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クラシックカーイベントが次々にキャンセルか延期 心が痛む あの楽しい時間と空間が一日も早く戻ってきますように

2021年4月25日

ボーデン湖クラシックラリー2021、開催延期。次回の「ボーデンゼー クラシク ラリー(通称ボーデン湖クラシックラリー)」は、コロナウィルスの影響で2021年の開催をあきらめ、2022年に開催を予定。第9回「ボーデンゼー クラシク ラリー」は、2021年7月29日~31日に予定されていたが、先日延期されるとの発表があった。新しい開催予定日程は一年近く先の2022年5月となっている。

残念なことに、今年も多くの旧車ファンからの落胆の声が聞こえてきそうだ。
2021年7月29日~31日に予定されていた、第9回「ボーデンゼー クラシク ラリー」は、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響により、2022年5月5日から7日へと10か月近く延期ともなった。
ボーデン湖畔の美しい風景の中を走る新しいルート、エキサイティングなスペシャルステージ、多彩なサポートプログラムなど、「ボーデンゼークラシック」のラリーチームが準備していた、クラシックラリーイベントを心待ちにしていたファンからの嘆きの声や失望のため息が聞こえてきそうだ。

新車旧車を問わず、自動車のイベントは自動車好きにとっては、ひなが一日、飽きもせず、朝から晩までクルマ談義に花を咲かせながら楽しめる極上&スペシャルな1日なのだ。
ここ日本でも、多くのクラシックカーイベントが、2021年も開催の中止や延期を余儀なくされ、多くの自動車愛好家やファンの人々が辛く悲しい想いをしているだろう。

コロナ禍でクラシックカーのイベントがキャンセルされたり、延期されたりして、悶々とした日々を送っておられる皆様へ。
以下、楽しい&希少で珍しいクラシックカーの数々をリストアップしたフォトギャラリーで、少しでも鬱憤が晴らせますように祈ってやみません。

通常、クラシックカーイベントやラリーでは参加モデルの多様性が求められるが、これは特に沿道の観客にとっても同じだ。例外的なクラシックカーや希少なブランドには最高の賞賛が与えられる。プジョー205カブリオレもその1台だ。1980年代、205はその魅力ですべての批判に対抗した。
大林晃平: 「205」がクラシックカー、と言われると、こんなのまだ街中に普通に走っているじゃん、と言い返したくもなるが、40年近くも昔の車になってしまっていたのだった。そういわれてみれば、そろそろ土に還り始めたのか、街で見かけなくなった。今見ても新鮮で小粋なデザイン。プジョーが大きく変わり始めたのはこの「205」からといってもよい。
Photo: Christian Bittmann
観客の人気者、シトロエン メアリ(1968~1987)。ほぼ全員のお気に入りだ。
大林晃平: 「2CV」のメカニズムにFRPのボディを載せた「メアリ」。海辺でも錆びないので大人気。少数ながらちゃんと作っているお店がまだ存続していて、新車でも買えます(ただし相当高価)。ニースやアンディーブあたりの海岸で、お洒落なクルマの筆頭にあげられるのは、まさしくこういう自動車。
Photo: Christian Bittmann
フランスの日常的なクラシックカーといえば、ダック(鴨)のシトロエン2CV(1949~1990)だ。写真はチャールストンバージョン。
大林晃平: 最終モデルから30年が経過するが、まだまだ存在数も多い「2CV」。消耗パーツ類もちゃんと専用サイトなどで小物から(ほとんどすべてのパーツを)購入できるので、こういう人気(?)クラシックカーは強い。ミシュランXも数年に一度、ちゃんと復刻生産しているのが心強い。そう、クラシックカーの悩みどころの一つはタイヤ、なのである。
Photo: Sven Krieger
ルノーR4(1961~1992)は、常に優れたダック(カモ)だった。飾り気のない質素さで多くのバイヤーの共感を得たが、今日では決して安くないアイキャッチャーとなっている。
大林晃平: 「キャトル」もまだたまに見かけるが、決して古臭くは感じないし、この大きさが新鮮でもある。とはいってもパーツの入手などは「2CV」よりもハードルが高く、特にプラスチックパーツなどが入手困難。フロントドアの窓は引き戸のように開くが、はさむとえらく痛いのでご注意あれ。(笑)
Photo: Uli Sonntag
スタイリッシュでありながら希少性の高いクーペである「ルノー17TS(1971~1979)」もみんなから大歓迎される1台だ。
大林晃平: めったに見ない、というよりも見たことがある人のほう少ないと思われる「17TS」。実は日本にも数台が入荷され、2021年4月現在、1台中古車で発売中。欲しい人は急げ!
