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高価なオフロードの楽しみ「トヨタ ランドクルーザー2.8 l D-4D」日本の誇るオフローダーに初試乗

2026年9月8日

トヨタ ランドクルーザー2.8 l D-4D:J25シリーズのトヨタ ランドクルーザーは簡単には手に入らない:発表から丸2年を経て、ようやく初試乗ができた。

ようやく「ランドクルーザー250」が当社のテストコースにやってきた。

トヨタは2024年に、15年ぶりの「ランドクルーザー(J25シリーズ)」を発表したが、日本国内の2つの工場の生産能力には限りがあったこともありデリバリーには随分と時間がかかったという背景がある。

トヨタ ランドクルーザーはどのような人に適しているか?

• オフロード愛好家向け: 「ランドクルーザー」は、ラダーフレーム、ローレンジギア、ロック式センターデフ、そして数多くのアシストシステムなど、本格的なオフロード技術を数多く備えている。
• トレーラー所有者向け: 最大3.5トンの牽引能力を備える「ランドクルーザー」は、牽引車として抜群の性能を発揮し、馬、ボート、またはキャンピングカーの所有者に最適だ。

角張ったデザインが好評

トヨタが「J25」を米国市場でも販売していることもあり、納期は一時、2年近くまで延びていた。好みが分かれるバロック調のデザイン期を経て、「ランドクルーザー」は80年代の角張ったスタイルに戻り、顧客からも好評を博している。

かつての角張ったデザインへの回帰: ランドクルーザーは現行モデルにおいて、多少物議を醸したバロック調の時期を脱した。

本物のオフロード車らしいのが、勢いよく開け閉めしたくなるドアだ。

乗り込むと、乗客は車内床面からも路面からも、まるでオフィスチェアのような高さにあることに気づく。エンジンをかけると、4つの分厚い大型ピストンがゆったりと唸りを上げる。急加速?まあ、どうしても必要なら仕方ない。

ボンネット上のエッジや隆起のおかげで、ドライバーは常に進行方向を把握でき、以前より低く設定されたウィンドウラインがさらに視界を広げてくれる。それでも不十分な場合、例えば急勾配の斜面などでは、「トヨ」は下向きに設置された複数のカメラの映像を合成した透明なボンネット表示機能を提供する。

テクニカルデータトヨタ ランドクルーザー 2.8 l D-4D
エンジン4気筒ターボ ディーゼルエンジン マイルドハイブリッド
排気量2755cc
最高出力151kW(205hp)/3000rpm
最大トルク500Nm/3400rpm
最高速度165km/h
トランスミッション8速オートマチックトランスミッション
駆動全輪駆動
タイヤサイズ265/60 R20
タイヤ銘柄Yokohama Geolandar X-CV
燃費9.4km/L
燃料タンク87L
トランク容量954–1895L
全長/全幅/全高4925/1980/1935mm
ホイールベース2850mm
テスト車価格91,990ユーロ(約1,747円)

このトヨタには多くのオフロード技術が詰め込まれている

新機能には、「ジープ ラングラー」や「フォード ブロンコ」の最上位モデルのような、切り離し可能なフロントアクスルスタビライザー(オフロードでのサスペンションの可動性を高める)や、「クロール」ボタンで起動できるオフロード用クルーズコントロールも含まれる。これは上り坂でも下り坂でも速度を一定に保つため、運転が苦手なドライバーでも見事な走りを見せることができる。ハンドルを切るだけで済むからだ。

連動可能なサスペンション: ランドクルーザーのリヤには可動式リジッドアクスルが採用されており、フロントのスタビライザーは切り離し可能だ。
Photo: Rolf Klein / AUTO BILD

四輪駆動の古典的な仕様: 本物のセンターデファレンシャルは手動でロック可能で、「ランドローバー ディフェンダー」や「イネオス グレナディエ」のように、クラッチが作動するのを待つことなく、最初から駆動力を両軸に適切に配分する。これ以上のものはない。

主な改良点は、アイシン製の8速トルクコンバーター式オートマチックトランスミッションの採用だ。これは、当初シフトチェンジがややぎこちなかった「J15」の6速オートマチックに取って代わったものだ。ギアチェンジの挙動ははるかに直感的になり、低速ギアを不必要に長く保持することもなくなった。

オフロードでも軽快に走行

ツァレンティンにある「キースヴェルケ クープス社」の砂採取場(ご協力ありがとうございました!)で、「ランドクルーザー」は所々柔らかい砂地を軽やかに突き進んで行く。MTS(マルチ テレイン システム)ボタンを押して、ダイヤルで「砂地モード」を選択するだけで、できればタイヤの空気圧を下げるのがベストだ。オフロード走行には不利な2.5トンの車両重量にもかかわらず、その走破力は印象的だ。

全く問題ない。「サンドモード」では、制御システムがかなりのスリップを許容するため、ランドクルーザーは砂の穴を難なく突き進んでいく。
Photo: Rolf Klein / AUTO BILD

当然のことながら、これほど本格的なオフロード車は、SUVのように軽快にコーナーを曲がることはない。長軸を中心に、どっしりとした熊のように動き、その背景には心地よいディーゼルの鼓動が響いている。高速道路では、「ランドクルーザー」は快適な乗り心地を維持する。時速140kmを超えると風切り音が聞こえるようになるが、最高速度の165km/hに達するまでほとんど増えない – これほど箱型の車にしては十分許容範囲だ。

操作性がドライバーを悩ませる

イライラすることは何もないか?もしあるとすれば、これだろう。疲労や注意散漫を警告するシステムなど、まるで家庭教師のように干渉的で、誤判定しがちなアシスト機能は、通常のように中央ディスプレイからオフにするのではなく、ステアリングホイールの左スポークにある「OK」ボタン、つまりドライバーディスプレイ上の小さなメニューから操作しなければならない。しかも、それらの設定はメニューの一番奥に隠されており、前述のOKボタンを長押ししたり短押ししたりしてようやくアクセスできる – これほどまでにドライバーを困らせる操作はないだろう。

