Xiaomi SkyNomad N70/N90登場 N90には床暖房付きキャンピング仕様も
2026年9月24日
中国のテクノロジー企業Xiaomi(シャオミ)が、大型SUV「SkyNomad N70」と「N90」を発表。さらにN90には、電動ポップアップルーフや床暖房を備えたキャンピング仕様も用意した。
Xiaomiが自動車事業で次の一歩を踏み出した。SU7、YU7に続き、「SkyNomad(スカイノマド)」ブランドの下で新たなSUVを2車種投入する。「N70」と、その上位に位置する「N90」は、ボディサイズ、室内空間、装備の面で「アウディQ7」や「Q9」と競う大型ファミリーSUVだ。ただし、価格はまったく異なる水準にある。
中国での「SkyNomad N70」の価格は20万9900元、ユーロ換算で2万6905ユーロ(約498万円)から。当初予定されていた3万3408ユーロ(約618万円)を大きく下回る。『CarNewsChina』によると、この低価格を受け、中国では1週間で10万台の予約が入ったという。
SkyNomadがキャンピングカーに
2台のSUVが当初の予想より安くなると発表された直後、さらに驚きの知らせが届いた。Xiaomiは全長5.29mのN90を豪華なキャンピングカーに仕立てたのだ。ポップアップルーフを備えるそのモデルは、「Xiaomi SkyNomad N90 Max Studio」と名付けられた。

価格は3万8400ユーロ(約710万円)。5人分のシートと2台のベッドに加え、化粧鏡、照明付き収納棚、冷蔵庫、電動ポップアップルーフ、最大38度まで温まるという床暖房などを備える。
大きく、角張った堂々たる姿
新しい「SkyNomad」の外観は、これまでの「Xiaomi」車とは大きく異なる。スポーティーで低いシルエットに代わり、「N70」と「N90」は大きなフロントマスク、印象的なLEDライト、ほぼ垂直に切り立ったリアを持つ、角張ったSUVとなった。そのデザインは、「ヴェラール」をはじめとする「レンジローバー」の各モデルを思わせる。

とりわけ全長約5.29mの「N90」は、文字どおりフルサイズSUVだ。やや小さい「N70」も全長は5m弱で、「アウディQ7」とほぼ同等の大きさとなる。高いルーフラインとゆとりあるボディサイズによって、乗員と荷物のための十分な空間を確保する狙いだ。
SkyNomadは「走るリビングルーム」
外観以上に興味深いのが室内だ。新しい「崑崙(Kunlun)プラットフォーム」により、車内の床は完全にフラットとなり、シート配置の自由度も高い。モデルに応じて5人乗りと7人乗りが用意され、シートはスライドや折り畳みが可能。一部は回転させることもできる。Xiaomiはベッド機能、テーブル、豊富な収納を組み合わせたキャンプやレジャー向けの使い方も提案している。

装備も充実している。大型ディスプレイ、先進運転支援システム、高性能なインフォテインメントシステム、ワイヤレス充電、温度調節とマッサージ機能を備えたシートなど、快適装備と通信機能は多岐にわたる。運転支援システムには、Nvidia製の高性能プロセッサーやLiDARセンサーも用いられる。

レンジエクステンダーで航続距離を伸ばす
「N70」と「N90」は、純粋な電気自動車ではない。両車が採用するのはレンジエクステンダー方式だ。車輪を駆動するのは電気モーターで、1.5リッターのガソリンエンジンは、必要に応じてバッテリー用の電力をつくる発電機として働く。2基のモーターによる最高出力は、両モデルとも約422ps。航続距離も目を引く。バッテリー容量によっては、満充電・満タンの状態から最大1700kmを走れるという。電気だけで走行できる距離も、仕様に応じて460~500kmとメーカーは説明している。
夢のような価格設定
「N70」の上位モデルにあたる「N90」は、3万8550ユーロ(約713万円)から。ドイツにおける「アウディQ7」の価格は8万7900ユーロ(約1626万円)から、「Q9」は少なくとも10万8400ユーロ(約2005万円)とされており、SkyNomadの2車種はそれらを大幅に下回る。中国車2台の価格は、ドイツ製SUVのオプション装備を積み重ねた金額にも近い。
報道によれば、Xiaomiは今後数年のうちにSkyNomadを欧州へ投入する計画だという。欧州向けの価格が8万ユーロ(約1480万円)程度になったとしても、「N70」と「N90」は中国車がもたらす価格競争の激しさを示すことになりそうだ。
Text:Nele Klein、Maurus Elias Moritz、Kim-Sarah Biehl
Photo:Xiaomi