Photo: Christian Bittmann
ライレー スポーツ(1936)やワンダラーW25(1937)のような戦前の名車は、常にスペシャルゲストで、いつも特等席が用意される。
大林晃平: こういう形のクルマをクラシックカー、というのだと個人的には思う。ライレーもワンダラーももうじき80歳。簡単に解説すればライレーはライレー一家が作ったメーカーだったがその後BLの一ブランドとなった。一方のワンダラーは、ホルヒ他4つのメーカーと一緒にアウディのフォーリングスの一つとなるメーカー。
この写真からも英国とドイツの違いのようなものが感じられて興味深い。
Photo: Privat
Photo: Markus Heimbach
「シンガー ガゼル コンバーチブル(1956~1970)」や「ローバー3500(1963~1977)」のような、オリジナルの英国車に対しては、参加申し込みの審査基準も緩む。上質なクラフトマンシップ、個性的なタッチ、しなやかな乗り心地、これらはすべてのクラシックカーに備わっている3つのクオリティーだ。
大林晃平: 「シンガー」は「MG」と同じころに全盛となっていた英国のメーカーで、その後ルーツ → クライスラー → プジョーという変遷をたどり、会社(というかブランド)が身売りされた悲運のメーカーである。「ガゼル」は4人乗りのいかにも英国車といった雰囲気のコンバーチブルだ。
一方の「ローバー3500」はソリハルシトロエンと呼ばれ、上質な内装と作りを誇り、日本でも英国紳士を目指すエンスージャストを中心に愛された。
Picture: Charlie Magee
ローバーSD1(1976~86): よりによって、保守的な英国人が、あえて6気筒、あるいはV8の高級車クラスに、近代的な5ドアハッチバックセダンで参入したのである。今となってはなんとも珍しいことだ。
大林晃平: 今見ても斬新でスタイリッシュな「SD1」だが、このころのローバーは品質最低。数々のトラブルが相次いで発生し、とある自動車雑誌の購入した長期テスト車などは、納車の日に速攻で入院したり、毎月トラブルが発生していた。内装など今見ても新鮮で大好きなのだが、品質が伴わないことが実に惜しい。
Photo: Marcus Gloger
「MGマグネット(1953~68)」も見応えのある英国車だ。
大林晃平: こういうのを英国車っていうんだ!という解説ですべて事足りる雰囲気の「マグネット」。なんとも牧歌的で優しいデザインだが、当時はこの手のクルマでラリーに出る人も多く、ドアにゼッケンを大きく貼って活躍していたものである。フェンダーミラーが今となっては、とってもかわいい。
Picture: Privat
80年代のフランス車は現在ではどれほど希少性な存在なのか? 「ルノー フェーゴ(1980-1986)」は、クラシックカー愛好家の間で秘密取引までされている現在では非常に希少な存在だ。
大林晃平: 「フェーゴ」ももう40年というのも信じがたいが、確かにめったに見かけることはなく、大半が廃車になってしまったのだろう。ソフトなシートとスタイリッシュなデザインのクーペ。世界で最初にリモコンキーを採用したクルマ、と覚えてあげて欲しい。日本にも少数が輸入されたが、おそらくほぼすべてが土に還ったかと思われる。
Photo: Werk
