメニューを操作したりすることができるようになっている。
この小型スクリーンは、アウディのようにダッシュボードの下部に設置されているのではなく、センタートンネル内に設置されており、角度のある腕でも手が届きやすいようになっている。

小さなスクリーンでインフォテイメントを操作する。その隣のアルミの構造は「クル ド パリ(Clous de Paris)」と呼ばれている。

DSはこれを「フィンガーチップコントロール」と呼んでいる。
ファーストシートテストでは、全体が驚くほど直感的に動作した。
後日おこなわれる大規模なテストでは、走行時の使用におけるシステムの挙動が明らかになるだろう。
楽しみである。
デジタルコックピットとヘッドアップディスプレイは、インフォテインメントシステムの一部でもある。
ヘッドアップディスプレイは、対角線上にある21インチの画像をフロントガラスに映し出し、AR(拡張現実)コンテンツを表示することができるようになっている。

ローディングエッジの高い大型トランク

リアのスペースも、コンパクトカーとしてはかなり良好だ。
レッグルームとヘッドルームは、大人が乗ってもまったく問題ない。
ただし、プラットフォームを共有する兄弟車の「プジョー308」と比べると、空間の感覚はやや窮屈だ。
残念なことに、「DS 4」はプジョーのフラットすぎるシートを受け継いでいる。
プジョーと同様に、USB-C充電ソケットが2つあり、センターアームレストにはスマートフォンホルダーとカップホルダーが付いている。
その後ろの小さなフラップを開けると、トランクへのハッチがある。
最大470リットル(プラグインハイブリッドモデルは390リットル)の容量があり、このクラスでは十分な容量と言える。
残念なのは、ローディングシルの高さがかなり高いことだ。

スペースの状態はコンパクトとしては、かなり良いのだが、スペース感覚はやや窮屈だ。

カメラで制御される新しいシャシーを持つDS 4

「DS 4」は、何よりも技術的な革新でポイントを獲得することが期待されている。
例えば、レベル2の半自動運転が可能なことだ。
例えば、「DS 4」は、カーブで車線を維持したり、速度を調整したりすることができるようになっている。
ただし、ドライバーはステアリングホイールからは手を離さないようにしなければならないのは言うまでもない。
また、カメラで制御されるアクティブシャシーも新しいものだ。
路面とクルマの動きをすべて分析し、各ホイールのダンパーを個別に調整するようになっている。
また、ラジエーターグリルにもカメラが設置されている。
このカメラは赤外線で作動し、夜間や夕暮れ時に最大200メートル離れたところにいる歩行者や動物を識別するようになっている。
また、微細な埃を検知するフィルターシステムにより、室内の空気を良好に保つようにもなっている。

燃焼エンジンモデルのトランクは470リットルの容量が備わっているが、ローディングエッジはかなり高い。

レギュラーモデルに加えて、DSは2つのバリエーションを発表した。
● アンダーライドプロテクション、無塗装バンパー、ルーフレールなどを装備した堅牢な「DS 4クロス」には、トラクションコントロール、ドライビングモード「サンド」「スノー」「マッド」、ヒルディセントコントロールなどがオプションで用意されている。
● 「DS 4パフォーマンスライン」は、ステアリングホイールのカーボンインサート、ブラックペイント、レッドアクセントなど、スポーティな外観となっている。

DS 4にはプラグインハイブリッドモデルも用意される

「DS 4」には、古典的な内燃機関に加えて、「E-TENSE」という名前のサフィックスを持つプラグインハイブリッドドライブも用意されている。
180馬力の4気筒エンジンと110馬力(81kW)の電動モーターを搭載し、225馬力、360Nmのシステム出力を実現している。
そして、12.4kWhのバッテリーにより、純電気での航続距離は50kmを実現している。
また、130、180、225馬力の3種類のピュアガソリンエンジンと、130馬力のディーゼルエンジンモデルもある。
変速は常に8速オートマチックで行われる。

結論:
新しい「DS 4」で、若いブランドは4番目の独立したモデルを発表した。
印象的な外観に加えて、このコンパクトカーには、何よりも充実した安全技術に驚かされる。
もちろん、これらの技術は、実際のテストで証明しなければならないが・・・。
しかし、このセグメントで普通ではないものを求めている人にとって、この豪華なフランス車は、よい選択肢の一つとなるだろう。

「DS」がシトロエンという名前から離れ、ひたすらオリジナルの道を歩むようになって数年が経過したが、世界的に成功しているかというと、なかなか厳しい販売台数となっているらしい。日本ではもちろんだが、ヨーロッパにおいても状況は似たようなもので、苦戦しているという記事を読んだことがある。
まあ「DS」が大ヒットして、街に溢れるという出来事など(失礼ながら)ありえないだろうし、そもそも、そこそこに希少なクルマであるということも「DS」を選ぶようなオーナーにとっても、ブランディングイメージにとっても大切なのではないか。
あまりに多すぎず、でもある程度は売れなくてはいけない、そんな難しいところ立ち位置を「DS」は持っているが、自動車そのものは魅力的な部分も多い。
何ものにも似ていないような内装や、もはや他の車では見かけなくなった楽しいギミックや、コストは大丈夫なのだろうかと心配になってしまうようなディテールの数々など、個人的には大好きな部分である。
もちろん乗ってみても現代の「DS」は他の車に劣る部分など少なく、故障も心配いらないはずである。あとはシトロエンではなく、あえて「DS」を購入するという(本当にいいのかな、という)、ちょっと複雑で微妙な気持ちのハードルと、「DS」を売っているお店を探さなくてはいけない、という部分が壁なのだろうと思う。という外野の意見などは、「DS」を買うと決めているような人には、余計なお節介と大きなお世話で申し訳ないことかもしれないが・・・。

Text: Katharina Berndt and Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: PSA Group