【空飛ぶアルファロメオ】カッコいいなあ お金があったら欲しいなあ でもヘリだからやっぱり高いなあ・・・ 日本では発信されない記事、お楽しみください!
2026年9月7日
アルファロメオを愛するパウル レスレは、愛車「ジュリア クアドリフォリオ」をモチーフにした超軽量ヘリコプターを製作した。カーボンファイバー、アルファ レッドのボディカラー、そして四つ葉のクローバーが特徴だ。
最高出力145馬力、最高速度185km/h、燃料タンク容量105リットルのアルファ ロメオ?なんとも珍しいスペックだ。さらに驚くべきことに、このアルファにはタイヤもなければ、公道走行のための登録もない。その代わり、直径7.61メートルのローターを備えている。
先週末、ドイツのプフェルツフェルトにあるTRIWOテストコースで開催されたアルファロメオのミーティング「Pista & Piloti」では、200台を超える歴史的なレーシングカーやスポーツカーが集結。そのなかでひときわ注目を集めた異色の乗り物が、エヴォコプター社の創業者パウル レスレ(Paul Ressle)が手がけた「エヴォコプター クラシックス(Evocopter ClassiX)」だった。
ドイツ・バイエルン州ショーンガウ出身の実業家レスレは、幼少期からのアルファロメオファンだ。現在は「ジュリア クアドリフォリオ(Giulia Quadrifoglio)」などを所有しており、まさにその愛車がヘリコプターのモチーフとなった。
ジュリア クアドリフォリオをモチーフに
機体には「ロッソアルファ(アルファ レッド)」が塗られ、有名な四つ葉のクローバーを表すクアドリフォリオのエンブレムも配されている。レスレはインテリアにも同じテーマを取り入れた。アルカンターラとレザーによって、雲の上でもアルファロメオらしい雰囲気を味わえるようにしている。
「このタイプの第1号機を製作するにあたり、私のアルファロメオ ジュリア クアドリフォリオから着想を得る以外の選択肢はありませんでした」とレスレは説明する。エクステリアカラーからインテリア、さらには四つ葉のクローバーを用いたディテールに至るまで、彼のアルファロメオに対する情熱がヘリコプターへ注ぎ込まれている。

両者の共通点は、外観だけにとどまらない。アルファロメオがジュリア クアドリフォリオに採用しているのと同様、エボコプターもカーボンファイバーをふんだんに使用している。クラシックスの胴体、キャビン、ローターブレードはこの軽量素材で製作され、クロムモリブデン鋼製の鋼管スペースフレームが機体を支える構造となっている。
こうした軽量構造は不可欠だ。クラシックスは超軽量ヘリコプターに分類され、パイロットと同乗者を含む最大重量が600kgに制限されているためである。機体の自重は367kgからとなる。
145馬力で最高速度185km/h
ただし、動力源にアルファ ロメオ製エンジンは使われていない。エボコプターが採用したのは、自動車用エンジンを転用したものではなく、排気量約6リッター、最高出力145馬力を発生する航空機用エンジン「ライカミングO-360 J2A(Lycoming O-360 J2A)」だ。
最高速度は185km/hで、エボコプターが公表する巡航速度は130~150km/h。1時間当たりの燃料消費量は約27リットルで、燃料タンク容量は105リットルとなる。衝突時の安全性を高めるため、耐衝撃性を備え、内部にフォーム材を充填した燃料ブラダーも採用されている。
もちろん、この楽しみは安くない。クラシックスの価格は約29万ユーロ(約5360万円)からとなる。
ジュリアのほうが速く、しかも大幅に安い
比較すると、ジュリア クアドリフォリオでさえお買い得に思えてくる。搭載される2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンは、最高出力520馬力、最大トルク600Nmを発生。8速オートマチックトランスミッションを介して後輪を駆動する。0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は307km/hに達する。

アルファロメオもまた、トップモデルにカーボンファイバーを広範囲に採用している。ルーフ、ボンネット、スポイラー、プロペラシャフトはいずれも、このハイテク素材で作られている。ジュリア クアドリフォリオの価格は10万700ユーロ(約1860万円)からだ。
つまり、このヘリコプターはモチーフとなったジュリアの約3倍も高価ということになる。しかし、どれほど速いジュリアにもできないことがある。クラシックスは、本当に空へ飛び立つことができるのだ。
Text: Bianca Garloff
Photo: Stellantis

