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アルファ ロメオ ジュニア購入ガイド:電気とガソリン、どちらを選ぶ?アルファ ロメオ ジュニアは電気自動車か、ガソリン車か?

2026年10月8日

アルファ ロメオ ジュニア(Alfa Romeo Junior)の2モデルを、パワートレインとコストの面から比較する。万能型のイブリダと、力強い走りのエレットリカが対決する。

デザイン、情熱、伝統。ミラノの十字架と王冠をかぶった蛇をエンブレムに掲げるこのブランドほど、これらの要素を体現するブランドはそう多くない。

2024年から、そのエンブレムをまとうことを許されたのがジュニアだ。一時は「ミラノ」と呼ばれていたが、それはまた別の話。ここでは、ハイブリッドと電気自動車のどちらが、よりアルファ ロメオらしさを体現しているのかを探っていこう。

どちらのアルファ ロメオ ジュニアが、どんな人に向いているのか?

アルファ ロメオ ジュニア イブリダ(Alfa Romeo Junior Ibrida): アルファ ロメオのデザインを気に入りながらも、航続距離や日常の使い勝手では妥協したくないドライバーに向いている。
アルファ ロメオ ジュニア エレットリカ(Alfa Romeo Junior Elettrica): 主に市街地を走り、より快適で滑らかな走りを好むドライバーに向いている。

走り出すと、明確な違いが見えてくる

8C コンペティツィオーネやジュリア TZを思わせるデザインによって、イタリアらしい雰囲気を醸し出す。少なくとも、カタログはそう約束している。しかし、実際の走りでは、その約束がいつも果たされるわけではない。走りを例えるなら、エレットリカはおいしいエスプレッソ、イブリダは温めたミルクだ。

走り出す前からいら立たされるのは、スタートボタンの反応だ。1秒で済むはずが、1分もかかるように感じられる。電気モーターが気持ちのいい加速をもたらす一方、ハイブリッドが本当に生き生きとしてくるのは、速度が上がってからだ。

電気自動車の強み:テストでは、エレットリカのほうが全体として滑らかで調和の取れた走りを見せた。ただし、実測値ではイブリダのほうが速い。

6速デュアルクラッチトランスミッションは、低いギアでは時折迷いを見せ、ギクシャクしがちだ。当然ながら、エレットリカにはこの問題がなく、この点ではより洗練されていると感じられる。
どちらも回生機能を備えるが、強さは1段階のみ。作動に問題はないものの、正直なところ、競合車ほど気持ちのいいものではない。

航続距離ではイブリダが圧倒的に有利

航続距離に関しては、2台のジュニアの間で勝負にならない。テストでの航続距離には約414kmもの差があり、イブリダの明確な勝利だ。テストで331kmの航続距離を記録したエレットリカは、結局のところ、市街地での使用と時折の週末旅行に向いている。充電出力は交流で11kW、直流で最大100kW。このクラスとしては妥当な水準だ。

明確な優位:航続距離を重視するなら、ガソリン車のほうがいい。イブリダの745kmに対し、電気自動車のエレットリカは331kmだった。

サスペンションの快適性については、どちらにも不満はない。ただし、車重が92kg重いエレットリカのほうが、この点では優れている。ハイブリッドの兄弟車よりも、落ち着いた乗り心地を提供する。高速コーナーでは、どちらもボディがロールしがちだ。アルファ ロメオは独自のステアリングセッティングを施しているが、素早く進行方向を変える場面では、いまひとつ正確さに欠ける。

インテリアには硬質プラスチックを多用

ジュニアのインテリアは、独特のスポーティさが印象的で、グレードによってはアルカンターラも使われる。しかし、硬質プラスチックがあまりにも多いため、その魅力はほとんど目立たない。ベース価格が約3万1,000ユーロ(約574万円)ということを考えると、もう少し華やかさが欲しい。

