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お勧めのユーズドバイク5台 ドイツから1台 オーストリアから1台 日本から3台 さすがバイク大国ニッポン

2021年5月24日

話題の中古バイクをおすすめしたい。少ないお金で素晴らしい外観、しかもロックな感じ。5つの価格帯で5台のホットな中古バイクを紹介する。BMWからKTMまで、オールラウンドなものからスポーティなものまで、1,500ユーロ(約20万円)から入手可能となっているバイクたちを紹介しよう。

巨大な中古市場の中から、5台のバイクをピックアップした。
「BMW R 1150 GS」、「ホンダXL600Vトランザルプ」、「スズキGSF600バンディット」、「ヤマハYZF R1」、「KTM 690デュークIII」の5台だ。
これらのバイクのキャラクターは全く異なるが、多くのファンを持っていることは共通している。

そして候補者たちの魅力は、年齢を重ねてもまったく衰えないところが売りだ。
これらの手入れの行き届いた中古モデルを、リーズナブルな中古料金で自分のガレージに入れるのは掛け値なしにいいアイデアだと思う。
なぜなら、「BMW GS」のような伝説のモデルでさえ、20年弱で価格が半分になってしまっているからだ。
「GSアドベンチャー」は新車時になんと11,200ユーロ(約150万円)もしたのだから、手に入れる価値はある。
少ない予算でも、ライディングの楽しさは十分に味わえる。
「600バンディット」なら、1500ユーロ(約20万円)で購入できる。
その他の候補も、低価格で素晴らしい風景と楽しいライディングを提供する。

1台目: BMW R 1150 GS
5,000ユーロ(約67万円)から。
冒険心を具現化したツーリングアイコン。
特に、ロングサスペンショントラベルと分厚いエンジンプロテクションを備えた「アドベンチャー」バージョンがお勧めだ。
2003年からはデュアルイグニッションにより、部分的なジャーキングが解消された。
長所: 非常に安定した価値、広いレンジ、高トルクで頑丈なエンジン。
弱点: スロットルボディの欠陥、変速の緩慢さ。
車両データ: 2気筒ボクサー、排気量1130cc、最高出力85馬力、最大トルク98Nm、車両重量265kg、燃料タンク容量22.5L、製造期間1999年から2003年。
代替モデル: スズキV-ストロームDL1000、98馬力、2002年製造、3,500ユーロ(約46万円)から。

中古では、BMWのアイコンモデルであるGSが手頃な価格で手に入る。それは、可能であれば是非にも入手し、大切に維持されるべきものだ。 ©BMW

2台目: KTM 690 Duke III
4000ユーロ(約53万円)から。
コンパクトで軽量、ハンドリングを重視したモデル。
ABSは2012年からオフにできるようになっている。
低いシート高のおかげで、スーパーモトクロスというよりはネイキッドバイクのようだ。
単気筒エンジンは、パワフルかつスムーズな走りを実現している。
スロットルレスポンスは3段階で調整可能。
長所: 非常に機敏なハンドリング、安定した価値、パワフルな単気筒。
弱点: デジタルディスプレイのセグメント不良、燃料タンクの小ささ、高いオイル消費量、ややぎこちないトランスミッション。
車両データ: 単気筒エンジン、排気量690cc、最高出力68馬力、最大トルク70Nm、車両重量150kg、燃料タンク容量14リットル、製造期間2008-2011年。
代替モデル: ヤマハMT-07、75馬力、2014年製造、5,000ユーロ(約67万円)から。

KTMデュークは、特にコーナリングアーティストに楽しんでもらいたいシャープなビーストだ。 ©KTM Sportmotorcycle

3台目: ヤマハ YZF R1
3000ユーロ(約40万円)から。
ヤマハのミニマムで俊敏なスーパースポーツバイクは、モデルRN09(2002年)以降、均一なスロットルレスポンスで手なずけられるようになった。
それ以前は、爆発的なパワーデリバリーが多くの事故を引き起こしていた。
長所: 究極のドライビングパフォーマンス、効果的なブレーキ、技術的な信頼性。
弱点: 事故のダメージが隠蔽されていることが多い。そのためオリジナルの個体を見つけるのが難しいこと。
車両データ: 直列4気筒、排気量998cc、最高出力152馬力、最大トルク105Nm、車両重量174kg、燃料タンク容量17リットル、1997年から製造。
代替モデル: カワサキ ニンジャZX9R、143馬力、2001年製、3000ユーロ(約40万円)から。

2002年からのスロットルレスポンスの向上により、YZF R1は乗りやすくなった。©Yamaha

4台目: ホンダXL600Vトランザルプ
2500ユーロ(約33万円)から。
パワフルなV2エンジンを搭載し、ロングサスペンショントラベルによりオフロード走行も可能な万能モデル。
走行距離が多いことは珍しいことではないが、しっかりと手入れをすれば心配はない。
長所: しっかりとしたシャシー、振動の少ないエンジン、非常に耐久性の高いドライブ。
弱点: 弱いブレーキ(PD10のみフロントに2枚のブレーキディスクを装備)、1997年当時の製造品質の悪さ。
車両データ: V2、排気量583cc、最高出力50馬力、最大トルク51Nm、車両重量205キロ、燃料タンク容量18リットル、製造期間1987年から2012年。
代替モデル: アプリリア ペガソ650、49馬力、2001年製造、2500ユーロ(約33万円)から。

トランザルプは、典型的なホンダだ。派手な見た目とはかけ離れた堅実なパフォーマンスを提供する。 ©Honda

5台目: スズキGSF600バンディット
1500ユーロ(約20万円)から。
「バンディット600」はオールラウンダーとしてだけでなく、初心者向けのバイクとしても適している。
Sとして、スズキはフロントを偽装したものまで用意している。
2004年以降に製造された後継モデルの「650」のみABSを装備している。
長所: 初心者に適したハンドリング、速い性能、リーズナブルな価格と幅広いラインナップ。
弱点: ABSの備わらないブレーキシステム、柔らかすぎるサスペンション。
車両データ: 直列4気筒、排気量599cc、最高出力78馬力、最大トルク54Nm、車両重量220キロ、燃料タンク容量20リットル、1995年から2004年まで製造。
代替モデル: ホンダ・ホーネット600、94馬力、1998年製造、1800ユーロ(約24万円)から。

オールラウンダーのスズキ バンディットは、ビギナーにも熱い視線が注がれている。ABSが付いていないことだけが気になる。 ©Suzuki

Text: Stefan Novitski