【F1イタリアGP決勝】モンツァでアントネッリが驚異の大逆転!メルセデスの若きスターが母国GPで劇的勝利
2026年9月8日
2026年F1第13戦イタリアGP:キミ アントネッリが母国イタリアでなんという勝利を飾ったことか! イタリア人の選手権リーダーは、エンジン交換によるペナルティーで19番グリッドからスタート。それでも最後には優勝をつかみ取った。
モンツァ全体がキミ アントネッリを祝福している!
母国優勝の夢は、スタート前から打ち砕かれたかに思われた。エンジン交換によるペナルティーで、アントネッリは19番グリッドからスタートしなければならなかったからだ。しかし、アントネッリはそのペナルティーをショーへと変えた。メルセデスを駆り、フィールド全体を切り裂くように順位を上げていったのである。
イタリア人ドライバーは、わずか18周で初めてトップに立った。だが、優勝への道のりはそれほど簡単ではなかった。
メルセデスは2人のドライバーに異なる戦略を採用した。ジョージ ラッセルが1ストップ作戦を試みた一方、アントネッリは2回のピットストップを実施。これにより、レース終盤の決定的な局面で、より状態の良いタイヤを使えることになった。
アントネッリがグラベルに飛び出し、再び攻撃
こうして、メルセデス同士の大一番が始まった。アントネッリはラッセルに追いつき、チームメイトにプレッシャーをかける。残り4周になると、展開は一気に激しさを増した。アントネッリは第1シケインで仕掛けたものの、グラベルへ飛び出してしまい驚異的な追い上げが、ここで終わるかと思われた瞬間だった。

Photo:メルセデス
しかし、アントネッリはメルセデスを立て直し、ほどなくして再びラッセルのすぐ後ろについた。次のアタックでは、イギリス人ドライバーのラッセルが抵抗をやめ、チームメイトを先に行かせた。
アントネッリは再びトップに立った。そして今度こそ、その座を最後まで守り切った。
その後、イタリアは熱狂に包まれた。イタリア人ドライバーがイタリアGPを制したのは、実に60年ぶりのことだった。前回優勝したイタリア人は、1966年にモンツァでフェラーリを駆ったルドビコ スカルフィオッティ(Ludovico Scarfiotti)である。そして今回、その長い待ち時間に終止符を打ったのは、よりによってメルセデスのドライバー、アントネッリだった。
ルクレールのクラッシュにティフォシが騒然
一方、フェラーリにとって母国レースはドラマへと変わった。序盤に4番手を走っていたシャルル ルクレールが、パラボリカ(Parabolica)でクラッシュした。フェラーリは突然バランスを崩し、ルクレールは急激なスライドを立て直せないまま激しく衝突した。
モナコ出身のルクレールは大破したマシンから自力で脱出したものの、その後、日陰に座り込まなければならなかった。この事故により、レースは赤旗中断となった。再スタート後も混乱した展開が続き、アントネッリとラッセルに続いて、マックス フェルスタッペンが3位を確保した。
マクラーレン勢も、あわや接触という場面を迎えた。残り2周、4位を争っていたランド ノリスとオスカー ピアストリが危険なほど接近。最終的にはノリスが競り勝ち、ピアストリは5位でフィニッシュした。

Photo:アウディ
ルイス ハミルトンはフェラーリの母国レースを6位で終え、ポールポジションからスタートしたピエール ガスリーは7位まで後退した。アウディは惜しくもポイント獲得を逃し、ガブリエル ボルトレートが11位、ニコ ヒュルケンベルグが12位となった。
しかし、この日の主役が身にまとっていたのは赤ではなく銀だった。キミ アントネッリは19番グリッドから大逆転優勝を成し遂げ、60年ぶりにイタリアへモンツァの母国優勝をもたらした。
F1イタリアグランプリ 決勝結果(10位まで)
1位 キミ アントネッリ( メルセデス)
2位 ジョージ ラッセル(メルセデス)
3位 マックス フェルスタッペン(レッドブル)
4位 ランド ノリス(マクラーレン)
5位 オスカー ピアストリ(マクラーレン)
6位 ルイス ハミルトン(フェラーリ)
7位 ピエール ガスリー(アルピーヌ)
8位 アービッド リンドブラッド(レーシングブルズ)
9位 フランコ コラピント(アルピーヌ)
10位 角田裕毅(レーシングブルズ)
ドライバーズランキング(5位まで)
1位 アントネッリ 267ポイント
2位 ラッセル 201ポイント
3位 ハミルトン 191ポイント
4位 ノリス 171ポイント
5位 ルクレール 155ポイント
コンストラクターズランキング(5位まで)
1位 メルセデス 468ポイント
2位 フェラーリ 346ポイント
3位 マクラーレン 287ポイント
4位 レッドブル 204ポイント
5位 レーシングブルズ 75ポイント
Text:Bianca Garloff