改善の余地あり:ダッシュボード上部は全面が硬質プラスチック。一方、ステアリングホイールとセンターコンソールに使われるアルカンターラは好印象だ。

おそらく、その原因はステランティスのコスト削減策にある。アルファ ロメオはジュニアに、グループ共通の部品を数多く使っている。タッチスクリーン、スタートボタン、走行モード切り替えスイッチ、ステアリングホイールのボタンなど、どれも見覚えのあるものばかりだ。

フロントシートに窪みがあっても、後席は窮屈なまま。頭上空間は十分にあるものの、長時間快適に座れるのは小柄な乗員に限られる。

後席で長時間快適に過ごせるのは、子どもくらいだ。長所は、頭上空間に余裕があること。前席の標準シートは、しっかりと体を支えてくれる。また、開口部を備えた、非常にスポーティで幅の狭いサベルト製シートも選べる。Tiグレード以上に設定されるパッケージの一部で、価格は2,500ユーロ(約46万円)。購入前に、必ず実際に座ってみることをお勧めする。

テクニカルデータ

モデルジュニア エレットリカジュニア イブリダ
動力源電動モーター3気筒ターボ マイルドハイブリッド
最高出力115kW (156hp)107kW (145hp)
最大トルク260Nm230Nm
0–100 km/h9秒8.9秒
最高速度150km/h200km/h
駆動前輪駆動前輪駆動 6速DCT
燃費15.1kWh/100km/410km4.8L/100km/n/a
テスト区間燃費/航続距離16.6kWh/100km/331km5.9L/100km/745km
バッテリー容量/燃料タンク51kWh (net)44L
全長/全幅/全高4173/1781/1533mm4173/1781/1533mm
ホイールベース2562mm2562mm
トランク容量415–1280L400–1265L
ベース価格39,500ユーロ30,450ユーロ

ベース価格は3万ユーロ超

残るのは購入の判断、つまりコストの問題だ。アルファ ロメオ ジュニア エスペリエンツァ(「体験」の意)は最低でも3万450ユーロ(約563万円)、エレットリカは3万9,500ユーロ(約731万円)からとなる。

高い! この金額があれば、イタリアで一生分のジェラートを買えそうだ。幸い、オプションのリストはそれほど長くない。1km当たりのコストだけを見れば、両車の差は小さい。しかし、わずか4年後の価値の下落幅は非常に大きい。電動車の急速な進化を考えれば、驚くことではない。

だからこそ、自分がどのようにクルマを使い、何年間保有するのかを、十分に検討する必要がある。エレットリカの比較的短い航続距離、大きな価値の下落、そして高い購入価格は、無視できない弱点だ。イブリダは、エンジンの弱点を価格で補っている。そして、最終的にはその価格のほうが魅力的だ。ジュニア同士の対決は、明確にイブリダの勝利となる。

アルファ ロメオ ジュニアについて知っておきたいこと

経済的に合理的なのは、どちらのパワートレインか?
ジュニア イブリダは3万450ユーロ(約563万円)からで、3万9,500ユーロ(約731万円)からのジュニア エレットリカより大幅に安い。また、予想される価値の下落を考慮しても、ハイブリッドが有利だ。1km当たりのコストでもイブリダが勝る。イブリダの0.50ユーロ(約93円)に対し、エレットリカは0.56ユーロ(約104円)となる。

動力性能が優れているのは、どちらか?
イブリダの0-100km/h加速は8.9秒で、エレットリカより0.1秒速い。最高速度でもガソリン車が電気自動車を上回る。イブリダは200km/h、エレットリカは150km/hだ。

より遠くまで走れるのは、どちらか?
イブリダのテスト燃費は5.9L/100km(約16.9km/L)で、満タンなら745km走れる。
一方、51kWhのバッテリーを搭載するエレットリカは、テスト電費が16.6kWh/100kmで、航続距離は331kmにとどまる。

結論:
なんとも個性的なクルマだ、このジュニアは!ステランティスのプラットフォームを使い、アルファ ロメオは伝統を意識したデザインをたっぷり盛り込んだ。しかし、情熱は少なすぎる。エレットリカでもイブリダでも、本物のイタリアらしい雰囲気は、どうにも湧き上がってこない。

Text: Christoph Richter and Berend Sanders
Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD