612馬力の怪物「メルセデスAMG GT 63 PRO 4MATIC+」がF1の新セーフティカーに!
2026年9月14日
メルセデスはハンガリーGPから、F1に新たなセーフティカーを投入した。ベルント マイレンダーが新たにステアリングを握るのは、「AMG GT 63 PRO 4MATIC+」だ。
F1公式セーフティカーが世代交代を迎えた。メルセデスはハンガリーGPから、新型「AMG GT 63 PRO 4MATIC+」を使用した。2022年から活躍してきた従来の「AMG GT ブラックシリーズ」に代わるモデルで、ブラックシリーズはベルギーGPで通算51回目にして最後の出動を終えた。
メルセデスがF1の公式セーフティカーを提供するのは、これで30年連続となる。
AMG GT 63 PRO 4MATIC+:初の四輪駆動セーフティカー
長いボンネットの下には、最高出力612馬力(450kW)、最大トルク850Nmを発生する4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載する。メルセデスのF1セーフティカーとして初めて、完全可変式四輪駆動システムを採用した。これによって得られるさらなるトラクションは、特に路面状況が変化するコンディションにおいて、セーフティカードライバーのベルント マイレンダー(Bernd Mayländer)が高い走行ペースを維持する助けとなる。

外観上で最も目を引く変更点は、新しい警告灯システムだ。従来のルーフ上のライトバーに代わり、警告灯をリアウイングに組み込んだ。さらにフロント、リア、ヘッドライトにもLEDモジュールが追加されている。
従来と同様、オレンジ色のライトはセーフティカー後方での追い越し禁止を示し、グリーンのライトは隊列が再び解放されたことを知らせる。
より高い速度を可能にするダウンフォース
AMGには空力面の改良も施された。新しいフロントスプリッター、変更されたエアディフレクター、アクティブフラップを備えた改良型リアウイングによって、ダウンフォースを増大させ、特に高速コーナーでのハンドリング性能を高めている。

車内はFIAの規定に適合している。6点式ハーネス付きレーシングバケットシート、ロールケージに加え、専用の無線、GPS、カメラシステムを装備する。各システムはセンターコンソールに設置された2台の大型タブレットを通じて操作する。
マイレンダーも初出動を心待ちに
新しいセーフティカーのドライバーは、これまでと同様にベルント マイレンダーが務める。ドイツ人ドライバーは、ブダペストでの初出動を特に楽しみにしていたという。
「四輪駆動を採用した初のセーフティカーだ。これによって最適なトラクションが得られる。その強みは、特にコーナリング時と加速時に発揮される。ハンガリーで、この新しいセーフティカーを実戦環境で初めて走らせることを楽しみにしている」
メルセデスは技術だけでなく、持続可能性にも重点を置いている。新しいセーフティカーには、40%を持続可能な成分で構成した燃料が使用される。
Text:Bianca Garloff
Photo:Mercedes-Benz