「シトロエン メアリ」のようなルノーのモデル。誰か「ルノー ロデオ(1970~1987)」を持っている人はいないだろうか? 「R4」または「R6」のシャシーにGRP製のボディを載せたミニマルなランナバウトである。オプションでR12エンジンを搭載することもでき、ファンモビルとしては十分なパワーを持っていた。
大林晃平: 珍車の中の珍車。さすがに見たこともないし、今後日本のどこかで遭遇することもおそらくないだろう。写真ではフロントドアがついていないが、ちゃんと本当はつくのでご安心あれ。ただ、この幌と骨のきゃしゃな感じで風圧に耐えられるんだろうか、と心配になってしまう。
シトロエン ダイアン(1967~1980): シトロエンは、中期的には「2CV」の旧型モデルを現代の「ダイアン」に置き換えようと考えていた。これが失敗したのは、ファンは彼らの「ダック(アヒル=2CV)」をこよなく愛し、後継モデルを卑下し、謗ったからだ。今日では、「ダイアン」は高級なアヒルとみなされている。
大林晃平: 「シトロエン2CV」の豪華バージョンとして登場した「ダイアン」だったが、当たり前のように、そんなもの誰も望まず、あっという間に姿を消した。豪華版といっても、少しも高性能ではないので、中身は「2CV」とまったく一緒、おんなじだった。
Photo: Sven Krieger
タルボット マトラ ランチョ(1977~1984): 高い実用性とスマートなスタイリングを備えた革命的なレクリエーション用大型車。そして、すべてのSUVの先駆者となった。
大林晃平: 今の世の中に存在していたら、なかなか人気を博すと思われる「ランチョ」。あの「マトラ」もこういうのを作っていたのである。当時ミニカーもちゃんと出ていたし、グラスエリアなどもスタイリッシュだが、写真の一台のようにフロントバンパーが曲がっている部分などはご愛嬌として許してあげて欲しい。もちろん特別な機構を持っていないので、走行性能は「普通」のクルマだ。
Photo: Christian Bittmann
「ダットサン240Z」やその仲間たち以外のクラシックな日本車はどこにあるのか? 初代「トヨタ スターレットP6(1978~1984)」のような日本のヴィンテージカーも、クラシックカーラリーのゲストとして歓迎されるだろう。
大林晃平: オベ アンダーソンのCMで人気者になった「スターレット」。CMがあまりに過激だったので、撮影中に転倒したと都市伝説になったほど。実際には問題なしのドライビングだったそうだ。もちろんFRである。現在の「ヤリス」よりはるかにシンプル、スタイリッシュで格好いいと感じてしまうのは贔屓目だろうか。チェックのシートも、鉄チンのホイールも小粋だ。
Photo: Werk
ダイハツ シャレード: 小型だが、高い信頼性。しかし今やほとんど絶滅危惧種だ。
大林晃平: 5へ―べー(平米)カーとして名をはせた「シャレード」。ダイハツ渾身の3気筒エンジンで日本でもなかなかヒットした。リアシートの広さは特筆すべきで室内はスターレットよりも広々していた。この写真はマイナーチェンジ後の「シャレード」で、マイナー前の顔つきのほうがずっとかわいかった。ちなみに日本でのCMキャラクターはセーラだった(懐かしい!)。
Photo: Werk
「ダットサン(日産)チェリー(E10系、1972~1977)」は、バロック調のニッポンデザインで、技術的にもしっかりしたコンパクトカーとして成功した。まだ持っている人は存在するだろうか?
