90年代、絶大的な人気を誇ったオフローダー「三菱パジェロ」が帰ってきた!
2026年9月5日
生産終了から5年、三菱パジェロが復活する。ラダーフレーム、ディーゼルエンジン、四輪駆動を引き続き採用するが、欧州への導入はまだ予定されていない。
「パジェロ(Pajero)」の名は、オフロードファンの間でカルト的な人気を誇っている。三菱は4世代にわたって世界で累計320万台以上を販売したが、2021年にその歴史へいったん幕を下ろした。そして今、三菱は、かつてのフラッグシップモデルを復活させる。
本格派を好むファンにとって朗報なのは、新型パジェロがラダーフレーム、ディーゼルエンジン、四輪駆動を備えた真のオフロード車であり続けることだ。ただし、少なくとも現時点ではドイツのファンにとって残念な点もある。
多くのメーカーが伝統的なオフロード車を快適性重視のSUVに置き換えてきたなか、三菱は異なる道を選んだ。新型パジェロは堅牢なラダーフレーム構造を採用し、現行型トライトンピックアップ(L200の名称でも知られる)から数多くの技術コンポーネントを流用している。

シャシーは、フロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架を採用し、リアには新開発のリジッドアクスルを組み合わせる。副変速機を備えたおなじみの「スーパーセレクト4WD」との組み合わせにより、多くの現代的なSUVが走破を諦めるような場所でも優れた性能を発揮することを目指している。
全長は約4.92mで、トヨタ ランドクルーザー、フォード エベレスト、日産パトロールと同じクラスに属する。最低地上高は230mmを確保し、大きく取られたアプローチアングルとデパーチャーアングルが、その高いオフロード性能を物語っている。
長距離走行に適したディーゼルパワー
ボンネットの下には、新開発の2.4リッターターボディーゼルエンジンが搭載される。最高出力201馬力(150kW)、最大トルク480Nmで、新開発の8速オートマチックトランスミッションと組み合わされる。
これまでには、トライトンに搭載される既存の2.4リッターディーゼルエンジンをベースとする可能性が予想されていた。また、複数のハイブリッド仕様についても議論されていたが、これまでのところ三菱が正式に発表しているのは新型ディーゼルエンジンのみである。

冒険への郷愁ではなく、最新技術を搭載
新型パジェロのエクステリアデザインは意図的に歴代モデルを想起させるものとなっているが、そのテクノロジーは最新のものだ。コックピットでは、2面の14.3インチディスプレイが大きな存在感を放つ。
オフロードファンにとって特に興味深いのは、歴代パジェロでおなじみだった「マルチメーター」がデジタル化されて復活したことだ。方位、高度、ピッチ角、ロール角などの情報を表示する。
このほか、路面状況に応じた7種類のドライブモード、車両前方の下側を確認できるカメラシステム、多数の運転支援システムを装備する。さらに、ヤマハ製サウンドシステムもオプションで用意されている。

新型パジェロはドイツにも導入されるのか?
しかし、ここにはひとつ問題がある。三菱はまずタイでパジェロの販売を開始し、その後、日本とオーストラリアへ展開する。2027年度以降、約100カ国での販売開始が計画されているものの、欧州については公式発表のなかでまだ言及されていない。
その主な理由は、欧州の厳しい排出ガス規制にあると考えられる。従来型のディーゼルエンジンを搭載する大型SUVは、現在の欧州における規制環境に必ずしも適合しやすい存在ではない。そのため三菱は、欧州仕様について依然として慎重な姿勢を崩していない。
Text: Kim-Sarah Biehl
Photo: Mitsubishi Motors