インテリアにも、80年代風の角張ったフォルムが見られる。素材の選定は実用的で、すべてがしっかりとした作りになっている。残念ながら、トヨタの操作性には弱点がある。

スマートなディテールは豊富で、8段階に調整可能な後部座席の背もたれ角度から、かさばる荷物を横向きに積載するために折りたたんで前方に一括スライドできる後部座席、かつて「BMW 5シリーズ ツーリング」にも採用されていた独立開閉式のリヤウィンドウ、さらにはカメラレンズ用の洗浄ノズルに至るまで多岐にわたる。

トレーラーを牽引するドライバーへの配慮も随所にみられる: 3.5トンの牽引荷重、減速比、センターデフロックを個別に設定可能だ。これにより、狭いスペースの濡れた芝生の上でも、重いトレーラーを巧みに操作することができる。トヨタのオフロード車としては、従来通り防錆対策がもう少し改善されてもよいだろう。このオフローダーが長寿命という約束を果たせるよう、露出しているシャシー部品にはアンダーコーティングを施しておきたいところだ。

評価:トヨタ ランドクルーザー2.8 l D-4D

カテゴリー評価 / 説明ポイント
ボディ広々とした室内空間で、視界も良好。しっかりとした造り。最大3.5トンの牽引が可能。5点満点中4点
駆動システム直進安定性は抜群、走行安定性が高く、ステアリングは少なくともまずまず。ただし:旋回半径が大きく、制動距離が長い。5点満点中3点
走行性能加速は鈍い。燃費は比較的良好。ディファレンシャルロックと減速比が独立しているため、牽引車として理想的。5点満点中3点
コネクテッドカー特長:電話・オーディオ機能、ウェブブラウザ、アップデート機能。音声操作は良好だが、ナビはプレミアムレベルではない。5点満点中4点
環境性能従来のディーゼルエンジン、CO2排出量が高く、車体も重い。環境技術面ではマイルドハイブリッド化のみ。5点満点中4点
快適性能乗り込みやすさ、シートとシートポジション、サスペンション – すべてまずまずだが、快適性を重視したSUVではない。ディーゼルエンジンは少々うるさい。5点満点中3.5点
コスト価格が高い。保険料、税金、メンテナンス費用も高額。保証と再販価値は非常に良好。5点満点中2.5点
5点=非常に良い、4点=良い、3点=満足、2点=可、1点=不満足

高価で入手困難

トヨタは、発表時の「実用的で手頃な価格のSUV」というコンセプトや、当初の68,000ユーロ(約1,292万円)というスタート価格から大きくかけ離れてしまった: 現在注文可能なのは、91,990ユーロ(約1,747万円)からの「ラウンジ」バージョンのみであり、これには本革シート、ガラス製サンルーフ、ランバーサポート、リヤ トルセン式リミテッドスリップディファレンシャル、通気式リヤシート、および足元照明が装備されている。

高価なオフロードの楽しみ: 現在、ランドクルーザー2.8 l D-4Dは「ラウンジ」仕様のみが注文可能で、その価格はなんと91,990ユーロ(約1,747万円)だ – 納期は9ヶ月ほどかかる。

トヨタなら許されること – 地元の正規ディーラーに問い合わせたところ、納期は9ヶ月とのことだった。ディーラーで80,000ユーロ(約1,520万円)前後の在庫車を見つけることはめったにない。トヨタは、エアサスペンションなどを省くことで、アフターマーケットパーツでカスタマイズ可能な車両を作り上げるという目標を達成した – もちろん、オーナーの口座にパーツ代を支払う余裕が残っていればの話だが。

ランドクルーザーってどんなクルマ?

ランドクルーザーの特徴は?
ランドクルーザーは、ラダーフレーム、フルタイム4WD、ロック機構付きセンターデフ、副変速機を備えた伝統的な本格オフローダーである。マルチテレインシステムやオフロードクルーズコントロールといった最新の運転支援システムが、トヨタの悪路走破性能をさらに高めている。

ランドクルーザーのオフロード性能は?
オフロードでは、ランドクルーザーはクラス最高峰の1台に数えられる。柔らかい砂地や急勾配でも、高いトラクション性能を発揮する。柔軟に動くリアのリジッドアクスルと、フロントアクスルの切り離し可能なスタビライザーにより、優れたサスペンションストロークを確保している。

ランドクルーザーのオンロードでの走りは?
舗装路では快適に移動できるものの、一般的なSUVほど俊敏なハンドリングではない。重量の大きさとオフロード走行を重視したサスペンションにより、ボディロールも目立つ。

ランドクルーザーの弱点は?
弱点としては、現在約9万2000ユーロ(約1,460万円)に達する「ラウンジ」仕様の高価格、長い納期、そして一部の扱いにくい運転支援システムが挙げられる。

結論:
非常に優れた性能を持ち、一貫性のある多用途なオフロード車だが、当然ながら舗装路では欠点もある。車重や搭載されたオフロード技術を考慮すると、燃費は良好だ。ショートボディの3ドアモデルが廃止され、トヨタが当初の発売価格から約23,990ユーロ(約455万円)も値上げしたため、「ランドクルーザー」も過酷な使用には結局のところ惜しく、高すぎる – これは現代のオフロード車全般に共通する問題だ。
AUTO BILDのテスト評価:2.7

フォトギャラリー: トヨタ ランドクルーザー 2.8 l D-4D

Text: Rolf Klein and Mirko Menke
Photo: Christoph Börries / AUTO BILD