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【チューニングカー】ロールスロイスのフィーリングを備えたVWゴルフGTIとは?

2021年6月2日

マンハートVWゴルフGTI 290。チューナー、マンハートがチューニングしたVWゴルフ8 GTIでロールスロイスのフィーリングが味わえる?? マンハートがVW Golf 8 GTIをチューニングし、通常の対策ホイール、ローダウン、パフォーマンスアップに加えて、チューナーは特別に豪華なおまけを用意している。以下に詳細をお届け。

第8世代の「ゴルフ」では、「R」と「GT」の派生モデルが生まれ変わった

当然のことながら、チューナーたちは、ヴォルフスブルクのホットハッチに、独自の解釈を加えており、そのほとんどが「より多くのパワー、より多くのダイナミクス」という信条に基づいている。チューンアップメーカーであるマンハートは、「GTI 290」にも当然この2つを採用している。さらに、このチューナーは、ロールスロイスのスタールーフライニングに似た、LEDを散りばめたルーフライニングを採用、装着している。

ゴルフGTIクラブスポーツとほぼ同等のパワー

しかし、GTIの場合、より重要なのはパワーだ。ベースモデルは2リッターのターボ4気筒から、最高出力245馬力、最大トルク370Nmを発揮する。マンハートは、追加のコントロールユニットを介して、「EA888 evo4」エンジンを、290馬力、425Nmのトルクにまで押し上げているので、「マンハートGTI」は300馬力、400Nmのクラブスポーツを脅かす存在になり得るということだ。ただし、チューナーはパフォーマンスの数値を公表していない。加えて、H&R社製のスポーツスプリングにより、「マンハートGTI」の車高は40mm低くなっている。また、8×19インチのホイールによって、より良く見えるようになっている。ヴェンチュリースタイルのホイールには、225/35のタイヤが装着されている。さらにエクステリアパーツとしては、リアディフューザー、カーボンラップされたテールパイプトリム、レッドトリムストリップなどが用意されている。

赤色のトリムストリップは、GTIの典型的なカラーを継承しており、黒色のゴルフには特に印象的に映る。

LEDヘッドライナーの価格: 1,990ユーロ(約26万円)

マンハート社は、スポーツステアリングホイールやアルミペダルの代わりに、前述のLEDヘッドライナーでインテリアを強化している。ロールスロイスのように、きらめく星空を模したものと思われる。しかし、1,990ユーロ(約26万円)という価格は、星空の魔法に5桁の(日本円で1,000万円以上)費用がかかることもあるロールスロイスに比べて格段に安い。パフォーマンスアップグレードの価格は1,499ユーロ(約20万円)で、ホイールは1,990ユーロ(約26万円)と表示されている。ディフューザー、トリムストリップ、テールパイプトリムは合わせて1,998ユーロ(約27万円)、H&Rスプリングは349ユーロ(約4万6千円)となっている。マニュアルのオリジナル「VWゴルフ8 GTI」は36,380ユーロ(約487万円)から入手可能だ。

車の中で星空が見られるなら、アンビエントライティング(夜間に使用する車内灯)は必要ない(?)のではないだろうか。

ロールスロイスのフィーリングなどと書いてあるので、いったいなにかと思ったら、それはこの部分だけだったらしい。最初は内装が全部レザーだったり、ウッドパネルや、ラクダの毛で職人が描いたボディストライプを予想したりしたのだが、それはあっさり裏切られた。それにこのLED部分も本家本元のロールスロイスに備わるアレ、とはまったく異なる質感と見た目で、正直苦笑した次第である。それ以外の部分に関してはなかなかいい感じでまとまっているし、乗ってみればきっと素晴らしいフォルクスワーゲン ゴルフGTIのさらに高性能車となっているのだろう。せっかくだったら、この装備なしで勝負すりゃあいいのに、とは余計なお節介なのだろうか。

Text: Moritz Doka
加筆:大林晃平
Photo: Manhart