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待望の最強911ついにデビュー 新型ポルシェ911ターボS詳報

2020年3月5日

ポルシェ911ターボS (2020): 価格、馬力、市場ローンチ時期、テスト、データ

従来比さらに70PS!
650馬力ポルシェ911ターボSは992シリーズでもっともパワフルな911だ。

➤ 価格と市場デビュー
➤ デザイン
➤ インテリア
➤ エンジン
➤ ドライビングパフォーマンス

新型911ターボSは7世代目となるターボモデルだ。650馬力を発揮し、現行911(992シリーズ)のうち、もっともパワフルな911となる。これは旧ターボモデルに比べて70馬力もアップしたことになる。
911のトップバージョンとして2020年4月から、ディーラーショールーム(現地)に並び始める。
クーペバージョンは最低216,396ユーロ(約2700万円)から、コンバーチブルは最低229,962ユーロ(約2870万円)もする。
※いずれも現地価格。

911 Turbo Sには4本の四角いテールパイプが標準装備されているが、オプションとして2本の丸いテールパイプを備えたスポーツエグゾーストシステムが用意される。
ターボモデルの識別としては、四角いテールパイプのモデルの方がわかりやすいかと思われる。ワイドなフェンダーを持ち、全幅は1900mmにもなった。

よりワイドなボディを備えた新型911ターボS

言うまでもなく、ターボSは従来から「ターボワイド」なモデルだ。しかし、以前のモデルと比較しても、新型911ターボSは再び大きくなった。
ニューモデルのフロントは幅が45ミリ拡大、リアも左右に20ミリ追加された結果、新しいターボの全幅は1.9メートルにもなった。
ボディ同様、車軸もワイドになった。フロントアクスルは42ミリ、リアアクスルは10ミリ、左右に長くなった。ターボモデル史上初となる前後サイズの異なるタイヤを装着している。センターロック式ホイールは、フロントが20インチ(255/35)でリアが21インチ(315/30)だ。21インチで、315とは!!
ホイールは、強力なブレーキシステムを中心にもって回転する。フロントには、10ピストン固定式キャリパーが420ミリのセラミックディスクを、リアには直径390ミリのディスクを備え、パッドは4ピストン固定式キャリパーによってディスクに押し付けられる。
PASMサスペンションが標準だが、ポルシェはオプションで車高がさらに10ミリ低くなるスポーツサスペンションも提供している。
空力特性があらゆる走行状況に適合するように、空気圧によって作動する、可動式のフロントスポイラーと旧型よりも大きいリアスポイラーの両方によって、速度によって異なるポジションと角度となることにより空力をコントロールする。

911ターボSのセラミックブレーキシステムは巨大だ。フロントには20インチホイールに420ミリのブレーキディスクが装着されている。もはや限界まで空間があいたホイールと、極端に薄っぺらいタイヤにも注目。

初代ターボモデルのようなキルトシート

911 Turbo Sのインテリアは、その標準装備は広範囲にわたってノンターボバージョンのカレラモデルとは異なる。GTスポーツステアリングホイール、カーボンデコール(装飾)インテリア、レザーパッケージ、Boseサウンドシステム、スポーツクロノパッケージのいずれもすべてがターボバージョンには備わっている。
さらには、特別なキルティングを持つシートは初代911ターボを彷彿とさせ、非常に快適で、そのスポーティさにもかかわらず、長距離ドライブにも完全に適している。それは常に超高速であるだけでなく、旅行にも適しているGTカーとしてのスーパースポーツでもある911ターボに、素晴らしくよくマッチングしている。

オールドスクールとモダンの間の素晴らしいバランスはアナログ式タコメーターに象徴される。それ以外はデジタルインスツールメントのクラスターだ。ターボのセレクターももはやつまむほどの大きさと、となった。いたるところ革張りのインテリアが、普通の911と比べて豪華な雰囲気を醸し出すのは、昔から911ターボの伝統。もちろんリアシートも(一応)持っている。

最強の大型パワーユニット

911ターボSの心臓部はもちろんエンジンだ。これは、現行型カレラの6気筒ターボエンジンをベースに新しく開発されたものだ。その結果、911シリーズの最上位モデル用パワーユニットはその排気量を大幅に増加させた。
3.8リッター(3745cc)エンジンから生み出されるパワーデータは印象的なものだ。:992シリーズターボSの最高パフォーマンスは、前世代モデルより70馬力アップの650馬力に向上した。そのエンジンは滑らかに吹け上がり、800Nmでピークに達する(以前より50Nmのプラス)。パフォーマンスと出力の向上は、従来通り可変タービンジオメトリーを備え持つ、より大型のターボチャージャーによって可能になった。
その圧倒的なパワーを、8つのギアを備えたPDKによって前後に伝達し、4輪を的確にコントロールしながら地面を蹴る。

もちろんカブリオレモデルも用意される。新しいターボのサイドフレッシュエアインテークは、エアフィルターとチャージエアクーラーの両方に空気を供給する。21インチ、315のリアタイヤがなんとも迫力だ。

ダブルフロントライトは、ターボバージョンと識別できる明確な特徴だ。これに迫られたら、あなたがブガッティ・シロン、マクラーレンF1にでも乗っていない限り、道を譲った方が賢明だろう。

9秒未満で0から200km/hまで加速

911ターボSの走行性能は非常に優れている。1640kgターボ911は、静止状態から100km/hまで加速するのに2.7秒しかかからない。これは、先代モデル(2.9秒)よりも5分の1秒速い。しかし、0〜200km/hの加速度はさらに印象的なものだ。992ターボSは、991ターボSと比較してさらに1秒の短縮となる。公式声明によれば、スタートから8.9秒後に200km/hに達するとのこと。しかしこれはポルシェというメーカーの常で、控えめなものだ。つまり、テスト条件次第では、911ターボSはさらに速くなる潜在能力を秘めているということだ。最高速度は、一応紙の上には、ターボSで330km/h達すると書いてある。

オプションの丸型2つのマフラーをチョイスするとこんな感じ。角型4本とどちらを選ぶかはあなた次第。