36億円を超えるのか?日本にあった新車状態のフェラーリF50がオークションに出品される!走行距離はたったの170km!
2026年10月31日
フェラーリF50(1997年): 製造から29年が経過したフェラーリF50の新車状態の車両が競売にかけられる。F50ほど短期間でこれほどの価値上昇を遂げたフェラーリは他にない。走行距離はわずか170㎞だ。
購入から30年近く経つにもかかわらず、新車同然のコンディションを誇る「フェラーリF50」。このオークションに出品される希少な「F50」には、世界中のコレクターが胸を躍らせるに違いない。これほど絶好の機会は、そう簡単には巡ってこないだろう。新記録価格の達成が期待される!
2026年10月31日、「ブロード アロー オークションズ」はラスベガスでのオークションにおいて、おそらく最高級の「フェラーリF50」の1台を出品する。この「F50」を特別なものにしているのは、新車同然で、実質的に手つかずの状態であることだ。クラシックなカラーコンビネーションである「ロッソ コルサ」に、赤いシート中央帯をあしらったブラックレザー内装を備えたこの「F50」は、生産後期に製造された車両だ。349台生産された「F50」のうち334番目の車両は、1997年8月6日に完成し、サリー州エガムにある英国のディーラー、「Maranello Sales Ltd.」を通じて初代オーナーに引き渡された。

しばらくして、この「F50」は小さな世界一周の旅に出た。英国から日本へ売却された後、2015年にドイツへやって来たのだ。その後数年間、カッセルにある名門フェラーリディーラー、「エバーライン オートモービル」で数回にわたりメンテナンスを受け、直近では2025年に整備が行われた。
29年で走行距離たったの170キロメートル
今回のオークションに備えて、この希少なフェラーリは米国へ輸出され、現地で新たなメンテナンスと「フェラーリ クラシケ検査」を受けた。特に注目すべき点は、所有者が数回変わっているにもかかわらず、この「F50」は実質的に一度も走行されていないことだ。29年が経過した現在でも、走行距離計にはわずか106マイル(170キロメートルに相当)しか表示されていない。

「F50」のような車は走行するために作られたとはいえ、新品同様の個体はコレクターの間で非常に人気がある。ましてや、もともと需要の高い特別仕様車であればなおさらだ。「F50」は、価値がどれほど急速に高まる可能性があるかを如実に示す好例だ。数年前までは「F50」が100万~150万ユーロ(約1億8,000~2億7,300万円)で出回ることが散見されたが、ここ3~4年で価格は文字通り爆発的に高騰した。現在では500万ユーロ(約9億1,000万円)を超える落札価格が当たり前となっており、「F50」は先代モデルである「F40」を大幅に上回る価値を確立している。
フェラーリF50はわずか349台しか製造されなかった
その理由の一つとして、フェラーリ創立50周年を記念して市場に投入された「F50」は、製造台数がわずか349台と、「F40」に比べてはるかに希少であることも理由の一つに挙げられるだろう。発表当時、「F50」はフェラーリが提供できる最高のモデルであった。4.7リッターのV型12気筒自然吸気エンジンは、その基本設計において、1993年まで使用されていたF1エンジンに由来している。公道走行用に、最高回転数は15,000回転から8,500回転に制限された一方で、排気量は3.5リッターから4.7リッターに拡大された。その結果、最高出力520PS、最大トルク471Nmを発揮する。「F50」は0から100km/hまで3.9秒で加速し、最高速度は325km/hとされている。

これまでの「フェラーリF50」の公式最高落札価格は9,245,000ドル(約15億1,618万円)で、これは2025年8月に、ファッションデザイナーのラルフ ローレンが所有していた「F50」をあるコレクターが落札した際の金額だ。これは「ジャッロ モデナ(Giallo Modena)」カラーで工場から米国へ出荷されたわずか2台のうちの1台だが、2025年時点で走行距離はすでに8,626キロメートル(それでも9千km弱)に達していた。

Photo: Jorge Guasso / Courtesy Of RM Sotheby´s
このF50は2,000万ドル(約36億円)の大台を突破するのだろうか?
ここで紹介する新車同然の「F50」の推定価格は、信じられないほどの2,000万ドル以上(約36億円)とされている。もしこの価格が実際に達成されれば、ナンバー334はこれまでの「F50」の中で最も高価な一台となるだけでなく、ゆっくりと、しかし確実に伝説の「マクラーレンF1」に追いついていくことになるだろう。

価格にはもちろん、いわゆるフライトケースからスケドーニ(Schedoni)製の純正ラゲッジセット、さらには希少なトッズ(Tod)のドライバースニーカーに至るまで、すべての付属品が含まれている。
結論:
自動車愛好家のひとりとして、ほとんど走行されていない「フェラーリF50」を見ると、胸が張り裂けるような思いがする。しかし、まさにそれこそが、世界中の多くのコレクターが求めているものなのだ。この「F50」が、非常に楽観的な推定価格に達するかどうか、非常に興味津々だ!
Text: Jan Götze
Photo: Broad Arrow Auctions

