アウディ ヌヴォラーリ:「私の目の黒いうちは許さない」 アウディのデザイン責任者が拒絶したパーツとは?
2026年9月13日
アウディは「ヌヴォラーリ」によって、再び真のスーパーカーをラインナップに加えた。しかし、アウディのデザイン責任者マッシモ フラスチェッラ(Massimo Frascella)が、あるパーツの採用に猛反対していたことが、今回公開された動画で明らかになった。
2026年6月、アウディはまったく予想外の新型スポーツカー「ヌヴォラーリ(Nuvolari)」を発表した。ランボルギーニ「テメラリオ」をベースとするこのスーパーカーは499台限定で、わずか405日間で開発された。アウディは今回、その開発過程を紹介する動画をYouTubeで公開。そのなかで、あるパーツをめぐって激しい議論が交わされていたことを明らかにした。
システム最高出力1001馬力を発生するスーパーカーには、それに見合うダウンフォースが必要となる。そのため、アウディのエンジニアたちは当初、ヌヴォラーリに固定式リアウイングを装着しようとしていた。しかし、デザイン責任者のマッシモ フラスチェッラがこれに猛反対した。
フラスチェッラが固定式リアウイングを阻止
動画では、フラスチェッラが開発陣に対し、ヌヴォラーリへ固定式リアウイングを装着しないよう指示したという逸話が紹介されている。もっとも、それは指示というよりも強い要求だった。目に見えるリアウイングを装着する案が持ち上がった際、このイタリア人デザイナーは「私の目の黒いうちは許さない」と言い放ったという。
フラスチェッラは、アウディの新型スーパーカーがクリーンなラインとエレガントなデザインで人々を魅了することにこだわった。アウディのエンジニアたちがヌヴォラーリを「ジェントルマンレーサー」と呼んでいるのも、決して理由のないことではない。

Photo:Audi
最終的に、アウディのエンジニアたちも、ヌヴォラーリに固定式リアウイングを採用しないという判断を受け入れた。その後、ヌヴォラーリはフランスのコートダジュールで初めて一般公開された。
約60万ユーロ(約1億1,100万円)という価格を掲げるヌヴォラーリは、これまでに販売されたアウディのなかで最も高価なモデルとなる。
ヌヴォラーリの開発過程のYouTube動画:https://www.youtube.com/watch?v=hvTy_eHnAj4
Text: Maurus Elias Moritz

