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ID.4がID.ティグアンになる だが、その中身はどう変わるのか? まだカモフラージュ姿のVW ID.ティグアンに初試乗!

2026年10月3日

VW ID.ティグアン(VW ID.Tiguan)に早くも試乗!ID.4がID.ティグアンに。ほかはすべてそのまま?

ここ数カ月、ほとんど公然の秘密となっていたことが、ついに正式に発表された。VW ID.4とID.5は過去のものとなり、ID.ティグアンが登場する。そして、この新型車には大きな期待がかかっている。

ID.ポロが先行予約で高いハードルを設定しただけではない。納車までの待ち時間は最大10カ月に達しているという。さらに、従来モデルも、さまざまな批判を受けながら好調に売れていた。ID.4とID.5の累計生産台数は90万台を超える。ID.ティグアンへの期待が高いのも当然だ!

そろそろ、その実力を確かめるとしよう。正式なワールドプレミアに先立ち、AUTO BILDはID.ティグアンを試乗する機会を得た。ただし、カモフラージュに惑わされてはいけない。ポラロイド写真風のラッピングの下に隠れているのは、2027年春に発売される量産仕様のクルマである。

カモフラージュに惑わされてはいけない。その下に隠れているのは、量産仕様のVW ID.ティグアンだ。

アシストグリップが復活

乗り込むなり、まずは小さな加点ポイントが見つかった。従来型のアシストグリップが復活しているのだ。ただし、コックピットはまだほとんど見えない。VWは念入りにカモフラージュを施している。

とりわけ目を引くのは、ヘッドレスト一体型のスポーティなシートだ。これはR-Lineの設定を示唆しているのだろうか? ID.ポロでおなじみのステアリングホイールを見ると、その疑いはさらに強まる。エアバッグカバーの下にはテープで隠された部分があり、どう見てもR-Lineのロゴらしい。ID.モデルにR-Lineパッケージが設定されれば、初めてのことになる。

ID.ティグアンの最上位モデルは299馬力

尋ねてみると、私が乗っているのは、次期ID.ティグアンの、現時点での最上位モデルだという。名称は「Pro 4Motion」。2基の電気モーターを搭載する四輪駆動モデルで、最高出力は220kW、つまり299馬力だ。

VWによれば、77kWhのバッテリーによって、最大560kmの航続距離を実現するという。ただし、この数値は型式認証までに多少変わる可能性がある。

ID.ティグアンのインテリアも、まだカモフラージュされている。見える部分はID.ポロやID.クロスを思わせる。

走り出してすぐに、ID.ティグアンには慣れ親しんだ感覚がある。他のID.モデルと同様、ステアリングコラムのレバーで走行モードを選択する。私は自然とレバーを「B」に回し、ワンペダルドライビングを試す。完全停止まで、申し分なく機能する。回生ブレーキは2段階に設定でき、完全にオフにすることも可能だ。

DCCの足まわりを調整

細部を改良したアダプティブシャシーコントロール「DCC」は、第一印象では非常にバランスがいい。21インチホイールを履いているにもかかわらず、硬すぎることもない。

プログレッシブステアリングは手応えがよく、低速でも軽すぎない。小回りが利く点も、明確な長所だ。さらに、ID.ティグアンの車内は心地よいほど静かである。

部分的に覆われたデジタルコックピットから、平均電費の表示がちらりと見える。表示値は19.9kWh/100km。ただし、直近では短距離の走行しかしていないため、あまり参考になる数値ではない。

「コンフォート」から「スポーツ」モードへ切り替える。VWが公表する0-100km/h加速は6.3秒。立派な数値ではあるが、馬力至上主義の電気自動車の世界では、驚くほどのものではない。最高速度180km/hについても同じことがいえる。

DC急速充電は最大165kWにとどまる

最大165kWというDC急速充電の出力も、際立ったものではない。ライバルの中には、はるかに高い出力に対応するモデルもある。ただし、VWは充電曲線を工夫し、バッテリー残量10%から80%までの充電時間を、わずか29分としている。

牽引能力が2トンに引き上げられた点は好ましい。従来のID.4とID.5では、最大1.8トンだった。最上位モデルには、常時四輪駆動となる「トラクション」モードも用意される。

ID.ティグアンは、ID.モデルとして初めて「R-Line」も設定される(写真左)。

ここで、ほかのパワートレインにも目を向けよう。VWはPro 4Motionに加え、後輪駆動の「Pure」と「Pro」を設定する。エントリーモデルの最高出力は140kW(190馬力)で、58kWhのLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを搭載する。最大航続距離は450kmとされるが、充電出力は105kWにとどまる。また、最高速度は160km/hに制限される。

航続距離は最大600km

ID.ティグアン Proは、VWの言葉を借りれば「航続距離のチャンピオン」だ。Pro 4Motionと同じ77kWhのNMC(三元系リチウムイオン)バッテリーを搭載するが、最大600kmの航続距離を実現するという。最高出力も210kW(286馬力)で、最上位モデルにほとんど引けを取らない。これらの諸元に見覚えがあるとすれば、その理由は明快だ。新型ID.ティグアンには、2026年3月からID.4とID.5に採用されているものと同じパワートレインが搭載される。ここでの合言葉は、明らかに「革命よりも進化」である。

ID.ティグアンの価格はいくら?

こうした背景を踏まえると、VWがID.ティグアンにどのような価格を設定するのかは、とりわけ興味深い。従来型ID.4の直近の価格は40,580ユーロ(約751万円)からだった。したがって、ID.ティグアン Pureの価格は43,000ユーロ(約796万円)を超えるべきではないだろう。ただし、価格表はまだ厳重に伏せられている。

結論:
今回のごく短い初試乗では、確かな評価を下せるほどの手応えは得られなかった。ID.ティグアンは速く、足まわりのバランスもよさそうで、車内の静粛性も心地よい。インテリアがどうなるのか、実に気になる。そしてもちろん、エントリーモデルの価格も!

Text:Jan Götze
Photo:Volkswagen