大林晃平: 日産の知恵を結集して作ったFWDカーが「チェリー」。この後「チェリーFⅡ」に発展するが、ツーペダル式MT(電磁クラッチでシフトに触ると切れる)を採用するなど、技術先取りポイント多し。ちょっと猫背のデザインも今となっては、なかなか愛らしくて好感が持てる。ホイールデザインなども、なかなかいかしているし、日産らしい小型車の一台。
Photo: Werk
ダットサン(日産)ローレル(1978~1981): シェビーの顔を持つ小太りシップ。
大林晃平: スカイラインで知られる、桜井新一郎一家が生み出した高級4ドアが「ローレル」だ。ハードトップとセダンがあり、「ホフブロー」の飛行船の前に佇む写真の「ローレル」はセダンだ(カッコいい写真だ)。エンジンはもちろん、L20である。当時は決まり文句のように、重い、回らない、丈夫、と言われたが、いったいぜんたいどんなに回らなかったのか、今ちょっと味わってみたい。
「ホンダS800(1966~1970)」は、欧州では比較的珍しいクラシックカーだ。オリジナルの状態で残っている個体はほとんどない。ラリーへの参加は大歓迎されるだろう。
大林晃平: ホンダのクラシックオープンカーといえばやはりこの車。世界的に愛好家が多く、おそらく地球の終わりまで愛され続けられそうな空気さえ感じる。写真は日本で写されたものだが、おそらく徹底的にホンダ社内でレストアされたと噂される都市伝説の一台。今から半世紀後、ホンダS660も、世界中で同じように愛されていることを願う。
Photo: Werk
テールゲートのフレームから「ダイビングゴーグル(水中眼鏡)」と呼ばれて親しまれていた、ホンダがドイツで販売しなかった「ホンダZ600(1970~1974)」も、希少なモデルだ。
大林晃平: 水中眼鏡とあだ名、された「ホンダZ」。写真は左ハンドルの輸出仕様で、ウインカー位置が正式でないため、ちょっと表情が険しいが日本オリジナルはもうちょっと柔和な表情。こういう珍しいホンダもまだまだ世界で愛されていることが嬉しい。そしてそれだけ世界中にはホンダの熱烈なファンがいるのである。F1やめちゃうなんて公式発表しないで、いけるところまで頑張って続けていりゃいいのに。
Photo: Roman Raetzke / AUTO BILD
2トン近い車体に、魅惑的な美しさのスポーツルーフを搭載した、「フォード グラン トリノ(1968~1976)」のようなアメリカンレジェンドは、どこでも注目を浴びる。
大林晃平: このカラーリングは、言うまでもなく、刑事ドラマ「スタスキー&ハッチ」のカラーリング。サンフランシスコのマンダリンオリエンタルの前に止まっていることを考えると、撮影車かも(数年前にベン スティラーとオーウェン ウィルソン主演で「スタスキー&ハッチ」はリメイクされているので、その時のクルマかも)。
Photo: dpa
「シボレー カプリス(1966~1990)」は、野太いV8、マシュマロのようなシャシー、XXLサイズの豪華なシートを備えた「アメリカ流のドライブ」の典型だ。
大林晃平: こういうのがアメリカのセダン。これからしてみたら今のアメリカの自動車はこまっしゃくれて、妙にちんまりしたヨーロッパ車の亜流のようなものだ。こういう普通のアメリカ車を自然に日々の足として使う毎日、それこそが本当の自動車生活の姿なのではないかと思う。
Photo: Werk
珍しいBMWはいつでもどこでも常に歓迎される。例えば、「BMW 2800 CS」は、素晴らしいサウンドとレーシングルックでクラシックラリーの観客を魅了する。
大林晃平: おそらくどこかのサーキットか、イベント走行時の写真。昔のBMWというのは、こういうレースのイメージをどこかに必ず持った、スポーティで洒落たセダンとクーペのメーカーだった。運転席の窓のネットも、昔はこうだったこうだったと思い出す大切な演出だ。それがいつの間にか、フルラインナップSUVメーカーになっていようとは・・・。
Photo: ebay
BMW 1802ツーリング(1973): 2シリーズは軽くて速いというBMWの伝統を築き上げた。これもめったに目にすることのないモデルだ。
大林晃平: マルニーはまだまだ熱狂的な愛好者が存在するが、こういう普通の(というか、これはツーリングボディなので、かなりの珍車)モデルは、本当に見かけなくなった。明るそうな広いグラスエリアと、威圧感がなくシンプルなデザイン。このころのBMWとメルセデスベンツはまったく対照的な自動車を作っていたことがわかる。
Photo: Privat
しかし、VW 411ヴァリアントやVWゴルフ1のような「エブリデイヒーロー」も、クラシックラリーでは大歓迎される。
大林晃平: さすがに「411ヴァリアント」を日本で見かけることは皆無だが、ゴルフⅠは愛好者も多く、イベントなどでも遭遇する機会も多い。「411」はリアエンジン、「ゴルフ」はFF、と対照的なレイアウトを持つが、いずれもフォルクスワーゲンらしい実用性本位のデザインを持ち、ドイツらしいバウハウス調ともいえる雰囲気を持っているといえよう。
Photo: Werk
ボルボ262Cベルトーネ(1977~81): この高貴な6気筒クーペのオーナーは、いつクラシックカーラリーに参加するだろうか?
大林晃平: 「262C」というネーミングからもわかる通り、2ドアクーペのボルボである。デザインと製作はベルトーネが担当し、内装も普通の4ドアよりも豪華だ。この写真ではわかりにくいが、ビニールトップが張られている。なんともしっかりしたつくりのヘッドライトワイパーが懐かしい(法律上必要だったのである)。
Photo: Uli Sonntag
ボルボP1800(1961~1772): おそらく史上最も美しいボルボだろう。
大林晃平: 真四角なボルボとは似ても似つかない優雅なデザインの「P1800」。メッキ類の処理などもレトロで、ちょっとこの角度からだと「少年ジェッター」の流星号のよう。ロジャームーアもこの車の愛好者だったと言われている。
Photo: Richard Newton
アウディ100 C3: 1982年に発売されたインゴルシュタットの車は、オプションの全輪駆動が印象的だっただけでなく、当時のクラスで最も低いCd値を誇っていた。お久しぶり!
大林晃平: アウディが空力、クアトロシステム、5気筒エンジンなどを前面に売り出し、革新的自動車に変貌しつつあったのはまさにこの時代。仕掛け人はもちろん、ピエヒである。穴のあいたヘッドレストも当時のアウディの定番で、この分だけ視界が確保されるため、と言われていた。高性能版の「200」もあり、そちらは顔つきもアグレッシブだった。
Photo: Werk
オペル カリブラ(1989~1997): 「マンタ」の息子が本格的な2ドアモデルとなり、ゆっくりと、しかし確実に90年代のカルトクーペへと進んでいく。理想的なラリーカーで、2019年にはHナンバープレート(クラシックカー用ナンバープレート)を取得した。
大林晃平: 世界で一番美しい、と評された「カリブラ」。なにとどう比較して、世界一なのかは今でもさっぱりわからないが、確かにまとまったデザインのクーペである。ただし個人的には、妙に眠いライトの処理とかおおざっぱ?なグリルデザイン、そしてバランス的には短いホイールベースなどから、世界一というのは過大表記のような気もする…。それでも30年前のデザインだが少しも古臭く感じないのは、優れたデザインというべきだろう。
Photo: Werk
フィアットX1/9(1973~1990):
1973年、ベルトーネが大胆なスタイリングを施したユニークなタルガは、角張ったウェッジシェイプを強調し、スポーツクーペの中でも際立っていた。これまた大人気な1台だ。
大林晃平: 日本でも人気を博し、街で結構見かけた記憶のある「X1/9」。この車もデザインの妙で、40年になるというのに少しも古臭く見えない。だがこの当時のフィアットの防錆処理技術は最低に近く、ピラー周辺からグズグズに錆びてくるのが一般的な朽ち果て方だという。そういえば当時、水没したクルマを改修して新車として販売していたと言われていた問題、あれは都市伝説だったのだろうか。
Photo: Angelika Emmerling

Text: autobild.de
加筆: 大林晃平
Photo: AUTO BILD / Matthias Brügge